Sunday, March 21, 2010

花が咲く (パリ便り)

週末は義両親のメゾン・ド・カンパーニュに押しかけた。雨混じりの気候だったが、気温は15度前後で湿った空気は春の匂い。子猿たちは泥んこになって畑仕事の「お手伝い」をし、義母は新しいシーズンに向け草を刈り、義父は葡萄のツタが上手に絡むようにとワイヤーを引く。秋には沢山の房を重そうに支えてくれるだろう。夫はこの葡萄を食べる度に「葡萄はフランスの味だ」とつぶやく。ほんにそうで。

近くの森に散歩に行ったら、途中で雷雨にあい、頭からバケツで水を被ったような濡れ鼠4匹になってしまった。子猿たちはそんな体験も可笑しいようで、タオルで頭を拭こうとすると、「だめだめ、ベルマモン(義母)に見せてから」と逃げ回る。

パリに帰ると、ベランダで寒椿が一輪開いていた。この鉢を買ったのは12月前、それから酷寒の冬、春の嵐があり、日差しも植木屋さんから聞いたのと反対向きだったので、駄目かな、と半分諦めていたが、いやいや、生命の底力!今朝も一輪加わって、まだまだ続くようだ。
三色すみれも、冬の間に雑草状態になっていたので、もう抜いちゃおうか、と話していたのが先週だったっけ。それが、今や数え切れない程のつぼみを膨らませている。
シクラメンも何回も凍傷状態に陥ったが、今は瑞々しい花を楽しそうにゆらゆらさせている。

あぁ、春って、生命って素晴らしい!これで花粉さえ飛ばなければいいのにね。

1 comment:

  1. 今日はメトロを降りると桜の木の半分くらい威勢よく咲いていました。どんなに冬がきつくても、春はちゃんとくるんですね。花粉症の人は本当にお気の毒。私は今のところラッキーなことに免れてます・・・

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