Monday, May 25, 2009

徒然なるままに・・・カタールの気温

昨日は暑かった。新聞には46度の予定とあったが車の気温計は50度だった。幸いまだ湿気がないので日本の夏の纏わりつく感じはないが、外にいると細かい針が突き刺されるような痛さを感じる。外を通る私を見かけて勝手口から出てきた隣人はドアを開けた瞬間、「オーブンを開けたときみたい!」とこの熱気を表現していた。でも不思議にプールに行ってもあまり日に焼けない。紫外線もガス精製工場から出るスモッグで遮断されているのだろうか。

来月この地を去り、パリに帰る私に友人らは「夏前に脱出できてよかったわね。」と言う。
が、ここを離れたらこの熱気が懐かしくなる予感がしている。

日本にいるときは蒸し蒸しの夏が大の苦手だったが、今は日本というとあの夏を思い起こす。
他の日本(除北海道)滞在経験者と話しても、殆どの人がそう言う。外はミーンミーンとセミが鳴いていて暇で退屈な休みの日とか、湿気のせいか畳の匂いがするのとか、混み混みで私は一体何しに来たのかって感じの海辺とか、汗をかいている麦茶の容れ物とか。ま、歳ですかね。
さて、今日は48度の予定と新聞にある。実気温は何度まで昇るか、怖いもの見たさの楽しみである。

Friday, May 22, 2009

サラーム、潮干狩り編

昨日は生まれて初めて潮干狩りにチャレンジした。
通の友人に誘われ、9時前の引き潮を目指して狩りに出かけた。場所は首都ドーハから車で30分あまりのガス発掘エリアのベッドタウンである。そこらかしこに集合レジデンスが建設されているが、この世界恐慌の折、今更誰が住むというのだろう。今カタールでは大きなプロジェクトは終焉を迎えており、出稼ぎ隊は帰国ラッシュ。ブームは終ってしまっているのである。三年前に来たときには住宅難で多くの赴任家族はホテル暮らしを余儀なく強いられていたというのに、タイミングとは恐ろしい。

兎に角、潮干狩り。今夜はボンゴレ、と心に決めている。遠浅の海は何故か懐かしい風景であった。しかし、肝心の浅利もどき(フランス語ではCoque)、周りの人々はバケツ一杯に収穫しているのに、何故か我が家は15個のみ。(あとで調べたところ、内10個は死んでいた)
やってられない、と早々に引き上げ、帰り道にカールフールに寄って浅利もどきを買った私たちであった。 

ないものねだり

日ごろ大家族の切り盛りをしていると、自分の時間がないことを嘆く。ところが、下の子供二人が3連休を隣人の山の家で過ごすことになり、真ん中の子供たちも、友人や父親との活動で手がかからない。上の子は大学生でいえにいない。となると、急に時間ができて手持ち無沙汰だったりする。本を読んだり、犬の散歩をしたり、いつもできないことをするけど、ほんの数時間の自由も結構途方にくれる。子供が巣立ったあとの夫婦をEmpty Nestersと呼ぶが、今のうちに趣味を作っておかないと、将来が不安な気がする。

Thursday, May 14, 2009

ステージャー

以前ステージャーについて書いたと思う。アメリカ西海岸には、家を売る際に、家具やら飾り物を一般人にアピールするように仕立てる大道具係りの商売がある。最近建てた我が家は豪邸だが、家具は学生時代から子育て時代をへて、大変民衆的でボヘミアンなもので、永年の愛着と横着で捨てられない。ところが、ステージャーは容赦しない。青いテープを「捨て」の家具にどんどん張っていく。そして今日はとうとうステージングの日。家に戻ると、ほー!と思う。いかにも一般人ウケのする家の内装になっている。自分では決して買わないようなものが棚に並んでいる。本も本屋さんのディスプレーのように置いてある。面白い。住み込んでいるような雰囲気をかもし出しながらも、個人的なものが一切ない。これは、一種のアートである。これで家が売れるといい。

誕生日

人生の折り返し地点の証だと思う。今日の誕生日は、家族、友人、同僚が祝福を静かに言いに来てくれる。いつもは、誕生日を意識しないけど、人々が時間を取って考えてくれるのはとてもありがたい。
友人でもある同僚が送ってくれたダライ・ラマの助言は、とても良い。
A PRECIOUS HUMAN LIFE

Every day
Think as you wake up
Today I am fortunate to have woken up
I am alive
I have a precious human life
I am not going to waste it
I am going to use
All my energies to develop myself
To expand my heart out to others
To achieve enlightenment for
The benefit of all beings
I am going to have kind
Thoughts toward others
I am not going to get angry
Or think badly about others
I am going to benefit others
As much as I can

The XIVth Dalai Lama

Saturday, May 2, 2009

同窓会

今週末はビジネス・スクール卒業15周年の同窓会行事が盛りだくさん。世界中から旧友がパロアルトにやってきた。ああ、楽しい。まったく変わらないどころか以前より若くなった人もいれば、姿かたちが激変して誰なのかさっぱりわからない人もいる。ひそかに自分も後者ではないかと危惧したりするが、いまさらあせっても仕方ないので「ちっとも変わらないね。」というお世辞をまともに受け取ることにした。