Friday, December 31, 2010

2010年を締めくくる夢なのに・・・

あけましておめでとうございます。2011年の東京の元旦はとても美しい日本晴れです。空気が澄んで青空には雲ひとつなく、太陽も美しく降り注いでいて、初春にふさわしい日になりました。朝から、お雑煮、煮物、蒲鉾、厚焼き卵、黒豆に、もちろん日本酒と、伝統的な元旦の朝食を済ませ、年賀状に目を通し、年末宝くじが外れていることも確認し、いつもより暑めの朝刊に目を通し目新しいニュースがない平和な日本を確認した。いつもと同じお正月である。おめでたいはずのお正月なのに、夕べは自分の歯が抜け落ちる嫌な夢で夜中目を覚ました。起きた時に、夢であったことを知りほっとした。寝る前に睡眠導入剤を飲んだせいかな?数日前は、家が動物に占拠される、これまた薄気味わるい夢を見た。何を意味してるのかわからないけど、夢診断なんかをしてもらったら絶対いいことを言われない気がする。。。2011年初日から明るくない話題で失礼しました。今日は初夢の本番、楽しい夢を狙います。皆様、本年もどうぞ宜しくお願いします!

日本の皆様、明けましておめでとうございます!

Youtubeで桑田さんの復活紅白映像を捕まえることができました。嬉しい年明けです、ってパリはまだですが・・・。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

寝正月練習中の怠け象より

Wednesday, December 29, 2010

ラオスコーヒー②

ラオスのコーヒーについて以前Soraさんのエントリーがありましたね。今それについて中国通の夫と話しています。

彼曰く、中国の雲南省(中国とラオスの境)は19世紀にフランス政府によってコーヒー栽培が始まり、アラビカ種を作っているんですって。そして、今後10年の間に30億元(370億円)投資してこのコーヒービジネスを盛んにしようとしているらしい。

中国のコーヒーより、ラオス・コーヒーの方がブランドイメージとしてはかなり上ですが、要注意ですね、中国パワー。

Tuesday, December 28, 2010

着物

Lazyさんきれいに撮れていること。日本の美って感じだ。大昔子供の頃、祖母にもらった着物を得意になってきたことがある。口の悪い母に、いかり肩の蟹股で歩いて本当に似合わないと断言され、以来成人の頃に一度これでもかと着た限りである。そんな口の悪い母も何を勘違いしたか、20年ほど前に彼女の若かりしころの着物をくれた。引越しするたびに、きれいなのにもったいないと思っていたが、先日思い切ってほどいてベッドカバーにしてみたら、なかなかきれいにできた。今日は大雨でやることがないので、娘らにドレスの縫い方を教えることにした。ついでにほどいた着物を私のドレスに仕立て直すことにしてみた。いかり肩の蟹股でも平気なように、サンドレスにしてみることにした。上手にできたら、写真とって載せてみようと思う。

「時空を超えて」 假屋崎省吾in プティパレ宮殿



先日、マダム・バタフライさんのご紹介で、華道家の假屋崎省吾がプティパレの個展を開かれるのにあたってそのベルニサージュ、オープニングパーティーにお招きいただきました。プティパレ、初めてかな、違うかな。グランパレは行ったことあるけれど・・・。入っても来たことあるのか、ないのかわからなかったです。こういう壮大な建物、一杯あるんです、パリ。

さてカーリー假屋崎さん、私が日本を発ったあとにブレイクされた方であまり存じ上げなかったのですが、じつは下積みの長い方なのですね。だからでしょうか、プロだなぁと感心してしまったのは、時差を乗り越え寒い寒いパリに来て、大きな作品を作り上げ、アラフィーの先生、さぞかしお疲れでしょうに、パーティーでは終始にこやかに、挨拶されたり、写真を撮られたり・・・。
セレブリティー、本当に大変ですね。余程の理由がなければできない、と思いました。
そして先生の作品は、何々流というのを超えた、現代アートですね。圧巻でした。

下の集合写真、今回大変お世話になった東京ソワールの伊藤さんに腕を引っ張っていただいたお陰で假屋崎さんと一緒に写ることができた一枚です。 その隣は、その伊藤さんと、伊藤さんのお友達で、エコールドプロトコールというフィニシング・スクールをモナコと日本で展開されている畑中さんと。背景はプティパレの入り口です。壮大でしょ?



















これは、假屋崎先生のスピーチする姿を写真に収めようとしている私を含めた群衆。
総勢500人あまりのパーティーだったとのこと。
ちなみに、今回の假屋崎先生渡仏にあたって、旅行会社のHISが「假屋崎先生と一緒に行く、パリツアー」を組んだのですが、何と100人以上が参加されたとのことです。本当に大人気なんですね~。




さて、その翌日に、ママ友らを率いて再度プティ・パレ・ツアーです。
残雪の白さが、冬の弱々しい日差しと重なり、館内に独特の明るさを映し出していました。
前夜観た作品とはまた違う印象。何故か元旦の朝の静けさを想い出したり。



そして、プティパレ訪れるの、今回が初めての機会だということに確信を持ちます。
20歳のときの一人旅以来何回も来ている、そして今や住みついているパリなのに。
なぜそうだとわかったかというと、とても素敵な中庭があるんです。もし、以前に来ていたならこれは忘れられないはずです。
ちょっとローマ風呂を思い出させられるのは漫画「テルマエ・ロマエ」を読んだばかりだからでしょうか。
南国風にナツメヤシの樹などが生え茂る横に素晴らしい彫刻があり、その上に雪が薄く積もっている。
「なんと贅沢な光景!」と、それこそ時空を超える美しさにため息漏れるママ・チーム。
その横でジャングルの子猿のごとく走り回る子供達。
いつ追い出されるか冷や汗ものでした、はい。

この中庭に面した回廊でお茶を飲むこともできます。とにかく、空間美とでもいうものが満喫できる庭です。
この日も、假屋崎先生の個展は多くのフランス人の方々に観られていて、高い評価を受けていました。

そして今日もしつこく、霧雨の降るなか、家族で観に行きましたが大盛況でした。
パリにいらっしゃる方でまだの方は是非、観てください。お勧めですよ。

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フランス パリ、プティ・パレ宮殿 個展「時空を超えて」
http://petitpalais.paris.fr/fr/expositions/au-dela-de-lespace-temps
パリ市の企画で假屋崎先生が招待され行われる、日本人として初の栄誉ある個展です。假屋崎先生デザイン・プロデュースの着物と花と、ドームの器との壮麗なるコラボレーションにご期待ください!!

会場となるプティ・パレは1900年パリ万博の会場として建てられた歴史ある壮麗な宮殿です。自然光を取り入れた気持ちの良い空間で、現在はプティ・パレ美術館としてグラン・パレ同様パリ市民にも親しまれています。
 
【会場】プティ・パレ宮殿(パリ市立美術館)
【会期】12月21日(火)~1月2日(日)
【レセプションパーティ】12月20日(月)
*休館日・開館時間をご確認の上、お越しください。

Monday, December 27, 2010

筋肉痛

今日は、崖っぷちから突き落とされあちこちぶつけながら底までたどり着き生還したような感覚がある。一年ぶりのヨガ、たいしたことないじゃないの~などと嘲り笑うとこういう目に遭うのだ。驕れる者久しからずである。冬休みで子供のための運転手兼掃除婦兼料理人と化した夕方ころ、子供を友達の家に送り届け、その足でまたヨガに行ってみた。迎え酒と同じように苦しみが癒されるかなと思ったが、考えが甘かった。筋肉が痛い、特に右の肩はひどい。明日は絶対に行かないことにする。

Sunday, December 26, 2010

エレクトリックギター

今日25日は素晴らしい冬晴れ。空気は冷たく乾いているが空は真っ青。日本で一番美しい季節は真冬の晴天の今日のような日だと思う。我が家の隣はカトリック大聖堂だから、今日は朝から鐘を鳴らしている。私はちっとも気にならないけれど、近所の住民からの鐘の音がうるさいとのクレームで堂々と鳴らせるのは日曜とクリスマスだけになった。ここはやはり仏教の国、除夜の鐘は大好きでも、キリスト教の鐘の音は雑音に聞こえるのか寛容ではないようだ。今年のクリスマスプレゼントはエレクトリックギターだ。夕方から近所迷惑顧みず、2本のギターをアンプに繋ぎジャカジャカやった。2011年は念願のバンドを組もうと思う。

Saturday, December 25, 2010

Californian Christmas

皆さんメリー・クリスマス!

今日のサンフランシスコ郊外は終日雨。昨日は快晴だったのに。朝は恒例のサンタさんからのプレゼントをあけるイベント。なんと、15ヶ月いつでもヨガにいけるようにサンタは計らってくれたらしい。このご時世に無駄を省こうと控えていたのをサンタは不憫に思ったらしい。ありがたい。明日はすっかり柔軟性を失った体をおでんの中の昆布のようにひねっていようと思う。子供らもそれなりにサンタさんのプレゼントに満足のようで、まずは一安心。去年は末っ子が、「毎年サンタに丁寧に手紙を出すのに、まったく違うものを贈ってくる!」と憤慨していたが、今年は大満足の様相で、サンタの遣いとしてはうれしい。

Lazyさんはフォアグラ三昧のようだが、ここマリン郡は、アンチ・フォアグラのようで、昨日はしごで駆けずり回ったお店のどこも売っていなかった。アヒルさんの扱いが非人道的だそうで、しかも太ることを忌み嫌う人々には敬遠されがちなようだ。ところがキャビアは売っている。お魚さんのおなかを咲いて取り出す卵は人道的でもかまわないらしい。というわけで、フランスの親戚への恒例のJoyeux Noel!コールの後の今日のランチはシェパード・パイとハム。




夕方はビジネス英会話教室のパイロット実験をSkypeでしてみた。一時間のはずが二時間になったけど面白かった。皆さんもいかが?

さあ、今夜はハムとマッシュルームのパスタと子供シャンペーン(シードル)と白ワインで乾杯と行こう。

メリークリスマス! Joyeux Noel!




今年のクリスマスはサルト州にある、義理の両親の田舎のシャトーに来ています。

昨夜は、聖夜のミサから帰ってきて、義母お手製のフォアグラとボンゾーというソーテルヌみたいに甘いワインで食べました。
今日25日のメニューは、フォアグラと、義父が狩人さんからもらってきたキジと、庭師が摘んできてくれた、マーシュ(羊草?)のサラダという、田舎ならではの野趣に富むもの。わが結婚式の時のシャンパーニュが残っていたようで、それを開けて飲み干しました。
このランチョン、子供達も同席させてもらいましたが、こちらのしつけとしては、子供は食事中、会話してはいけないのです。チビザルは何か言うたびに、周りから「シッ」といわれ、戸惑っていたのがちょっと可哀相と思う母猿。まぁ、これもお勉強だし、がんばってね~。

さて、メールをチェックしたり、他の方のブログを観ていると、タイ風そばとか、和食とか、美味しそうなこと!今夜はまたフォアグラか、明日はまたロティ(ロースト)か、と思うと「パリに帰ったら、先日友人からもらった秋田ラーメンとやらをゆでて熱々を食べよう」と心に決めちゃいます。

写真は、ラーメン、といいたいところですが、今朝のシャトーの風景です。

皆さん、よいクリスマスを、そして、Happy Holidays!良い年越しを!

Wednesday, December 22, 2010

jeez....

なんと明日の朝6時にコンファレンス・コールのあることに気がつき、思わずOh my god!とつぶやいたのがきっかけで、先日プールのロッカーでJeez!というつぶやきを聞いた事を思い出した。これは言うまでもなくJesusを崩した言葉で、ま、いわゆる冒涜ですが、なぜかというと彼女はボディー・ローションと勘違いしてシェービングクリームを体中に塗って、なんだか変だな、どうしてもっと肌になじまないんだろう?と思ってラベルをみたそうな。クッククと一人笑ってから、気の毒だなあと思った。さっきまでサウナで一緒に世間話をした仲だったから。。。昨日会った人は昔いたユリ・ゲラーかコジャックのような頭をしたおじさんだが、久しぶりにわが身の半生記を尋問され、人生の指針を鋭く示唆された。これは、世で言う"Come to Jesus"的なランチだった。これがきっかけで、ビジネス・プランをたて、シリコン・バレーのVC(ベンチャー・キャピタル)に出資をお願いするプランを起草することにした。その傍らでWuppaをテレビショッピングに売るように夫にアドバイスをされ、近所のおばちゃんにWuppaを売りつけたり、冬休みで家でごろごろしている子供らの世話をしたり、空っぽになりかけの冷蔵庫をあさって新料理を発明したりとバタバタが続く。このバタバタ状況を英語で説明するのにI'm raising a lot of dustとか I'm floundering aboutなどといってみる。Flounderは日本語ではひらめなのだ。釣り上げたひらめが地面でバタバタとあえいでいるのが由来と思われる。英語は本当にビジュアルな言語なのだ。何故、急に英語の解説をするかというと、大前研一に対抗して大人のための英語教室を始めようという話が盛り上がっているからなのだ。

Monday, December 20, 2010

しつこい


しつこいようだけど雪の降るパリにはMinni Wuppaはいかがだろう?新しいカメラで撮った自慢の写真。

今年の言葉、私は「出会い」

今日も雪のパリです。子供達の学校もクリスマス休暇に入り、めっきり年末モードに入りました。

先日、ネットニュースで、今年日本のキーワードの漢字は「暑」というのを見かけました。
夏帰省しましたが、確かに暑かった!京都で乗ったタクシーの運転手さんが、「なにやら、今日はフィリピンより暑いらしいですよ」と言ってましたっけ。日本は亜熱帯なのでしょうか。あの夏も今はもう懐かしい。

私の、今年を象徴する言葉は「出会い」。沢山の出会い、再会がありました。
週末には、ANA時代の友人が遊びに来てくれました。彼女はもうヒエラルキーも上の方で立派な社会人しています。
若い頃は、「やってられないよね~」「さっさと辞めようね~」「でも生活かかってるしね~」ってちょっと斜に構えていた私達。
私は6年働いたところで退職し、海外に出て、成り行き人生を続けている。
彼女はそのまま、踏ん張ってがんばっている。
縁あって、私の退職後も何年に一回は会う機会に恵まれています。そして、玉にしか会えない分、顕著にわかる彼女の「進化」というのがあって。まぁ、余計なこというようだけど、同期の桜ということで許してもらえるでしょう(?)。
何しろ、円熟しているのです、彼女。
随分前から「○×○×ね~」的なシニカルさは消え、代わりに、毎日を、毎フライトを真摯に勤め上げている、それが行間に伝わる、何と言うか、「静かなるポジティブ・シンキング」な言葉が振りまかれているのですよ、彼女の発言。
責任ある立場にいる今、きっと苦労は反比例して多いであろうに、愚痴など言わず、「今日ね、こんな良いことがあってね」って、小さなことでも大切に喜ぶのです。
そんな彼女と話しているとこちらの心まで温かくなります。私もがんばろーって思わされます。

そして、ちょっと前にバイリンガル教育のところで頂いたSoraさんのコメントの、「言葉の価値、重さ」というのを思い出したりします。
私も若い頃が斜に構えたことを言っていましたが、多分あの頃だって、ちょっとかっこつけただけで、実際には結構一所懸命に取り組んでいたと思うのです。唯々いわゆる「軽口」をたたいていただけなのでしょう。でも振り返ると言霊ってあるなぁと実感します。あの頃の私、自分の「軽口」に感化されて、やる気をそがれたり、見るべき方向を直視してなかったり、ってことがあったと思う。
年老いた(?)今は、もっと素直に気持ちや感情を言葉にして行きたいです。
そんなことを思った友人との再会。

テーマは「出会い」でしたね。色々な人に会いましたし、色々な本・漫画にも出会いました。この広い世界で何億といる人や本の中、出会えた運命というのはすごいとしか言えない。見えない力、引力を感じる年の瀬。来年も楽しみです。
ではまた!

Friday, December 17, 2010

地球ラジオ、その他

NHKのラジオ放送番組の地球ラジオってご存知ですか?
あさって日曜日の夕方放送分に、何故か登場させて頂く予定なのです。私の声が電波に乗るのは、電話でパリの様子をお知らせする計3分くらいなので、聴かなくてもいいですよ。でも、今回の話があって、ウェブで番組について調べよう、と思って、色々タブをクリックしてみたのですが、面白いです。GlobeNibblersさん達大集合って感じで。これまで、どんな田舎の町に行っても、中華屋さんがあるのにびっくりしたものですが、地球ラジオのサイトを見ると、どこに行っても日本人がいることにびっくりしますよ。

今まで住んだところで出会った日本人の方々は、その土地土地のキャラクターに合っていたと思います。
NYには勝気な頑張りやさんが多かったし、ロンドン在住者はどことなくトラディショナル、カタールには、何故か遊牧民のようなベールを被った日本人の方がいましたね、そういえば。あと、ひげを生やしている邦人の方を多く見かけました。何故だろう。

パリで会う日本人の方は、何故か優秀な方が多いです。先日参加した老若男女が集まる飲み会、「若い人や異業種の方もいるし、ついていけない話題も出るかもしれない」、と覚悟して出かけていきました。が、私の周りにいらした若い人たちの話を聞いていると、気さくで楽しい。そしてどうやら皆東大生だったり、研究者だったり、IT系だったり。学歴だけではありません、まぁ、皆さん博識なことで。話も色々な方面に飛んだり、戻ったりで面白かったです。これが文化の街、サロンの街、パリということなのでしょうか。

海外で会う日本人の共通項として、皆自分の意見がある、いう、というのがあると思います。皆が自己主張が強い、というのではなく、和気藹々とやっている中で、「私、昨日ね、」と堂々と自分の体験をシェアしたり、「で、こう思ったのよ」とか、「これっておかしいよね」とか、はっきりと話してくださいます。お茶を濁すっていうのが少ないような気がする。

海外で暮らすと不自由なことも多いけれど、しがらみがなくって楽チンだったりもします。住めば都ということでお茶を濁して・・・。
良い週末を!

Monday, December 13, 2010

Wuppa


ちょっと図書館で借りた本に刺激されてWuppaなるものを作ってみた。このWuppaはうずら豆とラベンダーの入ったショールなのだ。疲れ目に効くMinni Wuppaも作ってみた。電子レンジに入れて温めると気持ちいい。これで大金持ちになろうと思う。Wuppaは取りあえず20ドル、Minni Wuppaは6ドル50セントにする。ちょっとちたお土産にどうだろう?息子が作ってくれたウェブサイトも明日にはアップロードされるので、www.mywuppa.comに行ってみてほしい。Oh, wuppa life!というのが売り文句のいい加減な会社。

道が凍ってます、今朝のパリ。

そして、必然的に風邪が流行っています。バカと何とか、ってことで我が家は今のところ大丈夫か、と思っていたら我が家では一番知的な夫が今朝方から怪しくなってきました。学校に子供を送り、その足で所用を済ませ帰ってきたけど、身体が急解凍したせいか、ぼーっとしてます。寒かった~!

今日は月曜日。
幼稚園は来週から1月2日までクリスマス休暇です。
今朝は年少組に所属する弟猿の歌発表会でした。ワタクシ、すっかり忘れていて、紅白の服で統一を図られたクラスメートの中、紺色の普段着の弟猿君、そんなことも気付かずに、歌って踊っていたから好しとしよう。明日は兄猿の番です。昨年のコーラス、兄猿は不動の前川清状態(-マイナス)口も開かずだったけど、今年はどうでしょう。

明日火曜の幼稚園、コーラスの後、学校にてお芝居をみて、お昼のあとはクラス毎でクリスマス・パーティをするとか。親はケーキや飲み物を持っていくことになっています。

そして水曜日、パリは幼稚園がお休みなので、習い事にあてがわれることが多し。我が家もその例にもれず、兄猿が日本語の補修校に通っておりますが、こちらでもクリスマス・年末歌の発表会。兄猿、口パクでも良いから動きをとってほしいです。パリの学校とちがって、日本の環境は協調性をみせないと苦労しますからねぇ。その後懇親会があるので、またケーキ・お菓子を持っていくことになっています。
さらに、この日は柔道教室のクリスマス会もあるのではしごです。

こうしてせかされるようにクリスマスに向け突進していくのです、12月のパリってやつは。
ケーキや焼かなきゃだし、カードも書いていないし、プレゼントも追いついていないし、何もしていない割には、何だかもう疲れた。早くしーんとしたお正月になって欲しい。

・・・と書きながら卵を買うのを忘れたことに気付きました。卵なしでできるケーキ、ないでしょうか。外出たくないよ~。

Change of subject.
今週のエコノミスト誌に、「なぜブラッド・ピットは汚れた世界の女性に人気があるのか Why women in dirty places like Brad Pitt」という記事がありました。
女性の好みを科学的に分析すると、貧困・不衛生な環境に住む女性は、肉体派の、乱暴そうで汗臭いような男を求め、反対に小ぎれいで安全な高度社会に住む女性は、清潔で知的な優男を好む傾向が強い、これは、人間のサバイバル本能によるものだ、ということ。
これで、日本の草食男性が人気なのも理由付けられる?ブラット・ピット好きだけどなぁ。

Friday, December 10, 2010

アーメン

今日は図書館の基金を担当するおばちゃんたちの会に出てみた。ファンド集めのためのイベントを企画するらしいが、なんだかお金持ちのクラブって感じで腑に落ちなかった。図書館は大好きなのだが、大金を寄付する人たちのための感謝の会やらディナーやらでは、日々利用して楽しんでいる人々なんてそっちのけの気がして、でしゃばって意見をいってみたりしたけど、どんなもんだか。そして、プールで30分の後でランチを一緒に楽しむおばちゃんとキャリアやらビジネスのアイデアを交換しての帰り道、例の図書館に立ち寄り本を借りる。その間友人二人から別々にキャリア相談の電話があり、またアイデアを交わしながら、子供らを拾って帰途に着く。バタバタバタとは最近の私である。バイオリンのレッスンに出かける次男、学校のネオン・ダンスとやらに出かける三男。間に合うように夕食を作るが、見かけのあまりよくないスパゲッティー・ソースに夫は批判的。それがきっかけで不機嫌この上ない私に娘らは反抗期のふてぶてしさで火に油状態である。ワインを煽ると、日ごろ抑制のかかる怒りという感情に抑制がきかない。あんたたちなんかと話すよりもPCの方が心地よいといい放し、コンピューターに向かうと裏方で娘が「アーメン」というではないか?!!!
カッとするが激情するのも下品なのでYouTubeにいってみる。偶然選んだ歌が9・11直後のNYのもので、あれから9年たった今喜怒哀楽を経験できる自分の幸せを認識する。http://www.youtube.com/watch?v=9NXYNvqp_pM
そして、こんな生活を経験できる今の失業状況に感謝をしたりする。

嬉しい金曜日

なぜかというと、今日は用事がないから。
働いてもいない私の用事なんて、些細なもので、郵便を出す、とか、スーパーに買出し、とか、役所に行くとか、ママランチするとか、その程度なのですが、これが一つでも入ると、その他の家事・育児との兼ね合いで忙しいような気になってしまう怠け象なのです。それが今日は子猿のお迎えの16.15分までフリー!Yeah!

本当は翻訳プロジェクトやエトランゼのことなどやるべきことは山積しているのですが、まずは昨日読んだ漫画について・・・。

テルマエ・ロマエ」はもう読まれましたか?このリンクにいくと、第一話が無料で読めます。これめちゃくちゃ面白い!塩野七生さんもびっくりのローマ時代の話です。BBCの超ヴァィオレント且つエロティックなドラマシリーズ「Rome」の主人公だった生真面目兵士を髣髴させる建築家が、ローマ風呂と日本の銭湯を行き来するという、シュールなお笑い漫画です。こんな設定、だれが考えたでしょう。昨日は、役所に滞在許可証を受け取りに行くという、非常なる覚悟が必要(お役所で働くフランス人はとっても意地悪だから)な用事があったので、心の癒しにこの漫画をバッグに忍ばせたのですが、失敗です!メトロでも待合室でも「ぶっはっは」と噴出してしまうこと何回。完全に危ない東洋人と化していました。疲れているときなど、本当に、本当にお勧めです。

そして、夜は、小学館ブック大賞とかを受賞した神様のカルテという、現在も医師として働く30代前半の作家の作品を読み始めました。本の装丁からそうですが、漫画が活字化されたような話です。これはすごく売れていて、映画化もされるとか。読みやすくって疲れない。こういう書き方、売り方もありですね、今の時代。

出版不況らしいですが、一方で、こんなに面白い作品も売れているようですし、電子書籍でまた新しい動きも出てくるだろうし、面白そうですね、今後の出版業界。漫画はもっともっと翻訳して輸出したらいいと思います。

皆さん、良い週末を!

Thursday, December 9, 2010

今日、ラオスで農業を営む日本人のSさんとランチを食べた。ラオスという国はインドシナの小国で人口600万人弱だが、太陽、水、山と自然資源に恵まれた国らしい。昨今の著しいアセアン地域の成長のお陰で、ラオスも少しずつ観光客が増え昨年は年間300万人の旅行客が訪れたらしく、毎年数字は増えている。旅行の内容は仏教寺院見学と豊富な自然を体験するエコツーリズムがセットになって、主に欧州からの客が多いそうだ。Sさんは数年前よりラオス政府から借り受けた大規模な土地で現地の人々と協力して様々な作物を作っている。と言っても彼は農夫ではない。10年後に食糧基地として注目されることを信じて、安い労働力と土地を利用して主に日本向けに食糧を作っているのだ。初めて知ったのだが、ラオスというのはとても美味しいコーヒーが採れるのだそうだ。アラビカ種という高級な豆で間違っても缶コーヒーなんかには使われない。ラオスは知名度も商売も下手だからコーヒー豆は最終的にベトナムに買い取られ、ベトナムコーヒーとして出荷されているらしい。5ヘクタールの土地にコーヒーを植えると3年後には約16,000キロのコーヒー豆が収穫できる。今はお土産屋が皆無のラオスらしいが数年後には、きっと200g入り5ドルぐらいでラオスコーヒーがホテルや空港で外国人向けに売られていると思う。仮に16,000キロ全てをお土産として売ったとすると80,000ドルの売り上げである。コーヒーは木だから最初の年に初期投資が必要だけれど、それ以降は15年程度の間肥料と安い人件費だけ。大まかに半分が費用に消えたとしても40,000ドルは毎年手元に残る。初年度の投資が40,000ドル程度らしいから、悪くない投資だと思う。私がもしコーヒー農園のオーナーになったなら、ジュビさんにパッケージのデザインを頼んで、毎年のお歳暮やクリスマスの季節にオーナーからの手紙も添えてプレゼントして回りたいと思う。

Wednesday, December 8, 2010

自省

今朝は地元のおばちゃん連中と朝食会をかねてライフコーチをしているやはり地元のおばちゃんにご教授いただいた。おばちゃんといっても、うちの近所のおばちゃんはそんじょそこらのおばちゃんと少し違う。70歳代のおばあちゃんは実は世界でも有数の皮膚がんの権威で、有名な病院の臨床実験の部のかしらだったり、いろんなバイオテクの会社の取締役を勤めている。もう一人は、銀行のえら~い人だったのを引退して今は複数の銀行の取締役になっていたり、さらにもう一人は云々となんとなく雰囲気はつかめると思う。それでも、不思議とぜんぜん偉くもない私などが中枢になってイベントを企画すると面白がって参加してくれる。
今日のライフコーチおばちゃんの質問は2011年に向けて:
1)2010年を振りかえってみて何がワークしなかったか、それなので2011年は何を心がけるか?たとえば、自分のペースを無視して仕事を詰め込んだために燃え尽きたのならば、来年は仕事の時間を厳守し、それ以上は欲張ってやらないとか。
2)自分を振り返る時間を確保できているか?できていないのならどうしたら最低限の自分時間を確保できるか?たとえば、運動をするとか瞑想をするとか?
3)今まで実現できていない最大の望みは?
4)自分にとって成功とは何か?それを達成した自分を想像してみる。
いかにもという感じの質問ではあるが、人間はみな何か特別なことをするためにこの世にきているとすると、あなたにとってその特別なこととはなんなのか、考えながら年末を迎えると良いらしい。確かにそんな気がする。おばちゃんらもふむふむと考え込み、でも朝食が終わるといそいそと仕事やら作業をしに散っていった。私はというと、友人のおばちゃんとクリーンテクの機会について話したり、小さな人助けの会の発起をたくらんだり、ピーチクパーチク話しているうちにお昼になってしまった。雨の中泳ぎに行って2)の自分を振り返る時間を作ることにした。

Tuesday, December 7, 2010

バイリンガル狂想曲 by 中島さおりさん

パリの女は産んでいる」というエッセーで、日本エッセークラブ賞を受賞された中島さおりさんが、2008年に書かれたバイリンガル教育に関する連載がこちらのリンクで無料で観られます。フランス在住の著者がご自分のお子様達の日本語教育について書かれていて、読んでいると「そう、そうなのよ」と共感、共鳴するところが沢山。

我が子猿たちが日本語で私に話すのを聞くと、たいていのフランス人は感心します。そして日本人の方は、彼らがフランス語で話すのを聞いて、「すごーい!格好いい!」って言ってくれます。
「このレベルまで教えるのが大変だったのよ・・・。」ってため息混じりにエラぶってみたいのですが、実は、全く努力・苦労していません。
もちろん、うちの子猿が天才なわけではなく、知能レベルは全くもって普通の子猿です。子供の脳は柔軟に何でも吸収するようにできているって本当なのです。
フランス語に関しては、父親がフランス語で話すし、フランスに住んで、フランスの幼稚園に行っているのであの程度話せるようになって当たり前。日本語も、私との日常のやり取りや日本人の友達とのお遊びで、自然に会話力が付いたのです。

問題はこの先。
日本語力、読み書きができないと、ここで止まって進化できず、ゆくゆくは退化するのでしょう。
がんばって教えなくちゃ、あぁ、でも面倒くさい!このジレンマ!

教えたいのは、日本語と、ある程度日本的感覚というか、感受性というか。
多くの日本文学は日本語でないと伝わりきらない部分が多いと思うし、大好きな井上靖の「しろばんば」は日本語で読んでもらいたい、詩に至ってはあの繊細さ、力強さは天才を持っても訳できないでしょう。そして、我が愛しの桑田さんの楽曲は日本的感受性がないと、わかり方が違うと思う。
と完全にバカ母の押し付けなんですけどね。

感受性、表現力が豊かな子になってもらいたい、あぁやっぱり日本語、使えるようにになってほしい。

妊娠中は「健康であればいい」って言ってたくせに、既に欲張りばあさんになっていますね、はい反省します。

イーグルスがやってくる!

来年3月にあの、イーグルスが日本にやってくる。私自身は大したロックファンではないけれど、イーグルスといえば、ホテルカリフォルニアでカラオケの閉めにはみんなで大合唱するあの、イーグルスだ。ちょっと迷ったけれど、もうあの人達もいいおじいさんだし、これが本当に最後の日本公演になるだろうと思い予約をした。大御所と呼ばれるロックスターももはや60代や70代。大抵のアーティストは麻薬や事故で早々に命を落としているところ、高齢まで生き延びて日本に稼ぎに来れるのも、恐らくは彼らの”ロック魂”によるところだろうと思う。本人を見たらきっと自分にもロック魂が芽生えて、きっと何かのご利益がありそうな気がするので、お布施にも似た気持ちでチケット代の12,000円を支払うことにした。

Saturday, December 4, 2010

パリ便り

今朝も雪が降っています。風に漂うがごとく舞うごとく。今日は積もるかもしれませんね。
それにしても今週は寒かった!気温計は0度付近を微動するだけ。

でも慣れると大丈夫なもので、「冬のパリはやっぱりきれい」と思っていると、5歳の子猿も「パリは冬が一番」と言うので驚きました。きっと彼の場合は冬=クリスマスだからでしょう。

さて、師走に入り、なんだかせわしない一週間が過ぎました。
昨日は、高校時代からの友人で、パリで博士課程を云年間やっていたのが、ついに博士号取得!その歴史を知っているものとして感無量でした。
そして、口頭試問というものを初めて見ました。2時間位の質疑応答のあと、陪審員が退席し、協議すること5分、戻ってきて「おめでとう」っていう流れで、その後みんなでシャンパンでのどを潤すというところはフランス式なのでしょうか。

フランス式といえば、今週はフランス的なお受験も経験(?)しました。
子猿たちの幼稚園、公立なのに結構遠い。それを来年度から近場の学校に移すべく、私立の学校に「出願」していました。フランスに私立は、費用・敷居などは、日本や諸外国に比べるとそんなに高くないのですよ。
それでも・・・
「セレクションがあって、根回しが肝心よ」「ミッション系なら、教会に足繁く通って、神父から推薦状を書いてもらった方がいい」「私の叔母がその方面強いから紹介状を書いてもらいなさい」などなど、色々言われました。でも、怠け象な夫婦、ただ出願書をダウンロードして、出願料一家族30ユーロというアバウト料金の小切手を添えて投函したのが10月末。
で、早速面接の連絡があったので、(それも親だけ)、一時面接ってやつね、このあと、子供を見て、合否がわかるのは春ごろなのかしら、なんて思いながら、学校に出かけたのが木曜日。

ちなみに校舎はお城みたいなんですよ~。きっと、市の持つ文化遺産を学校にしているのでしょう。
前述の、友人博士がソルボンヌで勉強していた頃、もぐりで参加したことがあります。二十年近く前の話です。講堂での授業だから大丈夫っていわれたけど、「えー、部外者ばれちゃうよ」って、母校の西講堂と呼ばれていた四角い部屋をイメージしつつ侵入。でもそこは、アンフィ・シアターに天井近くはフレスコ画の広大さ、すばらしさで圧倒されました。
フランスってリッチだなぁ、と思う瞬間です。

さて、面接。校長先生が学校の方針について説明してくださいます。時折質問を促されるので、聞いてみる。
Q
「体育については何か特別なことをしていますか?」と夫。できれば学校で柔道を教えてもらいたいのです。放課後、道場に連れて行くのが面倒だから。
A
「はい、色々なチョイスがありましてね・・・」
Q
「音楽については?」と私。ピアノ教室に連れて行くのが面倒なので。
A
「音楽、当校の弱点でして・・・」まぁ、正直なこと。
・・・と質問されるのではなく、するだけ。面接って反対かと思っていた。

そして、20~30分後に、
「では、まぁ、後で何か質問が出てきたらいつでも連絡ください。こちらが入学に伴う必要書類です。」
と茶封筒を二枚渡されました。
「えっ、Are we in?」と夫に目で聞くと、「そうみたい」とうなずく。
嬉しいけど、拍子抜けなお受験でした。

・・・とだらだら書いていたけど、もう11時半。さっき朝ごはんだったのに、もう「お腹が空いた」コールってどういうこと?
我が至福の時は強制終了となりました。
皆さん、良い週末をお過ごしください!!