Sunday, January 29, 2012

運転

公共の運転手段のない我が家のあたりでは車の運転は必須。子供が15歳半から仮免許をもち、16歳から運転免許がもらえる。こういう子供の運転する車はたいがいわかる。角を曲がるのも35マイル(45キロ)前後で行く。我が家もとうとう3人目が運転免許を取りに行く。家の中でも壁に突入する人なので、友人から一年遅れをとり、車の練習に取り組む。夫は、君がこの子を見てくれたら、あと3人は請け負ったというので、引き受けた。大きな駐車場で練習をし、今日は人影まばらな道にでてみた。ブレーキもないのに右足をふんばり、緊張のあまり首と肩はひきつる。間違えて急な坂を昇ることになった。絶句・気絶寸前の母を無視して、娘は急上昇。平地に差し掛かったところで、運転を交代。ほんじゃ、気を取り直して、平地を走ろうということで、またまた運転手交代。この道良いね、なんて暢気に話していると、娘が"Uh, Mommy. I think we're heading to the freeway"という。確かに表示を見ると高速道路の入り口のよう。努めて平静を装い、"Indicate and pull up to the side."と、指示。運転手交代でU-turn。途中から、ヒステリー状態の笑いがこみ上げる。今夜は無事帰宅し、ワインを飲める幸運に感謝。

運転

Friday, January 27, 2012

大きな子供

同棲生活が18年超になるボーイフレンド兼夫兼子供の父親が、一番手間のかかる子供であることにようやく最近気がついた。子供たちにあきれられた。夫のいない時にふと漏らした愚痴に子供たちは大笑い。目からうろこである。
今週も振り回された。彼の会社のCFOをしているのだが、ぶっちぎれるイベント盛りだくさん。歯軋り次いでに笑ったりする。そして、客の接待。客はとても感じのいいモナコの夫妻なのだが、ひょんことから、彼らの手伝いをしてお金をいただけるはずが、全くの無償活動に終わった。少し後味がよろしくない。と、いうのも夫のために奔走してお手伝いしたのに感謝の言葉一つなく、むしろお金になるんだから文句言うなということを口にし、しかも客の顔色みて、「妻はお役にたててこの上ない喜びで、報酬を喜んで辞退する」なんて、死んでも口にしない文句を代弁してくれた。その客がSFに来ているので、接待に行くのだ。当人たちはとても感じがよく、私のつたないフランス語も気にせず、盛り上がるのだが、大きな子供なる夫には腹が立つので、「腹が立つ」と言い放った。すると、「僕が何をしたというんだ?」と、びっくりしている。あ~、大きな子供はこれだから世話が焼ける。
いちいち説明しなきゃいけないのも、子供に似ている。何故、男性はいつまでたっても子供で、女性だけが母=大人にならなければいけないのか、考え込む。モナコの奥様も今夜は多少疲れぎみ。お互いに慰めあう。夫たちは仕事だけすればいいけど、妻たちは、仕事はもちろん、掃除、洗濯、炊事、子供の面倒も織り込むので体力と気力を200%駆使する。これは、大きな子供=夫を持つ人の宿命かもしれない。

金曜日の働く人たち

先週、先々週と自宅にこもって仕事をしています。 

私はフリーランスなので、たまに記事を書いたりマーケットリサーチを書いたりと、一人で自宅でコンピューターと向かいあい静かに仕事をしています。この勤務形態、今の私にはぴったりで、「あぁ、職場に詰めていた頃には戻れないわ~」なんて思っています。 
そんな今朝、久しぶりに「職場懐かしい」と思うことが。 

夫は普通に会社にて勤めるサラリーマン。普通に早起きした今朝なのに、「しまった、しまった、急がなきゃ」と慌てています。 

何故? 

「今朝は僕がクロワッサンを買う当番だったの、忘れてたんだ」 
どうやら、夫の職場では、持ち回りで金曜はクロワッサンやパン・オ・ショコラなどの朝食を調達しているよう。夫は、どこのパン屋なら7時過ぎからクロワッサン、パン・オ・ショコラ、パン・オ・レザン、各々8個、あとは上記のミニ版を大量に買えるかなぁ、とぶつぶつつぶやきながらネクタイを締め、家を飛び出していきました。Good luck~! 

……そうそう、NYでもあったあった。為替デスクで一番成績が悪いトレーダーにはベーグル当番というのがあって、トレーディングとセールスデスク、総勢30名あまりのためにベーグルとクリームチーズやジャムの朝ごはんを持ってこなくてはいけなかったのとか、ロンドンでは、たまにクリスピー・ドーナツの15個入りくらいの箱の差し入れをしたり、とか。

こういうのを、「ダイエット中だったのに」と文句言いながら食べたり(食べなくたっていいのにねぇ)、熱々の紙コップのコーヒー、「私にもラテ!」と頼んだりしていたの、懐かしい。 

今は、子猿達を学校に送り込む、と朝から体力を使うせいか、朝ごはんというよりは、ミニ昼ごはんで始まる私の朝のウォーミングアップ。 これはこれでいいのだけど、ああいうワイワイした職場もいいね。

さて、日記なんて書いているけれど実はまだ、終わっていないんです、仕事。 
締め切りはジワジワと近づいていて、そのスリルがたまらない、金曜日の午後です。 

皆さん、良い週末を! 

Wednesday, January 25, 2012

少子化

新参者です。lazyelephantさんの結婚観の最後に少子化というキーワードがあったので、それについて一言。

日本では少子化をなにか疫病のように忌み嫌って、すべての新聞の社説が対策を論じ、政府少子化省まで作っている。

私は、日本でおこっている少子化というのは自然な社会的ネガティブフィードバック現象と見ます。一面での原因は簡単。若者の結婚したい意欲が減退している。妻たちが子供を産みたい意欲が減退している。

さらにその現象の原因は何かというと、国土が小さくて、人口密度がたかいので住宅事情が悪い。十分な収入が得られる仕事の数が若者にすくない。生きていて幸せと感じる若者の数が少ない。自分が幸せと感じないから、相手を幸せにしようという意欲が湧かない。結婚した夫婦は、自分が得た教育程度を子供に得させる自信がない。つまり、簡単に言うと、国民の平均的幸福度が低い。

さて、工学におけるネガティブフィードバック系は、ある量が過大になったり過小になると、それを補正するように機能する。日本における少子化現象も、幸福度が低下して行くという社会現象を補正し、幸福度を挙げるように機能する。どのように?

人口が減ると人口密度が減り、大きな家にすむことができ、若者が仕事につける可能性が増える。大都会が住みやすくなる。これは長期的にみて喜ぶべき現象である。悲しむ必要は全くない。

これまでよりも多くの女性と老人が働けばよい。

そもそも、地球上、快適に住める人間の数には限りがあり、既にそれを超えている。日本列島上に快適にすめる人間の数には限りあり、既にそれを超えている。だから少子化という社会的ネガティブフィードバックが起こる。それを人智により防ぐことはできない。

Monday, January 23, 2012

世界市民

昨日は、友人の誕生日ランチに招かれて行ってきた。面白いことに4夫婦みな国際結婚で、配偶者の国籍をとる苦労話に花が咲いた咲いた。恒例のお笑いは私。ニューヨークにいる頃、ほんじゃフランス国籍とるか、フランス人4人産んだことだしと思い立った。半年Alliance Francaiseのフランス語初級コース10回コースの半分通った。フランスの要件はフランスに融和(ということすら矛盾なのだが)できるかということで、ニコニコしながら領事館の担当面接官と談笑。そして、Madameといわれ「ぺらぺらぺらぺらCarte..」ときかれたので、あ~とうとう合格してあとは費用を払うのみ!とVisaカードを出したところへ、夫がやってきた。「。。。!なにをしているんだ?」と、聴くので、「カード欲しいらしい」と答えたが、欲しいのはCarte d'identite
(身分証明)だったらしく、笑ってごまかし、めでたくフランス人。

イギリス人と結婚したロシア人は、仕事の都合上、旅すること頻繁。なかなか帰化できないので様子を聞きに行くと当人も移民のインド系担当官に「国籍をとりたいのなら、今のHanky Panky出張やめなきゃ」といわれ、切れて怒鳴りまくって、「本当の」イギリス人と直談判したという話。

アメリカ人と結婚したイギリス人は米国入国にてこずり、わが子3人のAu Pairとして入国まで考えたという。

そして、フランス人と結婚したアメリカ人は義理の息子(フランス人)が米国の移民局に足止めを喰らい、奨学金をもらった修士課程につくことができず、一年間アルバイトを強いられたという。

4家族のうち3家族は子供と親の姓がことなり、国境でいつも問題になるという。昔、子供が幼かったころは、出生証明やら、配偶者の承認やら色々持って旅にでていたのを思い出した。世界市民といいながら、やはり国境は厳しいのである。

Thursday, January 19, 2012

東京は雪が降っているらしい。ここサンフランシスコ近辺は雨季にもかかわらず晴天続きだったのがやっと今日は雨。雲がバッファーになって暖か気味である。最近水泳とウォーター・ポロをしている末っ子に、命の手綱のバナナを持っていくついでに30分泳いでみる。真っ暗ななかを屋外の温水プール3つで各コーチが真摯に指導をしている。仕事とはいえ、あっぱれである。その横でのそのそ泳いで、よたよたとロッカールームのシャワーとサウナに一直線である。高校時代に一緒に泳いでいた友人は、泳いだあとのぼ~っとする感覚がすきだというが、結局そうなのだと思う。迷走が流れきり、頭がきれいさっぱり洗われるあの感覚が何とも言えず、気持ち良い。これはヨガにも、教会やお寺にも共通する感覚なのではないかと想像する。
起業活動をすること2年ちょっと。いろんな人に出会い、だまされたり励まされたりしながら少しずつたくましくなってきた気がする。先日行った「自分の使命を追求する」パネルで三人のパネリストが色々話していたが、つまるところ人の使命は年代・環境によって変わる、そして、仕事=使命という公式は必ずしも正しくないということが面白かった。このイベントの主催者側にいたので、義理もあって行ったが、180人以上の人が集まり、熱心に聞き入っていた。仕事=使命という公式は必ずしも正しくないというのは、当然といえば当然だが、なんだかシリコンバレー付近に住んでいると、仕事=使命でなければいけないような錯覚に陥っていたので、すっきりした。

Saturday, January 14, 2012

“Chain prayer on the Earth” 「東日本大震災・連鎖祈祷へのお誘い」

私の主催するエトランゼというSNSのメンバーより、こんな素晴らしいイニシアティブを紹介していただきました。

宗教を越えて、ただただ祈る、あの日は皆そうだったのではないでしょうか。

独りじゃない、皆が祈っている。皆で祈っている。
このことが力となることを信じています。

どんどん拡散(ツィッター用語ですが、宣伝とでもいうか)してくださいませ。

“Chain prayer on the Earth”
「東日本大震災・連鎖祈祷へのお誘い」  

『もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。』
新約聖書 マタイの福音書 第18章19節

2011年3月11日14時46分。日本の太平洋三陸沖を震源として発生したマグニチュード9.0の巨大地震は、東日本大震災を引き起こし、東北から関東にかけての東日本一帯に死者・行方不明者、合わせて約2万人もの甚大な被害をもたらしました。

震災から1年となる2012年3月11日に、この震災で被災された方々のため、被災地で働かれている方々のため、また関係するすべての方々のために、そして私たちがこの震災の事を覚えるために午前11:45から5分間、一緒に祈っていただきたいのです。

2012年3月11日は日曜日です。各国それぞれ、教会での礼拝の中で、または自宅で、場所はどこででもいいのです。
地球上、各国の間には時差があります。それぞれの国での午前11:45からの祈りは24時間で地球を回り、大きな祈りの連鎖になります。
どうぞご参加ください。

Jubiさん、もしよかったら英訳をつけてくださいまし。私はもう寝ます。

Tuesday, January 10, 2012

サラダ、減量と坐骨神経痛

Lazyさん邸に数ヶ月預かってもらった次女が戻って来てからサラダに凝っているので、最近太った私も仲間入りして、連日様々な野菜を刻んでchopped saladを作って食べている。生野菜がいつの頃か苦手になってしまった私もヨーグルトとcreme fraiche、マスタードと塩コショウ、蜂蜜のドレッシングであえると美味しいので食べている。加工食品はホルモンのあくえいきょうを及ぼすらしい。そう言われるとむきになって調理したりする。最近はフランスパンも自家製のを食べているいたてたては美味しいし、発酵過程を観察するのも楽しい。

腰が痛いのが続いているので、やたら老いやら健康に敏感に反応するようになっているが今朝は、整体というのかphysical therapistに行ってきた。腰が痛いのに、背中の問題だという。年齢と共に重力がかかる背骨と背骨の間のディスクが圧迫されて座骨神経がよろしくないらしい。背中の問題なのに解決策は腹筋らしい。何だかよくわからないが、腹筋運動の宿題をもらって帰ってきた。

この運動とサラダの生活を続ければ、健康で小太りな人間になれるかもしれない。

Monday, January 9, 2012

Driving Miss Daisy

わが村は、お年寄りと子持ち家族殻構成されており、独身若人は皆無である。サンフランシスコ郊外の丘がたくさんある、日本で言えば神戸のようなところですが、公共の交通機関がないので80歳代の人も車をかっ飛ばす。平地に住まないお年寄りは、特に、である。ところが、やはり一定の年齢になると反射神経が鈍りだすので、ショッピング、美容院、病院、観劇に行く途中の運転が問題となる。友人のキャロルは70歳代の若者で、夫に裏切られた30歳代から女手一つで3人の子供を育て上げたつわもので、お年寄りのためのタイムシェア運転手サービスを発案している。この国が素晴らしいと思うことはたくさんあるけど、70歳代で起業を考える意気込みは本当に素晴らしいと思う。ビジネスプランをたて、コンタクトを駆使してお手伝いをしてみるのも、ゆくゆくは私もこのサービスを利用したいから。。。Driving Miss Daisyである。

Monday, January 2, 2012

全力疾走

クリスマス前後から年初にかけての2週間は、東京を離れていた友人が東京に戻ってきて再会を楽しむ季節である。戻ってこられない友達も、休暇のこのシーズンには、時間をみつけてメールやカードで、新しく経験したことや、近況を知らせてくれる一年の中でも特別な季節である。今回も沢山の友人と再会し、昔一緒に遊び学んだ友人達が様々な場所で個性的に人生を展開させ、へこたれずに逞しく生き続けていることを確認し、自分も頑張らなくちゃと例年ながら思った次第である。中国で新たな融資先を開拓とか、モスクワで新規ビジネスを立ち上げ、台湾から台湾映画やドラマを日本に紹介する事業を立ち上げ中とか、ミャンマーに靴工場を建設する商社マンとか色々な地域で頑張っている。日本の中でも、来年は大阪から東京に事業展開して関東での足場を固めるとか、補正予算の補助金をとって被災地に市場を作るとか、無名のアーティストをプロデュースするとか、沢山の目標を据えて一生懸命生きている。こういう友人達と集中的に話をできるのが一年の終わりと始まりのこの2週間なのである。そんな友人の一人と年末に、年越し蕎麦を食べながら、「色々頑張るつもりだけれど結局のところ、どういう生き方がいい生き方なのかちっともわからないよ」なんていう答えようもない問いかけをしながら、年越し蕎麦を一緒に食べた。その時は、じゃ、またね、と気軽に分かれたのだが、数日後のお正月早々にその友人がメールをくれた。そのメールには、「こないだの問いかけだけど、やりたいことを全部やって全力疾走するのが、僕らの生き方なんじゃないでしょうか。その中から生きる意味が自然に出てくるんじゃないかな」とお蕎麦を食べながら問いかけた質問に対する考えを送ってくれた。最初に読んだ時は、ピンとこなかったが、何度も読み返す内に、まさに、やりたいことを全部やって全力疾走するのが、自分達の生き方なんじゃないか、と思うようになった。だからこれからは、思い迷うことなく全力疾走しようと新年に誓ったのだ。