Friday, April 30, 2010

矢沢永吉の言葉 (パリ便り《・・・になってませんが》)

パリから250キロ程西に向かったところにある、メゾン・ド・カンパーニュに来ています。

昨日は30℃近い、夏を思わせる太陽光線でしたが、今日はセーターを羽織って丁度の気候です。お昼には旬の白アスパラと野イチゴをたらふく食べて満足。ちょっと眠いですが、腹ごなしに、昨日はタンポポが一杯の原っぱを見つけて大喜びだった兄猿を連れて散歩に行こうと思います。彼は綿帽子を吹くのがお気に入りです。素朴でしょ。

さて、話変わって。
糸井重里ってご存知ですか。私が若かった時代(80年代~90年代)に大ブレイクしたコピーライターです。彼が主宰するサイト、「ほぼ日刊イトイ新聞」に矢沢永吉との対談があるのを偶然見つけました。悪くないです、えいちゃんの発言。

「ほぼ日刊」は10年以上続いているとのこと。結構ビジターも多いようです。
糸井重里にしろ、矢沢永吉にせよ、自分の時代の人が密か(でもないのかもしれませんが)こつこつと我が道を貫いている姿を知るとついつい感動してしまいます。そして私もガンバローって。単純すぎるでしょうか。
それもアナログ世代だろう糸井氏はWebで自分の世界を創り上げ、矢沢氏は、「このデジタル時代に、ダウンロードできないものをみせてやる」と言ってライブに力を入れている、共に時代の流れに呼応しているところも拍手を送りたくなります。

Yahooニュースなどを見ていると、前向きなニュースになっているのは、この80年代~90年代の人達が多いような気がするのは、ただ単に、この時代以降の人を知らないからでしょうね。
ま、そんなアラウンド・フォーティー、Going to be フィフティーの私の独り言 でした。

追伸・日本いる方、今、旬の人は誰なのでしょう。勝間和代さんという方でしょうか。他にも教えてください。

Wednesday, April 28, 2010

腕時計騒動

昨日はアパートの集合ゴミ箱を3回漁った。正確には3回×2。リサイクル用と、生ごみ用。
何故か。それは私がボケているから。

夫が昨日イラク出張のお土産にと、新しいG-shockをくれた。カシオのスポーツ系腕時計である。旧いのも、やはり彼がくれたもの。当時カタールでプール生活をしていたので、完全防水で、夜目が覚めても時刻が読み取れるものが欲しい、というニーズに応えてのプレゼントであった。この旧G-shockは、次男が生まれて以来、私の肌と化すほど一身胴体で過ごした。次男は2歳半過ぎまで、夜中に何度も夜泣きをした。その度に母猿はむくっと起きてはG-shockで時刻を確認し、「さっきから1時間30しか経っていない」とか、「お、3時間は寝さしてもらったか」などと、喜びも悲しみも一緒に過ごした時計であった。

さて、そんなことで薄汚くなっているかつてベージュ色だったG-shockに代わり、真っ白なBaby-Gをもらった。旧いのはとりあえず、新しいBaby-Gの箱に入れて、と。コレ、すべて朝の話。

午後になって、夫が会社に行ったあと、今は良く寝るちび猿を昼寝させ、散らかって部屋を片付け、洗濯物を干し、コーヒーを淹れた。そのとき、Baby-Gの箱がないことに気づく。あれー、さっき、ダスト・シュートに捨てた?それともリサイクルゴミに出した?覚えていない。

それでゴミ漁り。チビが寝ているから、長いこと空けていられず、7階と地下2階を通うこと3回。いい勉強にもなった。リサイクルのゴミ、皆が如何にいい加減に物捨てているのか、よくわかる。パリ市はプラスティックものに関しては、ペットボトル以外は回収しないのだ。それもいけないのだが、ちょっとコレはひどすぎるという投げ込み様。

でも時計は見つからない。

Good-Bye、私の思い出。
カタールのレジデンスのプールサイドでは、私が時計しているの、皆が知っていて、時間を知りたいと思うと時計代わりに私に聞いてきた。皆の役に立ってくれたG-shock。
夜中に何回も一緒に起きてくれたのは夫ではなく、君だったし。
最後はゴミ溜めに捨てられてしまったなんて。汚くなっていたけど性能は新品同様だったのに。

そして、夫にメールを出す。折角頂いたものなのに、ゴミ箱に捨ててしまった。心よりお詫び申し上げる、と。
すると、返信が3時間後に。「本棚の上に置いたよ」

あぁ、良かった!というそれだけの話でした。

Monday, April 26, 2010

夜更かし (パリ便り)

二晩続けて夜更かししている。

一昨日は、高校時代からの友人が夕飯に来てくれて、そのまま12時頃までほのぼのトーク。色んなことがカミング・アウトして話は尽きない。
ふと思うと、目黒のしょぼい高校の校舎の廊下ですれ違ったり、立ち話した彼女と、20年以上経て、パリの私の家で、あの頃と同じように「それでさ」「あの時にね」とお喋りする宵があるなどと、誰が想像したことだろう。20何年もの時と、6000マイルの距離を隔てても、変わらない関係、変わらない彼女のBontéに感謝の気持ちで一杯になる。

そして、昨夜は「ママ飲み」。
これは近所のママ友と、双方の夫が遅かったり留守のとき、合同で子供達に御飯を食べさせながら、ママはビール、というところから始まった会である。この話を他の友人すると、殆ど必ず「楽しそう!」と羨ましがられていたので、昨日はもうちょっと広く声を掛けたら、皆さん参加してくれて、計7名の大人と、9名のチビッコらのママ飲み大会となったのだ。

ワイン片手に次から次へと、まぁ話題が変わること!皆あぁでもない、こうでもない、と笑いながらも結構ディープな話に盛り上がる。そして間に子供の面倒もみて、誉めたり叱ったり・・・。
忙しいこと、楽しいこと!
白一点のパパさんも参加してくれた。彼が乳母車を押し、赤ちゃんを抱っこ紐に抱えて登場すると、女性陣皆に、「貴方、カッコイイ!Man of the year! 男はこうじゃなくっちゃ。」と絶賛される。次にご独身のうら若き女性も一人果敢に参加してくれて、ママさん達、彼女に今時の婚活というものについて根堀葉堀。
いやぁ、昨夜は酔っ払いました。

皆と一緒に、話す、笑う、飲む・・・別のアドレナリンが、喜びが身体の内から湧いてくるよう。

今夜は早く寝ようと思います。

Sunday, April 25, 2010

ロゼ日和、水日和 (パリ便り)

昨日のパリはTシャツ一枚で大丈夫なくらいでした。午前中からベランダの気温計は20℃。さて、今日はどうなるか。

パリは夕方5時前くらいからが一番日差しが強いような気がします。西日ががーっと来る。それが美しいこと!新緑の木々からもれる光りと影、西日の強さ、優しさ。湿気のないそよ風。それが黄昏時に繋がっていく、そして大きな落ち日。神々しい一日の終わりです。

先ほどまで、公園で子猿たちが走り回っては、ゴクゴクと冷たい水を飲んでいるのを見て、その水がそのまま彼らの脳に、肌に吸収されている音が聞こえるようでした。私も喉が渇いてきたな・・・。こんな夕方はロゼかしら。

このマーケス・ドゥ・カケレスは、我が家にとっては思い出深い一本。というのは、昨年まで住んでいた中東のカタール と言う国では、イスラム国ということもあり、お酒は禁止でした。外国人は国に一つしかない砂漠の中にある酒類販売所行って、「酒類を買ってよい」という免 許を見せてお酒を買います。販売所、品揃え、悪くはないけど、ワインに至っては法外な値段でした。シャンパンの王様、Krug等もありましたが、幾らだっ けな、1000ドル以上だったかもしれない。

そんな中、気に入っていたのが、このカラケス。丁度お酒の買出しに行く前に、グラアム・グリーンの小説、「キホーテ神父」を読んでいて、それにカラケス卿の話があって。「同じ名前のワインだよ」と夫が気づき、洒落に買ってみよう、と。そんな気まぐれでしたが、当りでした。

ドライで、でもドライなロゼにありがちな、アルコールみたいな揮発性や薬品のような匂いはなく、うっすら残る木苺の香りも愛らしい、そんな味わいです。

このワインを近所のスーパーで見つけたときは懐かしくって。値段はなんとカタールの半分以下!
50度近いカタールでは邪道にも氷を浮かべて飲んでいました。気温半分以下のパリですが、カタール時代のオマージュを込め、どれ氷を一つ。

Thursday, April 22, 2010

ウェブの世界 (パリ便り)

今日のパリも青空一杯、正午現在気温は13℃と快晴、日向にいたら即日焼け、日陰にいるとちょっと寒い、典型的なヨーロッパの春の気候です。

先ほど週末に向けた買出しも終え、もう少ししたらちび猿を託児所に送り込む、兄猿は既にCentre de loisirという、パリ市が休み期間用の学童保育機関をオーガナイズしてくれるのがあり、そこに9時に送り込んでいますので、夕方二人をピックアップするまでは私の時間です。ありがとう、パリ!

最近の私時間の投資先はあるプロジェクト。ウェブベースのコミュニティー作りにチャレンジしています。超アナログな私がウェブの世界に取り組むので、試行錯誤だらけで、多くの方々に助けていただいています。

それにしても①、持つべきものは友人。実務的なアドバイスだけでなく、私のまとまりきっていないアイデアを聞いてもらうだけでも頭の整理がついたり、ちょっとした会話からインスピレーションをもらったり。

それにしても②、最近のウェブの世界はオープンソース(無料で使える)のツールが多いんですね。グーグルはGmailから、このブログ・サイト、そして今書き始めたばかりのホームページなど、全部無料サービス。使い手以外のところからお金を取って、会社としては確り儲けている。中国が圧力掛けようものなら、「じゃ結構」と立ち去る。グーグル神話が生まれるのがわかるような気がします。我が家なんて、テレビすら繋いでいないけれど、グーグル傘下のYoutubeのお陰で、NCISから、機関車トーマス、アンパンマン、ポアロ、Inspector Morse、桑田さんまで、時代、世代、国、言語を越えて楽しんでいるし。

そうそう、プロジェクトの一環として、このブログをブログ村ランキングというのに登録してみました。(Jubilancerさん、蝶々婦人殿、よろしいでしょうか。Maisnonさん、ご指導有難うございました)
皆さん、これからは左手のボタンにクリック、どうぞ宜しくお願いいたします。

こんな感じで、未知の世界を手探りしながら右往左往なのですが、時代にキャッチアップ(って果てしなく遠いところにいるのですが)しているような感覚が嬉しい、今日この頃です。

PS. プロジェクトについては容れものができましたら、こちらでも大々的に宣伝させて頂きます。そのときはご協力の程、どうぞ宜しく!

Wednesday, April 21, 2010

ムーンストーン

今日のパリも快晴。噴火も小康状態なのでしょうか、空には久しぶりに飛行機雲が何本もシュパーッ、シュパーッと線を引いています。

今日は何着ようか。天気が良いし、子猿達は春休みだし、公園セッションは免れないと思われるからだぶだぶジーンズに汚れてもよい長袖シャツ、そして快晴のこんな日にはムーンストーンのこの指輪をしたくなるものよね、と。

この指輪、カタール時代の産物。夫は宝石好きで、石に煩い。カタールではインド人らが作るアクセサリーが比較的安価ということで、夫はここぞとばかりに貯まっていたプレゼント義務を果たしてくれた。これは、確か2005年度の我が誕生日プレゼントとして、2009年、カタールを去るギリギリにもらった。

夫の宝石へのこだわりは、一般的なのとちょっと違う。
まず、質より量。ある程度大きくなければ、高品質でも意味ない、と。私が昔々、旧ボーイフレンドからもらった小粒のルピーなど、「これはルビーと呼べない、いくら赤くても、肉眼で見えない星と同じ」らしい。
夫はド近眼なのだ。

そして、不純物が入っていても、色がきれいならOK。

この観点から夫が選んだのはこのムーンストーンであった。
見えるかな? ひび割れのような不純物が混じっている。お店の人も「これがいいんですね」と不純物を指摘して念を押していたが、夫は数ある石から「これ」と確信を持って選んでいた。
「この不純物が入っているのにこんなに透明感がある。いや、この不純物があるからこそ、個性がでている。素晴らしい石を発見したものだ。」と、夫は自画自賛。
デザインはジーンズ勝ちで、ごつい手をしている私向けの実質剛健なのものにした。

最初はちょっとひるんだ不純物入りムーン・ストーンだったが、本当、個性なのだろう、愛着沸いてきた。カタールの思い出や、夫のユニークな個性、愛情が透明な石の中で泳いでいるようである。

Monday, April 19, 2010

流浪の民

カタールの元隣人、メイからメールが来た。まだカタールにいるらしい。今既に40℃くらいになっているのかな?

メイの家族、アラビア半島の滞在、25年!
ご主人はニュージーランド人だが、子供の頃から転勤家族でシンガポールや北米で過ごしたらしい。メイは中国系マレーシア人でハワイ、アメリカ本島育ち。お嬢さん二人はアラビア育ち、今は二人してニュージーランドの高校・大学の寄宿舎生活。
アラビア半島は、サウジが一番長く、その他首長国も経験済み、今回のカタール赴任も二回目と、見事なる転勤家族である。
面倒見がよくって、サバサバしていて、気さくで、と、本当に素晴らしい隣人だった。あぁ、懐かしい!

私自身も結構色々な国に住んだ口である。アメリカで生れ落ち、イギリス、日本、アメリカ、フランス、イギリス、フランス、カタール、フランス・・・。日本でスチュワーデスをしていたときは+アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米へと行っていたし、今後もまた海外赴任するかもしれない。

大学院の教授に、「貴方の帰るところは何処か、それが大事ですよ」と言われたことがある。Identityを失うな、と、一人でチャラチャラしている私を慮ってのアドバイスだろう。そのときから、いやそれ以前から、一つのところに根を下ろせない自分に劣等感があったような気がする。今は「帰るところ」は家族の元、そんな気持ちを持っていたことも忘れていた。

メイからのメールには、「ニュージーランドの海岸にセカンド・ハウスを買った。とても古い家なので、退職したらそれを立て直すのが楽しみ」とあった。仕事人生をエキスパットとして過ごし、海外赴任手当てを貯め、早めの引退生活は地元で、か。悪くないじゃん。そう、メイ夫婦はエキスパット族にありがちな「チャラチャラ」したところがなかった。もっと根源を、もっと遠くを見据えているような・・・。

いつかニュージーランドに行く機会があったのなら、メイ夫婦が、仲睦まじく、静かに暮らすビーチハウスを訪ねてみたい、そんなことを思った今朝のメール受信箱であった。

Sunday, April 18, 2010

花見in巴里


昨日はソー公園(Parc de Sceaux)という、パリのすぐ外側にあるところまで花見に行ってきた。夫も私も初めての場所、素晴らしいこと!
広大な公園、有名な造園師アンドレ・ルノートルによる設計で、コルベール(ルイ14世の財務官で重商主義政策のブレーン)のお城の庭だったらしい。八重桜のエリアと線対称の場所に白い桜のエリアがあって、数学的であった。
パリ近郊の美しい庭園と言えば、ベルサイユかフォンテーヌブローくらいしか思い浮かばなかったが、こんな近くにもあったなんて、嬉しい発見であった。

桜は・・・。
ソメイヨシノをイメージして行ったからちょっと期待外れかな。でも、日本の花見と違って、大勢のパーティーだったのにどこまでもピクニック調ののどかさがあってよかった。日が長くなっていて、気づいたら19時!午後一杯日光浴して、久々に心地よい疲労を感じた。ヒトも植物と一緒だな、って。写真は帰り際に撮った噴水。逆光ですね。

折角だから桜の写真を、と思ったら、写真担当の夫、こんな写真ばかり↓


代わりと言ったら何ですが、うちのチューリップがきれいに撮れていたのでどうぞ。



先週までのチューリップは外国産(オランダ、南アフリカ?)だったのが、今週の頭にマルシェで買ったのはフランス産とのこと。花瓶の中で育つこと、元気なこと、美しいこと!旅疲れがないからでしょうか、持ちもよくって。花が大きいでしょう? 買ったときは小さなチューリップだなぁ、と思ったのに。

皆さん、Bon dimanche!

Saturday, April 17, 2010

ジレンマ

我が家は子沢山なので、子供の友人がよく集う。その中の一人は両親が16歳の時に生まれた女の子で我が家の次女と同じ年の12歳。両親は結婚をせず別離し、両親の親(彼女にとっては祖父母)も含めみんなに愛されて育っていると思いきや、我が家の長女曰く、若い母さんが週に一度は怒りに任せて叩いたり、引っぱたいたりするらしい。そして、その若い母は警察に通報されるは、怒りをコントロールすべく精神科医に通っているらしい。娘は少女を哀れみAbuse Hotlineに通報するという。その正義感を促したいが、得てして善意は思わぬ方向に進むことがあると言うのを、14歳の少女に説明し、おばあちゃんと話すから待ってと頼む。脳裏を法皇が横切るのはなぜだ?偽善なのか、年の功なのか?以前住んでいた家のお隣さんがおばあちゃん(と言ってもとて若い)ということで、ここ5年、我が家では週末はこの女の子がいつもいる気がする。とても愛らしい子で、若いのに母親を思いやり、叩かれても母の支えになっていると本人は考え、母も父も愛しているという。複雑だ。皆さんだったらどうしますか?

「魂萌え」桐野夏生を読んで

「魂萌え」という本を読んでみた。桐野夏生という現代作家の本である。自分の好みかどうか微妙だけど、ま、確かに面白かった。

話の内容は、還暦前の日本人のとある主婦が、自我に目覚めていく過程とでも言うのか、イプセンの「人形の家」の現代日本版というか。老いを恐れる気持ちや、自信のなさと戦うつらさが巧く表現されていて、近未来の自分はこうなるのだろうか、とやや不安になるほどリアルな語り口であった。

恐れながらも外へ踏み出していく主人公、爽やかという言葉が似合わない主人公なのだけど、そこがまた日本っぽくって。海外にいると、日本を美化して思い出す傾向があるけれど、梅雨の終わりに帰省することになっているし、それに備えてこういう、日本のジメジメーッとしていて、ねじれているところを思い出させてもらえたのは良かった。心構えができているとがっかりしないで済みますからね。

初めて読む作家だったけど、他の作品も読んでみようかと思う。

Wednesday, April 14, 2010

あぁ、桑田さん!

ごめんなさい、またこのネタです。
先日中古で買った桑田佳祐のアルバムがまたまた素晴らしくって・・・。2002年作成、「Rock and Roll Hero」。 全曲Youtubeで個別に聴いた曲なのですがアルバムになっていると一段と素晴らしい。

今日は先延ばしに延ばしていたアイロンがけ、逃れられない状況だったので、シュワーッという蒸気を立てながらYoutubeで桑田さんオンパレードをしました。
その中のクリップに、このRock and Ro・・・の主軸となったのは、80年代、割と元気だった日本がじわじわっとくたびれ今閉塞感の中にいるのが、青春が終わり、当時40半ばの桑田さん自身に重なるところがあった、よし、そんなのを吹き飛ばそう、そこから前に出よう、という想いだった、と。

それから10年近く経ち、日本の閉塞感は今や爆発寸前の危機感となっているような気がするのは私だけでしょうか。国債の額、普天間問題、鳩山さん、入り混じった反米感情、それでも愛しの我が祖国?

Anyway、桑田さんの素晴らしさは本当に色々な曲調を産み出しながらも桑田さんカラーなこと。そしてその時々の世相を上手に反映していてニクイこと!マーケティング上手って彼のこと?
このアルバムはタイトル通り、ロック調なのが私好みでして。
みなさんは誰が好きですか?

Tuesday, April 13, 2010

水難

今年は水の災難続きである。連日の雨で雨漏りがした。大工やら窓の製造元やらみんながみんな責任のなすりあいをし2ヶ月たったが、相変わらず雨漏りがする。こうなっては自助努力である。ビニールを窓に張り、実験を続けようやく今日は問題の窓をつきとめみんなに確認させて一山超えた。明日はその窓の修理を終え、その後は雨漏りで痛んだ天井を張替え、ペンキを塗る。

ああ、良かったと一安心する間もなく、末っ子がプールの水が減っているというので、あわてて外にでると、なるほど、プールが栓を抜いたお風呂のような状態になっている。今朝プール管理のおじさんと挨拶を交わしたばかりではないか!電話をすると、2時間離れた自宅で奥さんの誕生パーティーの最中という。指示にしたがって色々なレバーをいじるが一向に止まらない。仕方なく消防署に電話をかけると、消防隊が親切に駆けつけて色々試してくれる。それでもどんどん水が出て行く。丘の上に住んでいるので、下の隣人宅に流れないかと心配になる。ワインを煽りながら、我関せずの子供らに八つ当たりする。消防隊の若者一人が、友人のプール関係者に話をしてくれ、オフタイムに戻ってきてくれた。色々いじって、ようやく水が止まる。よくよくきくと、我が家の土管を引いてくれた人の息子さんらしい。ガールフレンドが病気なのに、お使いの帰りに寄ってくれたといではないか。ルックスもいい。悲しいかな、最近はこういう青年をみるとときめくどころか、自分の息子たちのような気になる。消防隊員も完璧にばあさん扱いである。"Ma'am"と、丁寧に呼んでくれる。最初に言われたのは10年ほど前で、かなりびっくりしたが、最近はすっかり慣れてしまった自分が少し悲しい。

Monday, April 12, 2010

髪型とフロイト (パリ便り)

美容師さんに「女性は自分が一番美しかったときの髪形に執着しがちです。ときとして、もうその歳のその顔に合わない髪型だったりします。」と聞いたことがある。ふーん、そうかもね。

さて、私が一番醜かったとき、それは5歳くらいから中学一年、二年辺りだと思われる。色が黒い、太っているから汗だく、要は黒光りしていて、あくどいイメージ。視力は良かったのに目つきが悪いとも言われた。この時代前半は前歯がなく間抜けズラ、後半はこの前歯四本がいきなり出っ歯になり、これまた品がなかった。母はそんな私なのに、ワンレングスのボブカットをして、「可愛い可愛い」と育ててくれた。子供ながらに見え透いた嘘だとわかっていたが、いじけずに育つことができたのは両親のお陰である。

が、姉はひどかった。当時「西遊記」がドラマとなって、そのテーマソングをゴダイゴというグループが歌ったのだが、そのバンドの一人にミッキー吉野というキーボード担当の、当時は太っていて色黒のワンレングス・ヘアのおじさん(若かったのならごめんなさい)がいて、それが私にそっくりだ、と大笑い。私の名前が「ミキ」というのも不幸な偶然であった。

さて、今朝起きると分け目が変わっていた。鏡に映った私、なんと往年のミッキー吉野である。それでもなんだか懐かしくって、しばらくはこのヘアスタイルで行こうかと。こんな自虐的な私をフロイトならどう解釈するのだろう。

Sunday, April 11, 2010

生物と無生物のあいだ (パリ便り)

今日のパリは肌寒い。そんな中、午前中はパリ・マラソンで目の前の大通りに応援する人々の拍手が絶えなかった。
私は花粉を締め出すべく、窓を閉め、友人から紹介された「生物と無生物のあいだ」という、生物学者の福岡伸一氏が書いた本を読んで一日を終えようとしている。

思ったより、専門的だったけど、DNAとか、遺伝子工学など、言葉では知っていることが、身体と、生命とつながったような気がする。あんなミクロなものが、どうして私のこの巨大な身体になるのか、やっとわかったような、うーん、でも怪しいかな。

それでも生命とは何か、というのはわかった。細胞は常に動いていて、変化しているのね、私たちは。

そんな動的均衡状態の生命の許容性、柔軟性、繊細さなどをきれいな文章で説明されているのを読むと、お腹の中で小さな米粒のような姿で超音波写真で映し出された長男を思い出したり、二人目を流産したときの、心音を聞くことのなかったあの子のことを思い出したり・・・。生命の神秘は哀しく美しい。

また、時間軸の中で動的均衡活動(細胞は常にたんぱく質を作っては排出する、そのようなことだと思うのですが)が続けられる、人(生物)は、常に変化していて、従って、「あのひと時」は戻ってこない、二度と同じ状態をプレイバックできない、というのも、胸が締め付けられる。

時間軸に逆らうことができない、とあそこまで証明されると、先日友人とBotoxについて情報交換したこともいと虚し。今日は素顔で過ごそうと思う。

Saturday, April 10, 2010

今日、ブック・オフで (パリ便り)

今日のパリは快晴でした。義家族の集まりをちょっと抜け、一人オペラ界隈へ。目指すはブック・オフ。

そう、パリにあるんですよ、中古本、CD、DVD屋が。
目指した本は、福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」というのと、ブログで訪れている内田樹という人の本、そして、もしかしてあるかも、と桑田さんの昔書いた本。

どれもないだろうなぁ、と覚悟しながら・・・

本棚でまず、目に付いたのが、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」、4ユーロ。これからウェブのプロジェクトを立ち上げようと思っているので、一応買っておこう、と。目次だけは既にインターネットで見ていて、プロジェクト運営方針に取り入れさせてもらっているし、読んでみようっと。

次にお店の人に見つけてもらった福岡氏の本!感動です。そして広告の帯を見ると内田氏が推薦コメントを書いていました。奇遇です。

が、内田氏の本はなく、桑田さんの本は「サザンの人ですよね~、聞いたことないな、本は」とフランス人と思われる店員さんが流暢な日本語で探してくれましたが・・・ありませんでした。

・・・そうそう、フランスでは日本ブームなのでしょうか、邦人のコミュニティー誌が二誌ほど、フランス人向けに日本の情報誌を刊行する予定とか。ブック・オフも、その後寄った日本食料品店も西洋人が多かったこと!

最後に桑田さんのCDを4ユーロで見つけ、梅田氏、福岡氏、そして桑田さんの三品、12ユーロ也のお買い物。桑田さんのCD、中の歌は全部知っているのですが、(Thanks to Youtube!)アルバムとしてまとめて聞くと、また別の素晴らしさがあるんですよ。
そのあと豆腐を買いメトロに乗って戻りました。
そんな私の一日です。

Friday, April 9, 2010

深呼吸

最近心がけて水泳に行くようにしている。気があせると、呼吸が浅くなっている自分に気がつく。意識して深呼吸をしても、あまり効果がない。ところが、泳ぐと意識しなくても呼吸を肺の奥までするようになるので、体にも心にもいいような気がする。おかげで少し体重も減ったりして二重にうれしい。

Thursday, April 8, 2010

肩の力を抜いて・・・・・・ (パリ便り)

コレは最近の私のモットー。ある友人からのメールにあった一言です。彼女は元(って付けていいよね)頑張り屋なので、肩の力抜いて妥当だと思うのですが、もともと怠け象の私がこれ以上力を抜くとどういうことになるのか、怖いもの見たさで抜きまくっています。

例えば、夕食。元々品数少なかったけど、どんどんシンプル化しています。昨日は久々に二品あったからって夫が「素晴らしい夕飯をありがとう!!」ってすごい感動でした。二品でしたが、お手軽料理でしたが、その分、愛情を込めることができたような気がします。
そして、掃除。最近の春風が隙間だらけの我が家を荒らすこと!と言い訳にして、綿ぼこリ舞っています。でもいいの。こうして子供は抗体を作るんだって?
義理の家族関係。前は律儀に務めていましたが、もうズルすることにしました。

こうして余った時間をどうするかというと、ソファーにひっくり返って好きな本を読んだり、ビールを飲んだり、友人と会ったり、人のブログを読んだり。そんなところから養った英気を、愛情を、家族に、新しいプロジェクトに注げたらいいなぁ、なんて思っています。
春は何かと疲れますからね、肩の力抜かないと・・・。

Tuesday, April 6, 2010

青空 (パリ便り)

今日のパリは見事な晴天です。気温は15時現在18度。空には飛行機雲しか見えません。

午前中はチビ猿の託児所のママ友に誘われ、いつもとは違う公園に出かけました。いつもと違うバスに乗り、いつもと違う風景。木蓮の紫があでやかな庭園などを通っていきます。
さて公園にて、インド人のリシャとスリランカ人のラシャという、リシャ・ラシャの二人と英語で話します。リシャはスラリとした外交官婦人、ラシャはぽっちゃりとしたレストラン従業員婦人。対照的なのだけど、どちらも暖かい人柄なのが共通点。
先日はリシャの息子の誕生日パーティに行って、我が子猿達はプレゼントのシャワーを受けました。主役けへ贈ったプレゼントの三倍くらい、もらっちゃって、まぁ。
そして今日は、単なる合同お遊びと思っていたのに、ラシャがなんとまぁ、もてなしてくれちゃって。ベビーカーにやたら重たそうな荷物が一杯ね、と思っていたら、出てくる出てくる、お菓子、ジュース、サンドウィッチ、シャボン玉、全部私たちのためのもの。恐縮していると、「いいの、いいの。今日、こうして皆と一緒にいられる、私、これ以上に嬉しいことはないの。一人っ子だから一緒に遊べることほど楽しいことはないでしょ」と、後半息子君に話しているけど、息子君、宅の子猿がちょっかい出すものだから泣きじゃくっていますよ。

インド、スリランカの話を聞き、不妊治療や、パリ北駅近くのスリランカ食料品店の話などをお喋り止むことなし。太陽と暖かい二人の人柄に、のんびりと日光浴した午前の部でした。あぁ、ビール飲みたい!

Sunday, April 4, 2010

ホーム・スイート・ホーム

復活祭(イースター、フランス語ではパック)の聖月曜日、フランスは祝日です。時刻は午前7時18分、気温8度、静かに晴れた朝です。窓の外、車の音もあまり聞こえてきません。

木曜の夜から昨夜まで、義理の両親のメゾン・ド・カンパーニュに行っておりました。田舎の空気も、パックのご馳走も美味しかったですが、今朝家で飲むコーヒーにはかないません。どこにでもあるパリのアパートですが、やっぱり家が一番いい。気持ちがキューッと平常心に引き戻されます。田舎の帰りの車の中で夫は、「子猿達が大きくなって手狭になる前にもっと広いところに引っ越そうか」とか、「郊外の庭付きの家はどうか」と聞きます。毎度のことです。が、我が家に帰ってベッドに入る頃には、「うちが一番。引越ししないぞ」と言います。これも毎度のこと。最初からわかっている結論なのに、何でいつもこのトピックを持ち出すのでしょう。

子猿達も、自分の部屋に走りこむと、直ちにおもちゃ箱をひっくり返してレゴに没頭。夫に、「田舎もいいけど、うちが一番」と言っているのが聞こえます。全員一致ということで、良かった良かった。

Thursday, April 1, 2010

日本人はブログが好き

今日のパリは、花冷えのような寒さ。このところ続いたスコール的な雨は降らなさそう(touche du bois!)なのが救いです。

さて、2007年の数字だが、世界のブログの37%は日本語で書かれているらしい。そんな記事を読んで日本人のブログ、日記好きは、そうかもしれない、と。

最近SNSのプロジェクトをはじめたので、この方面の話を読み込んでいるのだ。

そういえばFacebookが日本に本格的に展開しようとしている、と聞いたのはいつだったろうか。その後どうなのだろう。

先日のいじめに関する講演で、アメリカではローティーンの間で、Facebookのアカウントを持つことがクールとされている(公式には14歳以上でないと駄目だとか)ので、親としては心配だが、許してしまった、いやうちは許していない、など、すごい浸透ぶりのようだが、そして、Facebookに「これからどこどこにお出かけ!」と書き込んだがため、泥棒にあった人もいるとか、もう生活の一部のよう。

日本でもブームなのでしょうか。知っている方教えてください。

私は、ダメですね、あれ。どう使うのかわからない。自分のことを公表するのが気恥ずかしい。友達の輪が広がるらしいけど、最近歳とともに、内気になってきたので、それも怖い。ちなみに、和製SNSのMixiもアカウントはあるけど、あまりに多くの人やコミュニティーがあって、まるで渋谷駅前で人混みに押されているような圧迫感を感じてしまう。

ブログは好きです。書くのも、読むのも。面白いブログサイトご存知でしたら教えてください。

ペンキ塗り (パリ便り)

先ほど、漸く音楽部屋(ピアノとギターが置いてあるがだけの定義)のペンキを塗り終えた。その勢いで、動かしていた家具を元の位置に戻し、新しく作ったカーテンもさげ、掃除機もかけた。これでこの部屋の模様替えは終了。

昨年暮れの子供部屋から始まったブリコラージュ(日曜大工)業、手際よくなったこと!やる気のない業者に頼んでは、バカ高いコストを掛け、いい加減な仕事されるのにうんざりして、そしていつまでも動かない某夫にさじを投げ、母猿は逞しく、軍手もぼろぼろになるほど頑張った。さて、出来映えは・・・。

ガーン、前と変わらない。何を変えたのかわからない。あの努力は何だったのだろう。ペンキは薄いピンクにして、カーテンは明るめの赤ベースにしたのに、以前のオフホワイトの壁と赤いカーテンのときと印象は変わってないよ~。チビ子猿もこの何週間か、このプロセスを見守っていたが、「コレで終わりなの?」だって。

リノベーションづいていたが、やーめた!