Saturday, August 29, 2009

毎日かあさん

先日、「毎日かあさん」と言う、日本でベストセラーの漫画を借りた。面白くって止まらず、夜更かししながら読み続けた。幼子二人を育てる強烈ママ(作家自身がモデル)の毎日を書いたもの。深夜に一人吹きだすこと多々。

以前、フランスの子育て、ワーキングマザーに対する援助体制などについて質問を受けたことと、この漫画の影響で意識して周囲を見渡しているが、まず子育てに関してはあんまり日本と変わらないように感じる。
すなわち、女性が主で父親はある程度手を出すが、本腰入っておらず「お手伝い」意識が高いような・・・。

昨日の土曜日、公園でついつい5時間子供のお守りをしてしまったが、その間周囲を観察してみた。お父さん達は、ちょっと恥ずかしそうな顔をしながらベンチで目を瞑って自分の世界に入っていたり、子供忘れてお父さん同士でキャッチボール始めたり、ピクニックと称していつまでもワインをすする私のグラスを注視していたり。一方で子供が「絶対大丈夫、その位」程度のリスクを取って、例えば遊具の屋根の上で手を振ったりしていると、屋上の塀をやじろべえして歩いている幼子を助ける勢いで発狂しながら助けに行ったり・・・。

女性陣は違う意味ですごい。咥え煙草スパスパしながら幼子の滑り台デビューを助けたり、北極の白熊のように大きな身体を仰向けに寝転がりながらも(サングラスの中の両目は瞑っているのに三千点)子供の腕をむんずとつかみ、彼が遊具から落ちないようにしているお母さん等。仕事疲れ、家事疲れの週末、子育て手は抜いているけどポイントは押さえている。

大体、格好からしてお父さんは甘い。ここぞとばかりに小奇麗なWeekend ファッションに身を包んでいる。ヴァカンスの名残りなのかエスパドリーユとか履いちゃって、子供の自転車にその足を轢かれて雄叫びを上げているお父さん。一方お母さんはちゃんとわかっていて、汚れてもOKな保護色、変わり易い天候に脱ぎ着しやすいようにしている。そう、日が出てくると瞬時にタンクトップになって肌を焼くことも忘れないのだ。

働く女性援助はまだ経験していないので何とも言えないが、市立の幼稚園は8時半から午後四時半まで、そして延長保育も頼める。市立の幼稚園はウェーティングなし、市が入園先を確保する義務があるとの事。共働き家庭優先の保育園は8時から午後6時までらしい。共に給食(スリーコース)あり。ママが働くことを前提にした体制である。ヌヌと呼ばれる乳母も探し易い。
この件に関しては随時アップデートします。

「毎日かあさん」で、「女は仕事から家事まで何でも背負わされている。だから女の方が人生、絶対面白い」とあった。
励みになる漫画なのである。

Thursday, August 27, 2009

On the beach その2

業界では、"I am on the beach right now" = 「レイオフになって失業中なの。」という意味合いがある。アメリカでは、解雇の際に、企業が神経質になる特別天然記念物= "protected class"というものがある。Jubilancer なる私は、実はその特別天然記念物のなかでもウルトラ級のprotected classである。1)女性で、2)40歳以上、3)しかも少数民族なのである。このようなウルトラ級の私をクビにするには、本人に非があるわけではなくて職種がたまたまなくなったというlayoff, reduction in forceという手を使うほかに、手立てがない。日本と事情がだいぶ異なるようなので、ご参考まで。

Monday, August 24, 2009

トゥールーズ

週末、南フランスのトゥールーズに行ってきた。

義妹の赤ちゃんの洗礼に出席すべく、パリからTGV、電車を乗り継ぎ4時間半、漸く辿り着いたところは素晴らしく広大な農村地区であった。そこ彼処に果樹園が広がっていてフランスの大きさ、豊かさを再確認。丘と谷が繋がっていて「イタリアのトスカーナ地方に良く似ている」と多くの人が言っていた。

泊まり先はシャトー・ホテルと聞いていたので豪勢なものをイメージしていたがそうでもなく、どちらかというとFaulty Towersの方が近かった。まず、出迎えにはパジャマ姿の太っちょのティーンエイジャーが出てきて、「ママもパパもいないの」という。それ風にしていたら美しいだろう居間はテレビが点けっ放し、漫画とポテトチップスが撒き散らされていた。兎に角、彼女に部屋を案内させるとヨレヨレのママが「何で待てないの」とぷりぷりしながら私たちにチェックイン作業を促す。酒の匂いプンプンであった。そして、ふと外を見ると、スキンヘッドにピアスの男性がごみを出している。怪しい雇われ人かと思ったらその人が由緒正しいシャトーの主であった。
それでも部屋の内装はとても興味深く、居心地良いものであった。ヨレヨレママ、飲んだくれていてもセンスは抜群なのである。私たちの部屋は赤と黄色に配色されていて、黄色部分はプロバンス地方の強烈は自然光も計算に入れた配分で、もう、バランスお見事であった。内装でアンティークで賄いきれないところはArts de Fauxとでもいうのだろうか、新しいものでも古く見せるような加工がされていた。壁も良く見るとペンキの塗り方でわざと古ぼけているように見せたり、まるで絵画が飾ってあるかのような壁絵がかかれていたり、大理石風の割れ目を作ってみたり、遊び心、仕掛けも一杯でインテリアの良い参考になった。

さて、洗礼。夫の家族の洗礼の集まりは得てして親戚の寄り合いパーティーになり勝ちで、今回も然り。毎回初めてお会いする「伯母」が十人単位で出てくるのに、「叔父」は数えるほどしか居ないようだ。魔女?夫は自分の家族ながらこういう集まりが苦手で爽やかなガーデンパーティー、遠方で談笑しながらも目のしたが黒ずんでいくのが見える。帰りのTGVだが、これは新幹線に軍配を上げなくては。早いからとは言え、揺れと音がすごい。座席配置もイマイチだと思う。坊主達は興奮のあまり寝てくれない。

あぁ、ボロ雑巾!南仏の陽射しがしみを残していないことを願うばかりである。

Sunday, August 16, 2009

芸能ネタ

昔からミーハー自認の私、多分にもれず酒井法子が覚せい剤所持で逮捕されたニュースをファンでも何でもないのに追ってしまった。この件が起きるまで全く興味がなかったタイプの人だったのに、である。
ニュースを追っているうちに、バカな男に引っかかった彼女を気の毒に思ってしまい、これが西欧の国ならば大した罪にもならないだろうに、と同情したりする自分が凡人らしいなぁ、などとあきれたり、感心したり・・・。
そんな中、Youtubeでのりピーが(恐らくドラッグで)ハイパーなDJを披露しているビデオへのアクセスが殺到している、というのを読み、早速クリックしてみたら、そこにはとっても楽しそうなのりピーの映像があった。それをみたら、先ほどまでの同情も吹っ飛んでしまって、こんなに楽しい思いをしたなら罪でもなんでも背負ってください、と興味も関心も消えてしまった。

こんな些細な経験より、イメージ作りというか、メディアの統制や情報の管理が昔より難しくなっただろうなぁ、そしてYoutubeの存在意義は素晴らしいなぁ、と思った小生なのであった。

Tuesday, August 11, 2009

昼寝

今週は夏休みをとることにした。明け方から夜中まで働く夫を尻目に、朝からヨガに行ったり、水泳をしたりと、それは優雅な生活をしている。今日は、日本から遊びに来た長男を空港で出迎え、その足でサンフランシスコのおいしい点心の店に駆けつけた。育ち盛りの子供6人の食欲はすさまじいものがあり、あっという間に37品も平らげ、大枚200ドルをはたいて家に帰り、夏休みの成功を祝してワインを飲むことにした。満腹にワインで、フロイドの夢分析を読み始めたら、あっという間に、熟睡状態に陥った。久しぶりの昼寝の贅沢は楽しかった。これぞ夏休みという感じだ。ものすごく深い睡眠で大満足だった。夏ばてには、昼寝ですぞ、Lazy Elephantさん。

Monday, August 10, 2009

On the beach

ずっと前のJubilancerさんのブログに、「気分がふさいでいたのを見て妹が映画に連れ出してくれたわ良いがその酷く暗い内容に逆効果だった」といったのがあったと思うが、先日、私も同じ体験をした。

ふさいでいると言うよりは単なる夏ばてだったのだが、夫は当り散らされる前に手を打とう、とYoutubeで私が好きなグレゴリーペックの映画を見つけてくれたのだった。あまり気乗りしなかったけど折角だから観たその映画は「On the Beach」と言うタイトルの1964年の映画である。ご存知だろうか。タイトル通り雰囲気は結構明るいのだが、筋書きは・・・。

架空の世界核戦争が終わり、北半球は既に放射能で汚染され全滅、潜水艦に乗っていた米国海軍のグレゴリーペック率いるクルーはオーストラリアに着く。そこもあと半年以内に放射能の風が来ることが予測されている。住民、クルー、みんな死の影におびえながら、お互いを支えながら、戦争のバカさ加減を恨みながら、「こんな運命、納得いかない!」と怒りながら、なんと最後には皆死んでしまうのである。暗い!そして末恐ろしい。核兵器の驚異を語りながらもその意味するところを現実的に把握していなかった自分を知る。こういう映画をアメリカで60年代に作ったなんて、誰がスポンサーしたのだろう。アメリカは色んな意見が共存していて、そういうところは本当に素晴らしいと思う。

さて見終わったのは夜中過ぎ。ブラックホールのように心の中に広がる暗い暗~い闇を夫とともに笑い飛ばすがお互い未明まで寝付けなかった。「ごめん!気分転換になるかと思ったんだよぅ」という夫。不思議なことに翌朝はすっきりした気分で目覚めたから、ある意味、成功したようだ。ショック療法のようなものだ。

Thursday, August 6, 2009

占い師

昨日カード占いについて書いたら、今日同僚がペットを対象にした占い師の記事を送ってくれた。おもしろい。
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2009/08/05/DD4S18S1KP.DTL

Wednesday, August 5, 2009

友人は幼い頃、サルを飼うのが夢だったらしい。私は、ラッシーのようなコリーに学校の送り迎えをしてもらい、家に帰ると、庭の池に鯉ならぬいるかがいるのが夢だった。ひょっとしたら、これはマイケル・ジャクソンのネバーランドを予知したのか、ハワイの血が騒いだのか。。。フロイドはなんと夢判断をしたであろう?それで思い出したが、先週カード占いに行ってみた。初めてだったので、どういう展開になるのか見当がつかなかったが、面白かった。「変革」が迫っていると言われ、今までと違うキャリアを追求する時が来たと励まされた。しかも、今までのキャリアで培ってきた技能は無駄になることなくこれからのキャリアにも役に立つので大丈夫と太鼓判を押された。おみくじで言えば大吉って感じの占いで大満足だったが、これを信じてキャリア・チェンジをして大失敗したらお笑い種だろう。

八月

メントスとコーラの実験結果を待っているのは私だけだろうか。恥ずかしくないから、やった方、是非コメントを寄せて頂きたい。

さて、ヤフーJapanのニュースに、アメリカ人の6割以上が原爆を肯定している、とあった。メディア、教育がそう言わせているのだろう、被害者からの風景を見たらそうは思わないだろう、そう思いたい。フランスは毎年八月に入ると、街で広島の写真展や、テレビでも特集を組んだり、映画「黒い雨」を放映したりして、素晴らしい、ありがたい、と思ったものだ。今年もそうなのであろうか、まだ世の中と繋がっていない我が家なのだ。

こんなこと書きながらも6日と9日には黙祷することすら忘れがちな怠け象の覚書でした。

エッフェル塔

昨日はこちらに来てから初めてエッフェル塔を訪れた。

市バスで行ったのだが、8月のパリは夏休みで道はがらがらで、あっという間に到着。
エッフェル塔のある、Iena橋に着くとびっくりするほどの人出であった。
真っ青な空にそびえるエッフェル塔、爽やかな風、そして、観光客のざわめき、アイスクリームスタンド、大きな綿飴、古式ゆかしく美しいメリーゴーラウンドとか、小さな公園とか、夢のような光景だった。

こういうところで育つ子供達はどんな原風景を持つのだろう。小汚い町並みをみて育った私とは別の人間に育つのだろうなぁ、と実感したお出かけでした。

Monday, August 3, 2009

化学の実験

コカコーラの中にメントスを一粒入れると、火山の大噴火が起きるという。学校でこれを知った男の子は、メントスを飲み込んだあとコカコーラを一気飲みし、口や鼻からあぶくを吹き上げたという噂が本当か嘘かは、実際にやってみる以外に知る由がない。試された方は結果を教えて欲しい。