Saturday, December 31, 2011

行く年来る年

アジアとヨーロッパは2012年に突入し、アメリカ西海岸もあと8時間で2011年とサヨナラの今、早すぎた2011年の経過を振り返ったりする。日本では北陸の地震以後核汚染の心配が続き、連日こちらのメディアでも報道されている。2012年は、回復に向けて順調に物事が進むことを祈っている。
2012年は、どんな年になるのだろうか?期待と若干の不安と、意気込みというほど大げさではないけど、そろそろ何かしなきゃなあ、というあせりみたいなものを感じる。せっかく脱サラをして自分を見つめる時間をもらったのだから、何か形に残さなきゃいけない気がする。最近、本を書き上げたという人が回りに4人ほどいて、これは刺激になる。実際に本という形になった考えを手に持つ実感はインパクトがある。2012年は、どれ、本でも書いてみるか、と。。。いい加減なことをまた考えたりする。

皆さん、2011年もお世話になりました。2012年も健康と幸せに満ち満ちた年となりますように。改めてよろしくお願いします。

Wednesday, December 28, 2011

私の結婚観

唐突ですが、昔から私は「半分ガイジン」とか、「変ジャパ」とか呼ばれることがあります。どこか一般的な日本人的発想がかけているらしいのです。そりゃ元帰国子女だけど、人生の大切な部分は日本で育っているから、自分としてはりっぱに日本的視点を持っていると思っているですが、最近ふとしたことから、やっぱり違うのかな?と思うことが……

ここ何年か、「婚活」と騒がれていますよね?結婚したいのなら、積極的に活動せよ、という。
私はそこで語られる結婚がよくわからない。
婚活事体は、悪くないと思う。結婚したい人はするといいと思う。
ただ雑誌の婚活特集など、「相手に望む収入、年齢などの水準を現実的にして、こうアタックして」などとあり、そういうものの考え方している人が多いから、そういう指南をせざるおえないのでしょうが、この期に及んでまだそういう結婚なのか、そういう結婚したら幸せになれるの?って思ったのです。

婚活、しましたよ私も。でもそこでの出会いに求めていたものは、恋愛でした。(全部玉砕しました)
でも、どうやら婚活とは組織的に出会いの機会を作って、そしてその中で上手く「合う」縁があったら結婚する、要は、見合いに代わる手段を自分で生み出せ!っていうことのような気がします。

そんな「見合い」結婚、幸せなんだろうか、一緒にいるうちに愛情が高まればいいけれど、今の時代そう簡単に行くの?
結婚って、恋に落ちて、この人と一緒にいたい、という所から始まるものじゃないの?それが上手く成就して結婚して、縁があれば子供も出来て、もしくはそうじゃない選択もあって……
これが私の考え方でした。きっとみんなもそうでしょう?って。

それが或る日閃きがありました。
きっと、私の結婚観、家族観が日本のそれとズレているんだ!と。

日本の家族、カップルでなくて家族というものは、大切なのは調和とか、バランスとか、安定とか、そういう要素で、それが揃えば、一緒にいることから生まれる愛情が育まれるからホンワカした家庭になる。そして子孫を残したいから子供!ただ何かと大変だから少人数にして手に塩かけて愛情たっぷりで育てる。
こういう家庭の中でハッピーに育った人は自分もそういう結婚を目指すのは自然。
日本の家庭の「幸せ」という言葉は「安定」と置き換えられるのかな、などなど思ったわけです。

ここからは変ジャパ(変な日本人ということだと思います)の独断的意見として聞いてください。

私は、こういう安定志向の結婚って、今の時代はワークしない可能性高いと思います。
何か弱いと思う。今年のキーワードは「絆」らしいけれど、こういう結婚の絆は弱いと思うのです。
だってやはり絆≒愛でしょう?

昔、キリスト教の教えに興味があって、教会が無信者に対して講義する会に参加したとき、ある神父様がこんなことを言っていました。
「人は私に、何故神を信仰するのか、と聞きます。何かためになるからですか?(Does it do you good?)と聞きます。私の応えは、『多分、私にとって信仰とは、皆さんの結婚のようなものです。何か徳があるからこの人と結婚したのではないでしょう?愛せざる終えないから結婚したのでしょう?』と。私もそんなものです(I cannot help loving Him.)』
それを聞いて、正直私は目からうろこでした。その時代は「三高」という言葉が騒がれていたし、無謀な恋の終わりの渦中にいた私に「次はもっと将来とか、自分のメリットとか考えた方がいい」と諭され、そうなのかも?と揺らいでいた頃です。

私はこの神父様のおっしゃるとおりだと思う。結婚って、損得計算ではない、特別な恋愛だと思う。

まぁ恋愛結婚が上手く行かないとか、言うけれど、人間だもん、そういうこともあるさ、しょうがないじゃない、って思うのです。見合いの方が離婚率低いって言うけれど、それは一昔前の環境だったからそうであって、今見合い制度が残っていてもそうなのかしら。また、離婚しない結婚=幸せな結婚か?安定と幸せは「≒」かもしれないけれど「=」ではない。
愛があって、安定もある結婚なら最高だし、子供がいるならそうあるよう努力すべきだと思う。でも愛があって、安定がなかったらそれもしょうがないじゃない、って。一緒に死に物狂いでサバイバルすればいいじゃない、って。そういう生き方を見せることも子供にとって良い教育だと思うんだけど。

そもそも、今の時代は女性も社会的に、経済的に独立している/or出来るのだから、結婚しなくたっていいし、婚活しなくてもいい、子供がいなくてもいい、そういう選択があってもいいと思う。独身だっていい、煩くしないで。彼女達は結婚、家庭とは違う形で愛情を捧げる対象がいると思うし、そうでなければ、それを探しているのだろうし。

今、国挙げて婚活・少子化防止って言っても空回りするだけだと思う。この時代はそういうフェーズということで、政府はそれに合わせた社会のインフラを整えてくれるべきだと思う。

……思わず、力が入ってしまいました。

是非皆さんの結婚観、幸福観などお聞かせいただきたいです。

Monday, December 26, 2011

拍子抜け

昨日は8時半起きすると子供たちはみんな寝ている。クリスマスなのにな~と考えていると末っ子がのそのそ降りてきて、普通の顔をしている。今日はクリスマスなんだけどと、言うと「違うよ、あしただよ。」という。クリスマスイブを一晩間違えてはしゃいだ母にならって一日先に伸ばしたらしい。
ようやくみんなのそのそ起きてきて、「そうだ、クリスマスだ」と盛り上げる。でも、サンタのいない今、結構さめている。末っ子のプレゼントは今配送中なことを忘れて、あと二人がプレゼントをあけているのに手持ちぶさた。年末に戻ってくる次女のプレゼントをとっさにあげることにした。「でも、Camilleと書いてある。」という末っ子を前に「サンタは間違えたようだ。」と宣言し、夫が大きくプレゼントにMaximeと書いて渡す。
なんとも拍子抜けである。それでも一昼夜塩漬けした七面鳥をオーブンで焼き、添え物のサツマイモとアーモンドの温サラダとワインをあけて、みんなでクリスマス・ランチと決め込む。来年は、次男も大学へ進み、こういう行事でもないと戻ってこないことを実感する。子供が成長することは楽しいことだが、子育ての章が終わりつつある気がする。。。。とは、言っても後3人もいるので、通常の家庭では、なんのこっちゃ???と言われそう。

Saturday, December 24, 2011

クリスマス準備、寝ダメ編

昨日のクリスマス準備は、睡眠貯金でした。 

夫も今日から休みなので、9時前まで寝ました。夫は寛大な人なのに、自分が仕事行くときに私が寝ているのは嫌みたいで、これ見よがしに電気つけたりします。私が仕事していたときは平気で寝ていた癖に……。 

まぁ、いいや。 

兄猿は、クリスマス間近の興奮から宵っ張りの早起き君になっていて、今朝も一人着替え、暗がりの中でレゴをやっていました。 

チビ猿は9時半頃、もうろうとしながら台所にやってきて、「の、のどがか、かわいた~。ぎ、ぎ、牛にゅうく、ください」と砂漠を放浪している人のよう。幼児はすごい汗かきますからね、いつもより睡眠時間が長かった分、脱水症状だったのでしょう。 

夫もゆっくり起き、お昼は豪華に近くのシーフード!とレストランまで車で行ったのですが、今日は臨時休業。 

代わりにケンタッキーでテイクアウトしてうちで食べました。 
「雲泥の差だね」と夫と笑いながらの何十年ぶりのケンタッキー、美味しくなかったですっ。味覚が大人になってしまったのですね。 
そして、その後、すごいのどが乾いて、どこかでMSG(味の素)はのどが渇くと聞きましたが、本当に、あの塩の強さと旨み調味料では、身体に毒だな、と思いました。 

そのあと昼寝して、夕方家族全員でスーパーに買出し。すごい人込みでした。フランスではイブは海老・牡蠣・カニ・スモークサーモンなどを食べるようで、魚売り場はミニ築地となっていていい感じ。こうでなくちゃね、年末。 

あぁ、有難き平和な一日。

今日も似たようなイブです。昼はシャンパン、夕方はミサです。被災地の復興と日ごろの感謝を祈ってきます。

Thursday, December 22, 2011

冬休み

今週から冬休みの子供たちを尻目にバタバタしている。あっという間に木曜日になってしまった。キリキリしながら用事を済ます母なる私と、のんびりくつろぐ子供たちの共存する家は、不思議なリズムがある。そこへ、自分のリズムで直撃する夫も加わり、大混乱である。それでも、今年はクリスマス・ツリーを飾り、Wreathもベランダに色とりどりの光も飾ってみた。そして、我が家恒例のジグソーパズルも10個セットも買って、早くも三つ目に取り掛かっている。毎年パズルをこの頃にする。暖炉を横に、みんなで暇つぶしに一つ一つピースをはめていく空間が、何も話さなくても共有している充実感がある。
来年は次男も大学に進み、家を離れる。今年は次女がフランスでクリスマスを過ごし、長男も日本。どんどん成長して離れていく子供たちが頼もしい一方で、こうしてパズルを囲みながら一緒に過ごす時間も短くなっていくことを実感する。

Saturday, December 17, 2011

お寿司の力

世の中には美味しい物が溢れているけれど、やっぱり王様といえばお寿司だと思う。子供の頃は親に連れて行ってもらう場所で、学生の時はお金がないから友達といく場所でもなく、社会人になってからはお金はできても、まだ敷居が高くて、とてもとてもお寿司屋のカウンターでお寿司を食べるなんて出来なかった。お寿司屋ほど若い人がカッコ悪く見える場所がないことを自分でもわかっているから、料金は払えても、大人の資格がない感じがして、居心地が悪かったのだ。今でも自分1人では行けないけれど、ようやく友人や会社の同僚とお寿司に行こうか、と言って変な緊張感なく自然に、リラックスしながらお寿司を楽しめるようになった。数日前も仕事を一緒にやっているチームのメンバーと日本橋のお寿司やで小さなチーム忘年会をやった。色々な食事の選択肢が有る中で、多くの人が、出張から帰ってきたから、とか、忙しくて最近は美味しい物が食べられなかったから、とか、大切なお客さんだから、とか、デートだから、とか何かと理由をつけては、背伸びをしてもお寿司屋に行く。お寿司は日本人にとっては、美味しい食べ物であるということ以上に、寿司屋に行く行為は誰が何と言ってもカッコいいし、色っぽいのだ。こんな意味合いを持った食べ物は他にない。お寿司の力は凄いのだ。

Thursday, December 15, 2011

クリスマス前の静かな夜に……

今夜は珍しく遅くまでPCに向かっています。 

先ほどまで、幼児の男の子4人とティーンの女の子が3人、ママ友と私で大騒ぎしていたのが嘘のような静けさです。夫はかわいそうに、ビジネス・ディナーで外出中です。 

明日からは忙しい週末の準備で、来週からはクリスマス休暇で子猿達とずっと一緒で、再来週からは夫もクリスマス休暇なので、新年までは一人時間はお預けです。果たして持つでしょうか、私の平常心。 

昨日から大江健三郎のヒロシマ・ノートを読み始めました。1963年頃に書かれたものです。
告白すると、私はまだ広島の地を踏んだことがなく、すなわち平和記念館を知りません。まだ読み始めですが、被爆者が「そっとして欲しい、普通に生きて、普通に死にたい」と切にねがっているレポートに、私のヒステリックな被災者への想いが、もし東北に届いていたら迷惑だったろうな、と思ってしまいました。Twitterの被災関連ツィートも、現在の当事者にとってはどう受け止められているのでしょう。 
静かに祈る、義援金を託す(上手に使ってくれるでしょうか)、他にできることはなんだろう。 

どうか、世界中の人々が静かに、心静かにクリスマス、そして年の瀬を迎えることができますように。 
そして新年は、静かな希望がふつふつと湧くような、そんな気持で朝を迎えられますように、祈るばかりです。 

Tuesday, December 13, 2011

年末

Soraさんやlazy さんの日仏師走比較は面白いですね。ここんとこ大人になった上の子供に合わせて、あまりクリスマスや新年の盛り上がりをしていなかったら、末っ子はやはり物足りなかったようで、昔の家のクリスマスは暖炉に火を炊きパズルに一緒にして家族水入らずで楽しかったとはなしていた。夫にもクリスマスツリー欲しいね、と言ったらしい。反省して飾り物をだし、今週末は木も買おうと思う。サンタさんへの手紙は、高校生の子供達も3年ほど前まで半信半疑で書いていたので今年も予算を提示した上で申請させようかと思う。アメリカ西海岸は、年末気分になるには天候が穏やかすぎてむづかしい。

Sunday, December 11, 2011

年末モード

12月も中旬だ。12月は寒いけれど何て良い季節だろうと思う。丈の長いコートを着たりブーツを履いて、寒いからお鍋だとか、大切な人達にクリスマスプレゼントを準備したり、お世話になった人に、お歳暮として和菓子や商品券を買うために、足しげくデパートに通う。今年はおまけに築地からサーモンも送ってみたりして、年末気分満点だ。その間に年賀状を準備したり、クリスマス会やら忘年会をこなしながら、そろそろ年越しそばはどこで食べるかとか、お正月からバーゲンに行こうとか、もう余計なことで頭がいっぱい。みんなが日に日に年末モードになっていく様は、本当に気ぜわしいけれど1年の中で最も楽しい大好きな時である。これからクリスマスまで浮かれモードで連日騒ぎ、25日から嘘のように東京は静かになる。クリスマスツリーやサンタと共に人の姿も車の数も減り、急に街中はひっそりとして門松が飾られ、凛とした空気に変わり、来年はどんなことをしようか・・・などと一人考えたりする、こんな風に興奮と静寂を一度に楽しめるのはやはり年末しかない。

Sunday, December 4, 2011

オープンなこと

アメリカの良いところはオープンなことだと、昨日は実感した。ビジネス・スクールにはメンター制度というものがあり、今年は私もメンターとして立候補してみた。ブランチで学生400人、メンターのボランティアが400人集まった。なぜか私にあてがわれたメンティーは、教育関係の非営利を目指す青年。私のような営利追求型になぜ?と思いながら話をする。先日の入学候補生もパキスタンの教育を改善する組織に所属する若者で、ビジネス・スクールというところは自分以上に、私のことを見透かしているのかな、などと考える。アメリカの良いところはオープンなことというテーマにもどると、実はベイエリア特有のことかもしれない。素直な質問を素直に聞ける雰囲気があるように思う。お互いにコアになる部分まで踏み込んだ話しができる。私のメンティーは恵まれない子供のために教育を普及したいという。彼自身はLearning Disabilityを持ちながらも両親が裕福だったためにこれを克服する援助をしてもらったけど、世の中にはこういう恩恵に預かれない人がたくさんいる不公平を良くないと思う。私も同感だ。娘も同感だ。だけれど、あんたまだ若いからそういうけど、ビジネス・スクール出て10年もすれば、クラスメートには億万長者になっている人もいるはず。その時に、非営利に携わる君に起こるかもしれないねたみの感情とか、愛する者に与えられない葛藤とか考えなきゃね、と話し合う。これはオープンだと思う。

Friday, December 2, 2011

風邪と風

ここ数日風が強い。Winnie the Poohの”Happy Windsday"を思い出す。いろんなものがあちらこちらに飛び散っている。ちょっと風変わりなおばちゃんの隣人との垣根の柵も倒れたりしている。風は強いのに暖かいので過ごしやすい。犬の散歩も5分もすれば汗ばんだりする。と、思っていたらのどがイガイガし、今朝起きたら風邪を引いていた。ま、一回は軽くひいておいたほうが重病にならないような気がするので、だらだらフライデーの今日でよかったなあ、などと考えている。

昨日は母校に入学を希望する候補の面接をしたあと、20年来の旧友たちと格安あしもみマッサージとランチに行ってきた。夕方は皇后陛下のお誕生日祝いとやらで、領事邸に行ってきた、隣人で友人のメキシコ総領事夫人と。そして、そのあとは、サンフランシスコ湾を眺めながら二人で楽しくディナーまでしてすっかり大人気分。通常は子供らの用事で車ですれ違いざまに手を振りながら、ゆっくりとお話しすることもなく、珍しく一緒に会食しても、家族ぐるみだとじっくりとお話しをすることもないので、とても貴重な二人の時間を共有させてもらった。夫に付き添い各国を転々としながら、二人の子供を育て、しかも総領事夫人としてのお役目を果たす彼女は、一見優雅な感じだが、現実は家族優先で自分時間のなかなかない生活。しかも友人といえど、各国を代表する立場上、距離感を持たざるを得ない。気の置けない関係というわけには行かない。そんなわけで、息抜きディナーという運びになったのだ。そして今日。やはり髪を振り乱し、車で用事に奔走する彼女と、同じく髪を振り乱し車で用事を済ませる私は手を振り合って村のメイン外リートですれ違うのであった。お母さんたちは、お互い大変なのだ。

中古着物、要りませんか

日本より中古着物を海外に輸出している方のお手伝いをしています。

着物のねぇ、Jubiさんのバッグ・ビジネスはどうされていますか?材料が必要でしたら言ってくださいね。

漫画好きのワタクシ、先日読んだ雨柳堂夢咄にでてきた、着物屏風は海外で受けると思うのですがいかが思われますか。

こんな感じとか↓
http://www.daisho-art.co.jp/kimonobyoubu2.jpg

どうでしょう。その他、中古着物の海外での流通アイデアございましたらお教授ください。

また、勝手ながらエトランゼブログのリンクを右側につけました。あんまりにもGlobeな話題でない書き込みは、エトランゼブログに載せています。こちらの方もどうぞご贔屓に。

…… あっという間に師走ですね。どうぞ良い週末を!