Saturday, March 26, 2011

きれいな心、きれいなお金

ニュースのヘッドラインを見ると、アメリカのどこかでは日本のために、ウォーキング・チャリティ、ワシントンでは、被災者援助の桜祭り、など胸温まる行事が沢山あるようです。世界のビッグなミュージシャンらもこぞって義援金コンサートなどをしてくれると、本当に日本のファンを大切に思ってくれていたんだな、とうれしくなります。

今週末はパリでも、色々なところで日本の震災のためのチャリティー・イベントがあります。ブロカントといわれるバザー、コンサート、などなど。

金曜日、近くの幼稚園では、日本人ママさんたちが募金活動をして、一朝にして、千ユーロ近く募ったそうです。ママさんチーム、ブラボー!フランスでは、メディアがかなり扇動的というか、悲惨さを大々的に流してくれたお陰(?)でしょうか、皆さん同情を寄せてくださっています。

18区の区役所では、義援金用募金箱が置かれていて、中に沢山、現金・小切手が入っていたって。

拙宅でもミニ・チャリティーというか、プレ・ブロカント(バザー)をしました。

もともとは、この日に「魚シ・マダムの会」という、優雅なのか、その反対なのかわからないランチ会をすることになっていました。
魚シについては、このリンクをみてください。
そこにこの地震。何かしよう!ということに。で、色々ある、ブロカントに出品するものを拙宅に集結することになってたので、まずは私たちの中でまず、プレ・ブロカントを、という運びになったのです。自分達の出品物を買いあう。
結果は、15人で、230ユーロ!
これを会社が1対2マッチングしている方に託して、募金すれば、690ユーロになる。
被害の大きさに比べればピーナッツですが、でもないよりまし。
それに、このお金はきれいな心で作られたものです。
魚シには福島出身の方とか、電力会社に勤める方などもいらして、皆さん色々な気持ちを抱えて、物品、お金をだしています。

今回の募金活動の中で、色々な声を聴く機会がありました。
私は得てして、拝金主義に走ってしまうところがあるのですが、ある方は、「今回の被害は本当に悲惨なもの。募金額も大切だけど、同情と、鎮魂の願いを込め、しめやかに行いたい」と言われて、地味ながらひたむきに自分のできることを一所懸命考えながら動いてらっしゃって、頭が下がりました。
ホント、ホント。お金なんて趣向を凝らせば、もしくは商業的になれば、かなり集められるのかも。
またワタクシ、チャリティーもああしよう、こうしようって、皆で盛り上がっていると、いつのまにかチャリティなのか、お祭りなのか・・・。ついつい雰囲気に流され、心は置いてけぼり。これ私の話です。

募金を預かるとき、チャリティ活動をするとき、このお金の重みを、そこに託されている同情の思い、復興の願いを確認しながら動こうと思います。

1 comment:

  1. 今回の震災では世界中の多くの人達の善意がお金や救助、祈りなどのあらゆる形で被災地に向けられたことを、日本人自身が最も驚いていると思います。日本から「どうもありがとう」の声が届けられないことを悔やんでいる人も多いと思います。日本が終戦を迎えた時は日本の国土の殆どが焼土と化して、世界中を敵に回していたから、当然支援など少なく多くの国民は餓死したりしながら復興したけれど、今回は世界中が味方である感じがする。これだけの支援が向けられた事実は日本人にとって感謝であるとともに、今後日本が新たに国づくりをしていく上で世界に対する大きな責任を担うことになるのは間違いない。向けられた善意を、どう発展させて世界に返していくかがとても重要であり、これを間違えてしまったら、次の災害の時には助けてもらうことを期待してはいけない。

    ReplyDelete