Thursday, March 24, 2011

心の拠り所

空海は人生は修行と自他、と説いたらしい。空海が生きた1000年以上の昔に人生とは何かを人々に空海が説いたその背景には、戦乱、飢餓、自然災害、疫病などに翻弄された過酷な人生を生きる人々が多くいて、それでも、なぜ人は生きるのかと問わなければならない厳しい現実に人々が晒されていたからこそ、空海は苦しむ人々にこのように説いたのだと思う。現在も、突然にして生き方を変えられた多くの人々が、解決しなければならない山積みの問題に押し潰されそうになり、それでもなぜ人は生きるのかを問わなければならない場面がある。そんな時に、何かの教えが心の拠り所となれば、問題を抱えながらも、束の間の心の平安を取り戻せるのかもしれない。そう思うと私も、生きて行く上での心の拠り所を持って生きたいと思う。こんな風なことを宗教心の薄い私が考えてしまうというのは、毎日深刻になる地震の影響かもしれない。

4 comments:

  1. 自他とはどういう意味になるのでしょう?
    本当に地震後、ブッダとかマザー・テレサなどの言葉を探し求めている自分がいます。力強い言葉に癒され、シンプルにいきることの大切さ感じます。被災者の人たちが、未来に希望をもって、もともと持っている心の平安を思い出せるよう、人間の強さを信じて祈りたいです。

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  2. nemoさん、間違えていました。自他ではなく利他でした。利他の気持ちが薄いから自他と間違えてしまったのでしょうか・・・

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  3. 利他と想像もできない私もまた利他の心薄いかもしれません。

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  4. こちらフランスでも色々な形で不安状態になっています。

    とにかくメディアの騒ぎ方がひどくって、これを見ていると恐くなる。それが一週間もしたらリビアの爆撃に移り、というのを見ていると、フランス人は「平安」より「ドラマ」を求めている?
    被害者はまっとうな神経の持ち主らで、上の階のお歳を召した一人暮らしのおばあ様は、会うと涙ぐみながら、「事の悲惨さに胸がかき乱される」っておっしゃるし、日本人の友達も心労から体調を崩すし。

    こんな悲惨な天災・原発問題に見舞われて、今のうぶで平和ボケしてる若人はどんな反応をしているのだろう、とは、美容師さんとの会話でした。

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