Saturday, March 26, 2011

友人

親しい友人で結構合っていた友人でも地震後に始めて合うと、なぜかいつもよりも再会の喜びがある。地震当日はどうやって帰宅したか、家の中はどうなっていたのか、何が一番怖かったか、両親や親戚、大切な人達は無事だったのか、今不便は無いか、これだけ大きな事件だから、共通の話題に事欠かない。おまけに皆多くの社交がキャンセルされているから、本当に親しい友人達と、いつもよりゆっくりとお喋りしながらの食事やお茶を楽しむことができる。友達と話していると、色んなことが笑いのネタに早変わりして手品のようである。不便さや不幸をジョークに変え、大笑いをして、皆が問題を共有している独特の連帯感を味わい、安心して家路に着くことができるのを本当に嬉しく思う。地震前には全く味わえなかった感覚である。地震の思わぬ副産物だ。地震から2週間たって、日本全体では大きな問題を抱えているけれど、私自信は友人の力を借りて平常心を取り戻しつつある。

1 comment:

  1. 読んでいると、一期一会を大切にした、戦時の茶席を思い起こします。
    最大の武器は笑いだって、最近読んだ三文小説にあり、これだけは同感しました。

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