空海は人生は修行と自他、と説いたらしい。空海が生きた1000年以上の昔に人生とは何かを人々に空海が説いたその背景には、戦乱、飢餓、自然災害、疫病などに翻弄された過酷な人生を生きる人々が多くいて、それでも、なぜ人は生きるのかと問わなければならない厳しい現実に人々が晒されていたからこそ、空海は苦しむ人々にこのように説いたのだと思う。現在も、突然にして生き方を変えられた多くの人々が、解決しなければならない山積みの問題に押し潰されそうになり、それでもなぜ人は生きるのかを問わなければならない場面がある。そんな時に、何かの教えが心の拠り所となれば、問題を抱えながらも、束の間の心の平安を取り戻せるのかもしれない。そう思うと私も、生きて行く上での心の拠り所を持って生きたいと思う。こんな風なことを宗教心の薄い私が考えてしまうというのは、毎日深刻になる地震の影響かもしれない。