Monday, February 21, 2011

HUG

様々な分野でのグローバリゼーションというと既にちょっと古い感じがするけど、子供の世界でも同じ現象が伺われる。最近は、どの国から来た子供でも同じテレビ番組を見て育ち、同じキャラクターを好みとし、同じ音楽のファンで、同じようなファッションを好む。休暇先のホテルでも、同じテレビ番組が見れる。私が子供の頃とは大違い、でも当たり前のことだ。話しは変わるけど、30年ほど前にはじめて海外に行った時、まだまだ外国に来ているという感覚を持つのは、非常に簡単だった頃がなんかなつかしい。10代だった私はいかに回りの人々に溶け込めるかと、一生懸命がんばった。そういえば、挨拶の”hug”や”Kiss"にかなりの違和感を持っていたのにもかかわらず、溶け込もうと思いがんばってやっていた自分がいとおしい。その後数十年間、なぜか私の携わっていた世界ではいつのまにかそういったことが普通になり違和感も消えていたようなきがする。ところが数ヶ月前、レストランの入り口で友達から紹介された初対面の人と直立で握手をして、ついでに相手から右頬にあいさつのキスをうける行動をとっている自分の姿を、後ろの窓で垣間見て”げっ!”と思い、体が固まってしまったのだ。自分でない自分を見てしまった感じ。”これはないだろー!”と思い、それ以来意識的に純日本風の会釈からはじまる挨拶をしてる。やはりしっくりくる。相手も、人によっては、つられてお辞儀してるのが、心地よい。

3 comments:

  1. 私は逆現象・・・
    不思議なことに、最近浮上してきた癖は、外国人と握手したり、手をとられると(こちらのあるクラスの人たちは、既婚の女性とは、手をとってキスをするというオールド・ファッションなことをします)つい、軽くお辞儀してしまうのです。

    多分傍から(特にフランス人から)みたら変な癖なのでしょうが、私は「ほほーっ、大和の血が出たか」と結構気に入っています。

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  2. 日本でも同じことをやったら、「カブレている」として一蹴されることが、現地であれば慣れ親しんだ印になる。結構おかしなことですね、これは。ところで、かつて、日本に居る外人が納豆を食べる姿を見ていたら、日本人と同様に納豆をお箸で口に入れた直後にお箸をクルクルクルッとまわして、納豆の糸を切ろうとしていました。納豆が何たるかを知らない外人がこの光景を見たら、日本では納豆を食べた後にお箸を回す不思議なゼスチャーがあり、よく日本の文化に溶け込んだ人だと思うかも知れませんね。

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  3. 初対面で頬にキスを受けるのは、さすがにちょっと抵抗ありますね。日本のお辞儀くらいがちょうどよい距離感かもしれません。でも、日本人で家族や親しい人が悲しんでいたりするときでも、手も握らないことがあると寂しい距離感になります。特に年輩の人は。親しい人にはハグありで、言葉以上の何かを伝えるのもよいものですよね。

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