Saturday, February 5, 2011

東京で映画館閉館相次ぐ

23年間営業を続けてきた「渋谷ピカデリー」が2009年1月に、渋谷・スペイン坂の映画館「シネマライズ」地下1階スクリーンと地下2階の併設館「ライズX(エックス)」が同6月に閉館。さらに、「シネマアンジェリカ」(道玄坂1)が昨年11月に、円山町「渋谷シアターTSUTAYA」が昨年9月に閉館、シネセゾンも今月27日に閉館、ミニシアターブームをけん引してきた「恵比寿ガーデンシネマ」(恵比寿4)も休館する。映画の町渋谷は今は昔。この頃はもっと安いお金でDVDで手軽に見られるから流行らないのかもしれない。学生時代映画といえばデートの定番だった。よくシネマライズには行った記憶がある。今はそんなに沢山映画を見る機会もないけれど、映画館が無くなるのは何となく町の文化度が下がる感じがしていい気がしない。ところで、シネマライズのライズは、サンライズとかの横文字のライズだろうと思いこんでいた。先週、友人と食事をしながら、この話をしたら、「あの映画館のオーナーと同じ高校に行っててさー、名字は頼って書いて、ライって読む中国人なんだよね」と教えられた。何だそうだったのか。シネマライズはライさん家の映画館ってことだったのだ。どういうわけか、ちょっとがっかりした。

4 comments:

  1. 映画館はちょっとした異空間ですよね。周りを気にせず、どっぷりと映画の世界へ入り込む。もう、渋谷の若者達にはその必要が薄れているのかなぁ。ゲームなど入り込む世界がたくさんあるから、それも参加しながら。映画館独特な雰囲気はでも好きだなぁ。

    ReplyDelete
  2. 私もミニシアターには思い出があります。
    三軒茶屋にあった映画館で横溝正史の獄門等とリトル・ダーリング(って覚えていますか?テータム・オニールとクリステイ・マコニコル、今はどこに行ったのでしょう)の二本立てといった感じの、メチャクチャな組み合わせで二本、三本立てを500円とかで見せてくれたのですよねぇ。こちらの映画館は随分前に消えたらしいです。
    海外からみると、日本映画界は盛り上がっているように思っていました。次から次へと漫画やドラマが映画化されているし、なので映画館がつぶれるの、意外です。今やDVDのために映画化するってことでしょうか。
    Nemoさん仰るとおり、映画館のもつ、独特な空間って不思議でいいですよね。宇宙に浮いているような感じで。ストレス時代には大切な異空間だろうに。

    ReplyDelete
  3. ありましたねぇ、ぐちゃぐちゃな組み合わせの二本立て。最近これらの、2本見せりゃいいんでしょ的な映画館も消えました。殆どが郊外型のシネマコンプレックスみたいのものに集約され画一化されています。東京独特のの、”ぐちゃぐちゃ感”は減ってきているような気がします。

    ReplyDelete
  4. たぶんシネマライズにフランスのB級映画「ファントマ」を観に行ったことがありました。番号札の順に呼ばれて入場するのが、すごく異様な感じで、異世界感たっぷりでした。最近は早稲田松竹にたまに行きます。宣伝費をたくさんかけたロードショーより味わい深いものが多いように思います。
    映画館と言えば、片桐はいりさんの『もぎりよ今夜も有難う』というエッセイがおもしろそうです。

    ReplyDelete