東京で大雪が降った。夕方7時ごろから降り始めて11時ごろには5㎝も降り積もった。しんしんと降る雪の音だけが響き、何もかもが止まってしまったかのような静かな夜だ。
道ばたに残った足跡をベランダから見ていたら、幼い頃を思い出した。新潟にいる伯父夫婦を毎年訪ねていた。年末にはこんな夜の雪道を皆で近くの八幡様に初詣に行っていた。伯父夫婦に子供はなく、私たち兄弟三人(姉と弟)は本当にかわいがられていた。今のように新幹線もない時代、雪が激しく降れば電車は遅れた。ひどいときには4~5時間も遅れるときがあった。しかし、どんなときも伯父は必ず駅の改札にいて、雪の中で手を振って私たちを迎えてくれた。インターネットもない時代、きっと何度も駅に電話をして電車の時間を確認していたのだろうな、と思う。そんな愛情は今でも心の奥底に暖かさを持って残っている。私たちが寝床にはいると、必ず私たちの顔を見に来てくれるやさしい顔を思い出す。感傷にひたる静かな夜でした。
昨夜は本当に東京は大雪で静かな夜でしたね。家の前の長い坂道も人通りはなく街灯の光に照らされる雪景色はとても綺麗で幻想的でした。気にいらない出来事に文句をつけたくなる日もありますが、あらためて落ち着いて振り返ると、何と多くの愛情や善意に支えられた日々を過ごさせてもらったのかと思います。雪には、こんな風にいろんな事に思いをめぐらせる不思議な力があるのかもしれませんね。。。
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