Thursday, May 13, 2010

パリのエトランゼ

今朝のパリも寒いです。正午の今10℃。昨日もそう。空はグレーで足元が冷える。こんな日、私はどうしてか懐かしい気持ちになります。多分、私の中のイギリス、遠い記憶が呼び起こされるのだと思います。

私はその昔の帰国子女。イギリスはロンドンに住んだことがあります。小学校上がってちょっとまでいました。あの頃は幼少の頃の一番の思い出です。取るに足らない思い出ですよ~。Maltesersという、チョコレート菓子や、タフィーと呼ばれるキャラメル、学校給食のこと(えぇ、太ってました)のこととか、家族旅行とか、住んでいた家、学校裏を姉と散策したこと等など。

最近のYoutubeのお気に入りは、Inspector Morseという、刑事物です。オックスフォードが舞台で、2000年頃まで続いたシリーズです。コレを全部見終わってしまったので、今度はMorseの部下だったLewisが主人公になったInsepctor Lewisにはまっています。Morseの役者が亡くなってしまったので、こうなったようです。MorseもLewis、どちらもオックスフォードで起きる殺人事件を取り扱うのですが、「あぁ、イギリス!」的なシーンが一杯。パブでのビール、Lewis、Morseの腹の出方、若い刑事、Hathwayの歩き方、毎回の登場人物の洋服のセンスの垢抜けなさ、これがもう郷愁を誘うこと!

たった三年弱の滞在だったのに、イギリスは私の血に入っています。そりゃ、和食大好きですし、今日のJubilancerさんの東京便りを読むと心が痛みますし、日本人部分が強烈に残っていますが、純血ではない気がします。そうそう、一方でロスに行く度に、あの風にあたると「私、帰ってきた!」とも思います。そう言や私はロス生まれ。

さて、パリ。こうして暮らしていても、全然愛着湧かないですね。何でこんな綺麗な街(建物とかの景観ですよ、そこら中にある犬の落し物ではないですよ)にいるんだろう、って感じが抜けません。Stingの"I'm an Englishman in NY♪"を口ずさみながら、今日は大きなセーターを着て、野暮ったいイギリスおばさん風にしてみました。

東京はどんな天気ですか?

4 comments:

  1. 昨日突然のひょうが降り、今日はとてもよい御天気でした。春らしい、空気の澄んださわやかな一日でした。

    幼少時代を過ごした場所は確かに脳裏に焼きつきますよね。きっとlazyelephantさんのお子様方にはlazyelephantさんにとってのロンドンのような一番の故郷になるのでしょうね。

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  2. 本当にね~。そして大きくなったときとか、熱風、砂塵の嵐に出会うことがあったら、カタールの血が騒ぐのかしらね。ここぞさんのところは、海になるのでしょうね。桑田さんのような情緒豊かなお子様達になるなんて、素晴らしすぎます、その環境。

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  3. 外地生まれの定着地ミスフィット感は一生ついて回りますよ。
    そしてルーツはやはり受け継いだ血が決めると自分にあてはめて確信していたんだけど、そうなると、あちこち渡り歩いたハーフの子どもたちはどうなるんだろう?
    大人になってる息子たちに聞いてみることにします。

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  4. ここんさん、
    そうなんでしょうね。歳のせいか、だんだん、このミスフィット感を楽しめるようになって来ました。日本にいないからそう思えるのかもしれません。日本だとそういうのが許されないようなところがありそうですし。

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