Monday, May 10, 2010

集合写真 (パリ便り)


週末に、溜まっていた未開封の手紙に手を付け始めた夫。
目を通すたびに雄たけびが聞こえる。「何だこりゃ(ガスの請求)」「このペテン師(多分銀行明細)」「少なすぎる!(多分給与明細)」
そしてちょっと沈黙があったので覗いてみると、彼の通った、小中高の同窓会報を見つめている。

「おぉ、コレ見て。皆すごくキャラクターでていない?彼ら一人一人の将来がこの写真通して見えるかのように。」
・・・本当。9~10歳位の学年の集合写真。1950年撮影。このクラスの先生を偲んで、という記事に併せて写真が掲載されている。
少年達、「いいお顔して、ハイ、チーズ!」とか言われて撮られているのだろうけど、皆性格が見事に表現されていること!
二マーッと笑う子、シリアスな顔の子、可笑しくて仕方ないのを抑えている子、「なんだよ、これ」ってはすに構えている子、その子の周りに光りが放たれているような子はカリスマってやつ?「うわっ、この子絶対学者になっていると思う」、とか、「この子、ギリギリの青春に飛び込んだにちがいない」とか。もう一人一人、切実なまでに生き生きしていて、生命!って感じ。
この少年、今は70歳くらいかしら。
皆が、元気に充実した人生を堪能して、今黄金の黄昏を迎えていることを胸いっぱいに願ってしまう。

折りしも、今朝、まもなく5歳になる長男の、学校の集合写真を受け取った。おっ、珍しくおとなしい顔して写っているじゃない。ちょっといい子に見える?いいのいいの、何でも。とにかく、幸せに、健やかに、と思う今朝の母猿でした。

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