Wednesday, April 28, 2010

腕時計騒動

昨日はアパートの集合ゴミ箱を3回漁った。正確には3回×2。リサイクル用と、生ごみ用。
何故か。それは私がボケているから。

夫が昨日イラク出張のお土産にと、新しいG-shockをくれた。カシオのスポーツ系腕時計である。旧いのも、やはり彼がくれたもの。当時カタールでプール生活をしていたので、完全防水で、夜目が覚めても時刻が読み取れるものが欲しい、というニーズに応えてのプレゼントであった。この旧G-shockは、次男が生まれて以来、私の肌と化すほど一身胴体で過ごした。次男は2歳半過ぎまで、夜中に何度も夜泣きをした。その度に母猿はむくっと起きてはG-shockで時刻を確認し、「さっきから1時間30しか経っていない」とか、「お、3時間は寝さしてもらったか」などと、喜びも悲しみも一緒に過ごした時計であった。

さて、そんなことで薄汚くなっているかつてベージュ色だったG-shockに代わり、真っ白なBaby-Gをもらった。旧いのはとりあえず、新しいBaby-Gの箱に入れて、と。コレ、すべて朝の話。

午後になって、夫が会社に行ったあと、今は良く寝るちび猿を昼寝させ、散らかって部屋を片付け、洗濯物を干し、コーヒーを淹れた。そのとき、Baby-Gの箱がないことに気づく。あれー、さっき、ダスト・シュートに捨てた?それともリサイクルゴミに出した?覚えていない。

それでゴミ漁り。チビが寝ているから、長いこと空けていられず、7階と地下2階を通うこと3回。いい勉強にもなった。リサイクルのゴミ、皆が如何にいい加減に物捨てているのか、よくわかる。パリ市はプラスティックものに関しては、ペットボトル以外は回収しないのだ。それもいけないのだが、ちょっとコレはひどすぎるという投げ込み様。

でも時計は見つからない。

Good-Bye、私の思い出。
カタールのレジデンスのプールサイドでは、私が時計しているの、皆が知っていて、時間を知りたいと思うと時計代わりに私に聞いてきた。皆の役に立ってくれたG-shock。
夜中に何回も一緒に起きてくれたのは夫ではなく、君だったし。
最後はゴミ溜めに捨てられてしまったなんて。汚くなっていたけど性能は新品同様だったのに。

そして、夫にメールを出す。折角頂いたものなのに、ゴミ箱に捨ててしまった。心よりお詫び申し上げる、と。
すると、返信が3時間後に。「本棚の上に置いたよ」

あぁ、良かった!というそれだけの話でした。

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