Monday, April 12, 2010

髪型とフロイト (パリ便り)

美容師さんに「女性は自分が一番美しかったときの髪形に執着しがちです。ときとして、もうその歳のその顔に合わない髪型だったりします。」と聞いたことがある。ふーん、そうかもね。

さて、私が一番醜かったとき、それは5歳くらいから中学一年、二年辺りだと思われる。色が黒い、太っているから汗だく、要は黒光りしていて、あくどいイメージ。視力は良かったのに目つきが悪いとも言われた。この時代前半は前歯がなく間抜けズラ、後半はこの前歯四本がいきなり出っ歯になり、これまた品がなかった。母はそんな私なのに、ワンレングスのボブカットをして、「可愛い可愛い」と育ててくれた。子供ながらに見え透いた嘘だとわかっていたが、いじけずに育つことができたのは両親のお陰である。

が、姉はひどかった。当時「西遊記」がドラマとなって、そのテーマソングをゴダイゴというグループが歌ったのだが、そのバンドの一人にミッキー吉野というキーボード担当の、当時は太っていて色黒のワンレングス・ヘアのおじさん(若かったのならごめんなさい)がいて、それが私にそっくりだ、と大笑い。私の名前が「ミキ」というのも不幸な偶然であった。

さて、今朝起きると分け目が変わっていた。鏡に映った私、なんと往年のミッキー吉野である。それでもなんだか懐かしくって、しばらくはこのヘアスタイルで行こうかと。こんな自虐的な私をフロイトならどう解釈するのだろう。

3 comments:

  1. 金ぱち先生風でしょうか?ご両親の「可愛い可愛い」はウソではないと思いますよ~。難しい年齢ですよね。私はプレアドの頃、自分の鼻が団子のように大きく醜く見えてすごいコンプレックスでした。今は、あらゆる意味で鼻高々の西洋人に囲まれているせいか、こんな取るに足らない鼻で悩んだ日々が意味不明です。

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  2. ほー、それはそれは失礼しました。もう35年ほど前の失言なので許して欲しい。ミッキー吉野はひどかった。反省

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  3. そうです、まさにキンパチ先生でした、顔の大きさも。それでもコンプレックスではなかったです。変ですね。メノンさんの鼻、思い浮かばないほど、顔に馴染んでいます。大きいことないですよ。本当、十代はセンシティブだから、母親としてそのときがコワイ。
    いいですよ、Jubilancerさん。結構この話題で笑いを取っていますから。淡谷のりこといわれたことも、です。

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