Wednesday, April 21, 2010

ムーンストーン

今日のパリも快晴。噴火も小康状態なのでしょうか、空には久しぶりに飛行機雲が何本もシュパーッ、シュパーッと線を引いています。

今日は何着ようか。天気が良いし、子猿達は春休みだし、公園セッションは免れないと思われるからだぶだぶジーンズに汚れてもよい長袖シャツ、そして快晴のこんな日にはムーンストーンのこの指輪をしたくなるものよね、と。

この指輪、カタール時代の産物。夫は宝石好きで、石に煩い。カタールではインド人らが作るアクセサリーが比較的安価ということで、夫はここぞとばかりに貯まっていたプレゼント義務を果たしてくれた。これは、確か2005年度の我が誕生日プレゼントとして、2009年、カタールを去るギリギリにもらった。

夫の宝石へのこだわりは、一般的なのとちょっと違う。
まず、質より量。ある程度大きくなければ、高品質でも意味ない、と。私が昔々、旧ボーイフレンドからもらった小粒のルピーなど、「これはルビーと呼べない、いくら赤くても、肉眼で見えない星と同じ」らしい。
夫はド近眼なのだ。

そして、不純物が入っていても、色がきれいならOK。

この観点から夫が選んだのはこのムーンストーンであった。
見えるかな? ひび割れのような不純物が混じっている。お店の人も「これがいいんですね」と不純物を指摘して念を押していたが、夫は数ある石から「これ」と確信を持って選んでいた。
「この不純物が入っているのにこんなに透明感がある。いや、この不純物があるからこそ、個性がでている。素晴らしい石を発見したものだ。」と、夫は自画自賛。
デザインはジーンズ勝ちで、ごつい手をしている私向けの実質剛健なのものにした。

最初はちょっとひるんだ不純物入りムーン・ストーンだったが、本当、個性なのだろう、愛着沸いてきた。カタールの思い出や、夫のユニークな個性、愛情が透明な石の中で泳いでいるようである。

3 comments:

  1. ほほえましい夫婦の愛情の話ですね。
    そう、男性がまだその気になれるうちに、せっついても何でも、宝石は買ってもらっておいた方がいいですよ。
    後悔している経験者からのアドヴァイスです。

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  2. やはりそうですか。そういえば、このところ、オファーがありません・・・。

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  3. 何かで読んだのですが、パワーストーンって石と持ち主が選びあうらしいですよ?ほんとかどうかは?でしたが、今日のお話読んでいると、然もありなん。な気分です。なんだか特別な石に見えてきますね。

    ちなみに最近回りにパワーストーンのブレスレットをしている人が急増中。ちょっとしたブームになってます

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