Sunday, April 25, 2010

ロゼ日和、水日和 (パリ便り)

昨日のパリはTシャツ一枚で大丈夫なくらいでした。午前中からベランダの気温計は20℃。さて、今日はどうなるか。

パリは夕方5時前くらいからが一番日差しが強いような気がします。西日ががーっと来る。それが美しいこと!新緑の木々からもれる光りと影、西日の強さ、優しさ。湿気のないそよ風。それが黄昏時に繋がっていく、そして大きな落ち日。神々しい一日の終わりです。

先ほどまで、公園で子猿たちが走り回っては、ゴクゴクと冷たい水を飲んでいるのを見て、その水がそのまま彼らの脳に、肌に吸収されている音が聞こえるようでした。私も喉が渇いてきたな・・・。こんな夕方はロゼかしら。

このマーケス・ドゥ・カケレスは、我が家にとっては思い出深い一本。というのは、昨年まで住んでいた中東のカタール と言う国では、イスラム国ということもあり、お酒は禁止でした。外国人は国に一つしかない砂漠の中にある酒類販売所行って、「酒類を買ってよい」という免 許を見せてお酒を買います。販売所、品揃え、悪くはないけど、ワインに至っては法外な値段でした。シャンパンの王様、Krug等もありましたが、幾らだっ けな、1000ドル以上だったかもしれない。

そんな中、気に入っていたのが、このカラケス。丁度お酒の買出しに行く前に、グラアム・グリーンの小説、「キホーテ神父」を読んでいて、それにカラケス卿の話があって。「同じ名前のワインだよ」と夫が気づき、洒落に買ってみよう、と。そんな気まぐれでしたが、当りでした。

ドライで、でもドライなロゼにありがちな、アルコールみたいな揮発性や薬品のような匂いはなく、うっすら残る木苺の香りも愛らしい、そんな味わいです。

このワインを近所のスーパーで見つけたときは懐かしくって。値段はなんとカタールの半分以下!
50度近いカタールでは邪道にも氷を浮かべて飲んでいました。気温半分以下のパリですが、カタール時代のオマージュを込め、どれ氷を一つ。

4 comments:

  1. 私も昨日は友人宅でロゼをご馳走になった。はしごで行ったディナーのお宅ではシャンパンに始まり、白ワインと赤ワインを両方いただいて、思いっきり気持ち悪くなった。久しぶりの体験で、心臓はどきどきする、吐き気はするで、大ばか者でした。大反省し、今日はワインを飲まず、食後にチョビっとポルトをすするのみ。

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  2. 私もロゼのあとは、必ず、睡眠薬を飲んだかのように深い眠りに落ちて、おきると頭痛。でもまた飲んじゃう。

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  3. 私も、クリック、ポチっとな♪

    先日のエントリーのムーンストーンといい、今回のロゼのお話といい、カタール話は私の心の中の、中の中の方の温かい部分にじわっときます。あー、懐かしい。lazyelephantさんとのバナナケーキとカフェの日々(~となりのplay roomからこぼれる子どもたちの喧嘩の声がBGM~)。

    あの生活環境は容易なことだけではなかったけれど、今となっては貴重な時間でしたね。

    そのロゼ日本にもあるでしょうか。探してみます。

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  4. ここぞさん、いつも温かいメッセージをありがとうございます。カタール、楽しかったですよね。世界で一番つまらない都市、ドーハでしたが、充分エンジョイできたような。また子供達が小さかったのも、よかったのかもしれません。プールがあって、一般道路に出なくってもレジデンス内を自転車できるのとか。

    このロゼ、日本にもある可能性高しです。スペインのリオハ産で、
    Marques de Caceres と綴るようです。こちらでは6.5ユーロのお手頃ワインです。

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