Tuesday, January 19, 2010

JAL

マダム・バタフライさんの日本のニュースは本当に暗い。確かに日本では他人の不幸と自分の状況を比較して、ほっとしたい、という心情は強いと思う。前向きじゃないですねぇ。

さてさて、JAL破綻のニュースはフランスでもフィガロ誌の大きく扱われている。仏人の間ではJALファンも多いらしく、好意的な声が聞かれる。それはそうだ。仏人はエール・フランスと比較するから、JALのサービスに軍配も挙がろう。

何週間か前に山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んだ。フィクションの形を取っているが、JALが舞台であることを隠していない。まったくもって酷い話であった。まるでやくざの世界のようである。経営陣と国との癒着、子会社、組合、代理店、皆腐っている。そして今歴史が繰り返されているようである。沈まぬ太陽でも、御す鷹山の後の経営危機にあたり国の要請で他業界から会長を招いている。今回は稲盛氏が就任した。本の終わりは「末期癌」との戦いに新会長が敗れて終わる。今回は一回死に絶えるJALがどう復活するのだろうか。余り期待はしていない。

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