Monday, January 17, 2011

フランス式婚活、ラリー②

フランスのラリーという、上流階級のグループ交際システムについて、以前こちらに書きました。先日の夜、ついに潜入したので、ここにレポートをと思いまして・・・。

なんて、言うほどのものではなかったのですよ。親戚の14歳と16歳のお嬢さんが所属する、高級郊外ベルサイユ組のラリーのソワレだったのですが、場所もすごくって、ブローニュの森の中のレストラン・式場で、主催者4人、併せて7百人招いたというのですが、男性は皆タキシードだったのですが・・・、と引きましたが、感想は、「何のことはない、『保護者付きディスコ・パーティ』」でした。

そりゃ、女の子達はドレス・アップしていますよ。でも今の時代、ロングドレスは「デモデdémodé」らしく、太めのコには断然不利なスタイルが流行っていました。「ソワレ」といえば、薔薇色のほっぺにロングドレスのふわふわなのをイメージしていたので、「なあ~んだ」と肩透かし。

ラリーのルールは、女子組より、男子組は一つ、二つ年上でなくてはならない、ということなので、男子組は18歳前後だったと思われます。
でも、皆幼く見えること!
タキシード着ているけれど、格もへったくれもないない、ただの頭悪そうな少年達です。多くの男子は、照れくさそうに固まっていて、可愛いの!夫は、「僕の大切な宝物(=子猿)も将来はこうか」、と絶望していました。

音楽は出だしっからフツーのロック・ダンスミュージック。、
「あれ、上流社会はワルツじゃないの?」と夫をからかいます。
夫の頃は、ワルツ世代のぎりぎり最後だったようで、その頃からディスコの波に乗っ取られ気味だったとのこと。

若者と同じくらいの数の親、祖父母、親戚らも招かれていて、老若双方のためを兼ねたパーティーでした。で、そう思えば元が取れているのかもしれませんが、どうしても腑に落ちないものが・・・。
なんで、親が、こんな大枚はたいて、子供達のディスコ・パーティーをオーガナイズしなくちゃならないの?って、思うのです。
私が思春期の頃は、親の監視のもとでダンスするのなんて、恥ずかしくってたまらなかったと思います。私がひねくれものなんでしょうかね。このサークルの中で将来縁組していく、っていうのがラリーのゴールの一つだと思うのですが、今の時代、この婚活システム、ワークするのかしら。

夫の妹達(20代前半で結婚)はラリーでまとまりましたし、もちろん、義理の両親も然り。今もそれなりに仲良くしています。
でも、今の時代、晩婚化が進んでいるでしょ。先日は、夫の従兄弟とこんな会話を・・・。

彼は30代前半。気の良い青年です。今は彼女もいないと。将来は海外に出て一旗あげたいと。でも海外にでると、その地の女性と恋に落ちると予測される。でも、
「うちの親は『そんな馬の骨ともしれない娘など、家の敷居をまたがせないぞ』っていうに違いない。それを思うと、自由に恋愛するにも足かせされる。そんな親のいうことなんてバカバカしいと思うけれど、実際に先日は兄がこの状況におかれたのを目の当たりにしたので、そしてあの頑固一徹ゴーイング・マイ・ウェイの兄でさえも落ち込んでいるのをみると、自分もあんな悲しい想いをするんだろうな」ってね。

あらあら可哀相に・・・、とすっかり感傷的になって話を聞いていた私の隣で、いつも理論的な夫は、「そこが問題なんだよ」と。
彼の分析は、
「親の世代は、よくわからない価値観を押し付けるよな。特に早くに結婚したタイプは特に。だって、昔は10代終わりにラリーして、20そこそこで婚約して、高度成長期だったから簡単に就職できて、だから同時に結婚できたからいいよ。今は、10代終わりにラリーしても、男も女も大学行く、そして、それでも就職先ないから大学院いって、色々人生の辛酸をなめて、気付くと30前後。その頃にはラリー時代は遠い思い出、何も知らない無垢な時代の象徴さ。なのに、今更ラリーのサークル員のような家柄の人と結婚せよ、なんて命令されても、『いったいどこにいるんだ、そんな人。』ってなるよね。」

ふむふむ。ここで私が、階級制度保守派だったら、「そうか、25歳から40歳までのラリー的婚活をオーガナイズする会社を起業しよう」と思うところですが、そうでないので、皿洗いに立ちました。

悪いけど、お坊ちゃん達さ、恋愛くらい、結婚くらい、親の圧力なんかに負けずに自由にしなさいよ、ってなものです。自由ってそういうものでしょ、親なんて踏み越えるためにいるのよ、っていうのは内田樹のパクリですが。

はい、また長くなりました。まとめると、ラリーもソワレもミドルクラス化していました、ということで。
また行きます!

2 comments:

  1. 前回のラリーエピソードも楽しく読ませていただきました。その続編があるとはありがたいことです。
    時代と共にラリーも様変わりするのですね。

    ちなみに今後は世界的に男性の出生率減っているので、
    女性側の婚活が大変になるらしいですよ。

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  2. Akihikoさん、コメントどうもありがとうございます。

    そうなんですか、てっきり男性の方が増えるのかと思っていました、ほら中国の一人っ子政策とかで。

    今回のラリー・ソワレを見ていて思ったのは、女の子の方が断然元気で、強いってこと。自信満々って感じで、美しいのですよ。一方男の子達はもじもじで可愛いのですが、あれじゃ、同世代の女の子は中々ゲットできないでしょう。男子の草食傾向はフランスもそうなように思われました。

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