Tuesday, August 17, 2010

フランス式婚活?



相変わらず肌寒いパリです。明日から西海岸はブルターニュにて海水浴に行く予定ですが、これじゃ寒中水泳大会になりそうです。

さて先日、夫の妹が11歳になる娘の「ラリー」についてブチブチ言っていました。「全く仕切りが上手くができてない、何でこんなスケジュールにするんだ」などなど。

ご存知ですか、この「ラリーRallye」というシステム。
ウィキしてみると、フランス語のしか見当たらないので、私の知っている限りでご説明を・・・。

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ラリーは、戦後フランスの旧貴族階級や上流階級のブルジョワで、「子供達を同じ価値観を持つグループに入れたい」また、「そういったお付き合いを経て、いずれは縁組に繋げたい」と願う人々によって創られました。
ラリーはフランスのほか、ベルギーやドイツにもあります。大多数のラリー・グループは貴族階級や富裕層に属する若者達によって形成されています。

フランスにおいては、ラリーのグループは若い人達(女子は男子の一、二歳下で設定される)で組まれ、月一回程度の頻度でゴルフ、ビリヤード、ポロなどのイベント、またロックやワルツといった音楽のダンス・レッスンやソワレに参加します。

ラリーは数名の母親達がグループを組み、その子供達をこのグループ内で交際させる目的で作られます。このリスト入りには色々と条件があり、その条件は各ラリー・グループによって異なります。

年を経るごとにラリーの規模は大きくなり、パリだと時には500~800人規模になることあります。郊外のベルサイユだとそこまでは行かず、より地方に行くほどに小規模となります。

[10歳~14歳]
活動開始当初のラリーは、複数の小さなグループで集まり、(単独グループのときもありますが)大体20人程度です。グループで美術館に行ったり、ボーリングやスケートに行ったりします。

そして一、二年経つと、ダンス・レッスンが始まります。月一回、夜6時~11時、約一年程度、レッスンを受けます。

[15~20歳]
15歳を過ぎると、いよいよ「ソワレ(ダンス・パーティー)」が始まります。殆ど毎月のようにソワレは開催され、時折、著名なお城や豪華なレセプション・パーティーの場など格式高い場所で行われることもあります。
(以上、ウィキペディアから抜粋して適当に訳したもの)


とまぁ、こんな感じで、ラリーは親主導の、組織掛かっててて階級意識強い、長丁場の婚活です。
上流階級では、このラリーのダンスパーティーで知り合った中から将来の結婚相手を見つける、というのが良くある出会いとなっています。

さて、上記にあるように、ラリー階級のお母さんたるもの、子供が女の子とわかったときから、「あぁ、ラリー!」と思うようです。
と言うのも、

①女の子のお母さんらがグループを作る立役者。
色々なタイプがあって、「名家で金持ちのみ」「名家で金持ちでなくてもよい」「弁護士・医者などのヌ-ボー・リッシュ」「単なる成金」など等。オーガナイザーはネットワーキング力強い人がなるようです。

②年のころは娘が7歳くらいから水面下での動きが始まって、「誰々がラリーのリストを作り出したって」など噂が広まり、興味あるママ達はさりげなくコンタクト・根回しをし始めるようです。

③男の子はリストがない、ただただ受身に招待されるのを待っていればよい、待つしかない、と夫は言いますが、そうは言っても、やはりママさんが「うちの息子もいい年頃でね、」と売り込まないと、招待されないと思うのです。

④ソワレの年頃になると女の子のお母さんは大変で、Dior、ラクロワなどの超ブランド物のドレスなどを用意しなくてはならない。

⑤ソワレを開催するのにはそれなりの格調と広さを持つ会場を提供しなくてはならない。ここでのハードルは、父親が「クラブ」メンバーになっているか、いないか。
そりゃアパルトマンが広くって、ダンスできるようなサロンがあればいいけれど、そうでない場合は、紳士クラブなどの会館を借りるようです。プルーストの「失われた時を求めて」にも登場するJockeyクラブは名家しか入会できない老舗クラブで格調あるようですし、上級軍人さん出身が使えるクラブ・ミリテールなど、その他も色々あります。このスタンダードについていけない家の子はラリー参加は失格ということなのでしょう。その他良くある会場として、パリ近郊にある著名なお城など使われるようです。

⑥こうして何年か、ラリーで時折顔を合わせているうちに好き嫌いができてきて、親公認で20歳頃から付き合い、男性側に甲斐性が着いてくる20代のどこかで結婚する。
二人はハッピー、親もハッピーということらしいです。

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面白くないですか?こういう世界。
中流も中流、ど中流出身の私には絵空事のようですし、今の時代に親の薦めるサークルで素直に相手を見つけようなんて、ちょっと抵抗ある。でもお嬢様、お坊ちゃまたるものは、親の言うことに従うように、疑問を持たないように躾けられているのでしょう。義理の妹達、二人ともラリーで結婚相手に出会いました。

義理の妹達は華やかなりし頃は、ソワレのために、ラクロワのオートクチュールとか作ってもらってようです。夫は同じ背丈だからっておじいちゃんのタキシードを着せられて、丸っきりさえなかったようで、妹達の運転手、兼、相手がいないときのダンス・パートナーだったって。お兄ちゃんってかわいそう。

いつか、遠い将来、我が子猿達がラリーに招かれるようなことがありましたら、潜入して追ルポしますね。

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