Saturday, January 8, 2011

Galette des rois

今週末、フランスの多くの家庭でGalette des rois(賢者たちのケーキ)が食べられているでしょう。

キリスト誕生から12日目に東方の三賢者がベツヘレムに到着した日、エピフェニー(公現祭)が1月6日。本来この日に食べるのが正しいのでしょうが、そこはいい加減+食いしん坊のフランス。クリスマス終わった時点からブッシュドノエルに代わってガレット・デ・ロワが売り始められ、「えぇ、もう?」と思うのがこの季節の風物詩ともいえます。学校給食でも、今週はデザートに二回出てきたようです。

どのようなものかといえば、



こんな感じ。パイ生地の間にフランジパンと呼ばれるアーモンドの粉とカスタードが混ざったような濃厚なペーストが挟まっています。中に小さなフェーヴと呼ばれるおもちゃが入っていて、これに当たった人は「王様」となり、紙でできた冠を被る、というお遊び付き。Feveはもともとお豆のことらしいですが、今は、陶器でできたフィギュリンなどです。

そしてこれは我が家のガレット。正確にはコロンヌ(冠)・デ・ロア。



我が家は誰もパイもの、アーモンドクリームも得意でないのに、エピファニーだし、子供が喜ぶし、とガレットを買っては毎年余ったガレットを私が無理やり食べる、というのをやってきましたが、今年は、このコロンヌを発見したので助かりました。南部でこういうのが多いようで、Gateau des roisとも呼ばれるらしい。オレンジの花の香りがするブリオッシュ生地にお砂糖が掛かっているだけ。それにスマーティーズ(フランス版M&M)を散らし、温めて食べました。めちゃめちゃ美味しいですよ。卵たっぷりのやさしい味わいのもっちりブリオッシュ。現在45度しか残っていません。(これもあと5分もしたら誰かのお腹の中に消えていることでしょう)

今回は手作りでして、と書きたいところですが、冷凍食品なのです。
前にも書いたかもしれませんが、Picardという冷凍食品のみ扱うチェーンがあって、これはそこのもの。6人分で5ユーロ60サンチームだっけな?このピカールはクォリティー高いし、ニッチなアイデアだし、日本でも受けると思うのですが、どんなものでしょう。カールフールが大株主だと投資対象としては動き取り難いものなのかしら。素材物も美味しいし、日本レベルの気が利いたパッケージだし、加工ものも美味しく、「本格フランス料理・食材をご家庭で」という売り込みで展開したら、受けると思うんだけどなぁ。冷凍ものの輸出は難しいかしら、でも魚なんかでやっていることだから、そんなこともないような気がしませんか。

そんなこんなの土曜日。まったりと日が暮れていきます。
どうぞ良い日曜日を!

2 comments:

  1. 賢者のケーキなんてものがあるのですか。それにしても写真のケーキは子供の時に絵本に出てきたお菓子の家みたいに可愛いいですね。日本では1月11日が、鏡開きで、お正月にお供えしたお餅を食べる日です。どういう言われで鏡びらきと呼ぶのか知りませんが、お供えしたお餅を食べるころには休日モードも終わりですね。

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  2. 何とタイムリー!先ほど、友人から貰ったサトウの鏡餅を開けて食べたところです。プラスチックの鏡餅型のいれもの、裏をぺリッとはがすと、何のことはない、四角い切り餅が沢山詰まっていました。これがミニ鏡餅とかだったら大ウケしたのになぁ。今年はこの友人のお陰で、御餅にはまって餅腹になってしまいました。(人は単なる中年太りといいますが)

    午後には、この賢者の冠パンが気に入ったので、在庫さらわれる前にPicardに買出しにいきました。パリも今週からは完全に普通の一日、一週となりました。
    いつかパリにいらっしゃるときには、美味しいものオンパレードで歓待します!!

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