Friday, January 21, 2011
もう金曜日?今日の徒然
また寒さがぶり返したパリです。午後3時前、ベランダの気温計は3℃です。
今朝はパリ出張中のJubiさんのご主人にお会いし、Wuppaを頂きました。これを電子レンジで温めて、肩にかけたり、湯たんぽ代わりにするのですね?早速使ってみます。ありがとう!
今週は夜の睡眠が深くって、朝起きるときに寝すぎて疲れた~、って思うほどでした。平和でしょう。それもこれも、夜の食事をスープや消化の良いものにしているからだと思います。
今週読んだ本の中で、「フランスの子供の本」という、やや学術書のようなのが面白かったです。古典から現代までの児童書の変遷をまとめてあるのですが、知ってる本、知らない本沢山あって、あらすじを読んでいるだけで入っちゃうのもあり。うちの子猿たちはこれらの本を翻訳でないオリジナルで読めるんだと思うと、よかったなぁって。
この本では多くの作家の言葉が載っていて、興味深いのです。
「子供の好きなものをバカにすることで、子供をいかにそこなうか。子供の才能をおし殺すことで、子供をいかに不幸にするか、私たち大人は十分わかっていないのだ」 (ジョルジュ・サンドの「ピクトルビュの館」より)
大人向けの本と子供向けの本、両方書く作家のなかで、モリス・ドリュオンは
「(大人用・子供用の違いは)形式と表現にあるだけであって、根底の問題は全く同じであることに気付いた」「子供として話しかけなければならぬ子供などいない、いるのは、未来の大人と昔の子供なのである」
星の王子様のサン=テグジュぺリは詩人そのもの。戦場から母親に送った手紙には、
「心を癒してくれる唯一の泉を、クリスマスの夜のろうそくの匂いといったような、子ども時代のいくつかの思い出に見出しています。今は魂はこんなにも寂寞となっています。飢えて死にそうです。」
・・・・なんだか泣けてきそう。
今の児童書は大人も子どもも読めるものが多いとか。
未来の大人と、昔の子ども。
誰かが、「時とはなんと幻想的なものか!」と言ったようですが、本当にそうです。昨日のことのようなのに、何十年も経っていたりする。
その昔、私もいつか「魂が寂寞となっていたとき」があったように思いますが、最近は石のように寝て、起きると貴重な記憶まで、例えば子どものときに幸福だったこととか、抹消されているような錯覚(でありますように!)に陥ります。
ということで、冒頭は今朝の凱旋門と、桑田佳祐「遠い街角」
皆さん、良い週末を!
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