Tuesday, January 4, 2011

お見合い

先日、大学の先輩のK弁護士に頼まれてお見合いの付添人なるものをやった。お見合いの当事者の男性は優秀な20代後半の若手弁護士、女性の方は自民党の有名政治家の親戚で現在小学校の先生をしている所謂良家の子女で同じく20代後半。私自身が結婚もしておらず、お見合いの経験もないのに良くもまあ、私にこんな役を頼んでくるなぁ思ったけれど、銀座の有名中華料理店でのお見合いだったし、やったことのない経験だったので気楽に引き受けた。お見合いだから事前にお互いの釣り書きを交換し合って、本人・家族の素状はチェック済みである。お見合いなど古い習慣かと思いきや今でも結構行われているらしく、K弁護士は慶応のlaw schoolの先生もしているせいか、未婚の男性弁護士からの依頼が山ほどあるらしい。今日のお見合いも、お約束通り、事前に交換された釣り書きを基に、家柄や学歴のつり合いが取れるかとか、仕事の内容、給与、将来性はどうかなどと家族全員参加での書類審査は終わらせているらしく、女性側のお母さんから、男性側の家柄が今一つ・・・と少し不満を表明されているらしい。これに対し、周りは、相手の家の格が少し下の方が、こちら側の言い分が通るから悪くないんじゃないか、などと全く無責任なコメントをしているようだ。お見合いは結婚を望む者同士が観察し合う会だから、私も若い2人の会話が盛り上がるよう、また2人の性格や品性があらわれるように、自分なりに工夫して話題を選択し期待された役割を果たすべく頑張ったつもりだ。この2人がどういうことになるのかは判らないが、何となくうまく行くといいなと自然に思ってしまう。少なくとも女性の方は乗り気だったんじゃないか??などと帰りの電車の中で思ったりした。というのは、「私はあまり物欲がなく、お金はあまり使いません」とか、「デートの時は車で迎えに来てもらわなくても現地集合で大丈夫です」とか、かなり控えめな発言があったから。これは相手に対する好意の表れですよねぇ、きっと。昔若い頃はお見合いなんて人工的過ぎてロマンチックな私には受け入れられないコンセプトだったけれど、今日やってみて全く違う印象を持つに至った。こういうおせっかいを焼いたり焼かれたりする習慣も悪くないし、これで結婚に至ったらそれも楽しい。どんないきさつでも、最後にhappyであれば、辻褄があえば、何でもいいように思う。年末恵比寿の映画館で見て感動したWoody Allenの映画、Whatever Worksである。

2 comments:

  1. お見合い、私何回かやったことありますよ。
    20代後半、私は結婚願望が強かったので、やる気満々でした。でもお会いしていても相手の方の好意が伝わってこず、こりゃ駄目か、まっいっか、と流そうと思っていたら、仲人さんより、「先方は乗り気で」っていうじゃありませんか。でも、いくら仲人さんよりそういわれても、当の本人の意思表示がなければ、こちらの心も動かず、一、二回会っただけで終わりにしました。

    今思えば、彼らは草食男性の走りだったのでしょう。
    「猛烈に気に入られたようよ」とあとで知らされた方との見合い(カジュアルなものでしたが)は、確か割り勘でした。気に入ったならご馳走して欲しかった、と思った私です。

    そして、釣り書き制度はワークしますね。
    夫の妹達(フランス人)は見合いこそしていないけれど、同じ階級層内の、親同士が企んだサークルで出会って結婚しました。今10年前後経ち、ロマンチックさはない夫婦関係ですが、多分離婚などはしないと思います。サプライズなしの幸せって感じなのでしょうか。

    そのお二人の出会いの行方、アップデートしてくださいね。
    (野次馬おばさんより)

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  2. お見合いはしたことがないけど、恋愛経験をいくつかした末に思うことは、恋愛と結婚は違うということ。たまたま両方で折が合う場合はいいけど、そうでないことが半分くらいあるから離婚率が高いんだろうなあと。安全性を狙うのならお見合いでしょうね。

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