日本でとある方よりプレゼントいただいた本、「結婚相手は抽選で」、読み終えました。
めちゃくちゃ面白-い!垣谷美雨という方の本です。
政府による少子化防止対策として、「抽選お見合い結婚法」が制定されるという、長編「If」小説。コミカルなのですが、これって私小説?と思わせるほど、リアルな現代日本の男女の心理描写ありで、あっという間に読み終えました。
少子化が社会問題なのか、結婚もそうなのか、そういう疑問を投げかけられます。
① 子供が欲しい、誰かと愛し合って一緒に居たい、暮らしたい、結婚(PACS)して家族を持ちたい、という思いは自然に発生するもの。多くの人は大人になってくるとそう思うのでしょう。(そうでない人も昔からいるでしょうが。)
② 一方で、結婚、恋愛は相手があってできるもの。これも自然の成せる技。「縁」があって、運命の人に出会う日をひたすら夢見る。
また、出産も同様。生命の神秘のなせる業。
この二つの自然現象がグッドタイミングで絡み合って結婚、出産。
うーん、こうやって書いていると、実に奇跡なのですね、結婚も家族を持つということも。
日本は、この奇跡の発生率が少ない。②の部分は婚活、健康管理などで促進することができますが、①の、母性愛、父性愛、男女愛などがなかなか自然発生しないというのは確かに不自然ですよね。
フランスは先進国の中では稀な非少子化国。日本とはどこが違うのか、超私的な意見を・・・。
① 恋愛が気軽にできるカルチャーがある。
まず、若い頃から練習している。(って、いまだに30年前の「ラ・ブーム」の印象を引きずっているだけ?)目の前にあるリセの学生達の放課後の恋の駆け引きの激しいこと!都立高で、窓から憧れの君を見てはきゃっきゃ言っていた自分はなんとおくてだったことか。
そして、恋愛、結婚も失敗しても社会的ペナルティーが少ないので運命の人に出会うまで何度でもトライアルできるような印象を受けます。
② 子育て、結構気軽。
子育ては国任せ(乳幼児の保育施設から始まって、学童制度など万全、公立なら非常に安価)、祖母任せ、ヌヌ(乳母)任せにしようと思えばそうできるから、「私がすべてをしょわなくちゃ」みたいな圧迫感が少ない。
また夫の子育て参加率が日本に比べると高いから、これも母親の重責度が少ないと思う
→ 心から子育てを楽しめる。
子供自身も、色んなケア・テイカーに囲まれ、ゆるく育てられているから伸び伸びしてる?
そんな親、子供を見ているから、自分も子供が欲しいなぁ、と自然に思うようになる。
なにこれ、全然違うと思う!!!と反論がきそうですね。どうぞどうぞ、反論、ご意見、待ってま~す。
とにかく、この本お勧めです。教えていただいて、プレゼント頂いてどうもありがとうございました。
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