Thursday, July 15, 2010

南仏の生活

Lazyさんは、相当感傷に浸っておられるようですが、こちら南仏リゾート地に来て一月たつ私は、リゾート気分というよりは、焦りと達観を行ったりきたりである。こんなところで、家事に明け暮れてないで、しっかりかせがにゃあという焦りと、夏なので何をしても周りも夏休み気分だから仕方がないという達観がある。昨日はフランスの革命記念日。夜は10時から近所のカンヌに出向き、駐車する場所もないほどの街中で、無理やり車を歩道にとめて花火見物をした。花火は、単純に人に希望を与えるんだなあと感じた。焦りフェーズにどっぷり浸っていた自分が何故かウキウキしていることに気がつく。

昨日は面白い発見をした。いつも冒険の我が家は、秋になったら、このだだっ広い家で子供全員(といっても長男は東京の大学に通うので対象外)南仏でしばらく学校に行くか、小さな家を借りて子供全員元のSF郊外の学校にもどるか、もしくは兄弟姉妹が仏米に別れて住むかと聞いてみた。すると、全員一致で、小さな家でもかまわないので皆SFに戻りたいというではないか?私が子供だったらなんと答えていただろう?皆一緒がいいのか、慣れ親しんだ環境がいいのか、よくわからないけど、全員一致なのが、意外で面白かった。

そして、今日は真ん中の子供である長女の15歳の誕生日である。地元のパン屋・ケーキ屋さんに特注の大きなシャーロットと呼ばれるケーキに、娘の名前とお誕生日おめでとうという飾りのはずが、中くらいのケーキが二つで、ひとつは娘の名前、もうひとつはお誕生日おめでとうと飾られていた。かなりいい加減なケーキ屋さんである。

そして今夜は、イタリア産日本米という不思議なお米をおなべで炊いて、手巻き寿司を作っている。と、言うもののお刺身ではなく、きゅうりと大根とバジルのサラダと、ひき肉とピーマンと味噌醤油煮込みを具にする。ニース空港の近くのCap3000というショッピングモールでたまたま見つけたおすし屋さんで買ってきた海苔とお米と味噌。パリで買った焼きそば以来の和食である。日ごろ雑食に慣れている私も、たまにはおいしい和のご飯が恋しくなる。これを和と呼ぶかはわからないが。

前菜はBlinisと呼ばれるパンケーキのような皮にヨーグルトやら、タラコ・スプレッドやらをのせて、当地プロバンスのロゼと一緒に楽しむ。

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