Sunday, October 24, 2010

キャラメルのジャム



Jubiさんが雨やお化け屋敷で生と死について感慨にふけっている中、快晴のパリで、朝から食べ過ぎている怠け象です。
気温は、9度。きっと今日から冬時間になるんだ、と勝手に信じて寝坊していたら、来週かららしいです。

昨日からはまっているのが、このConfiture de Lait、牛乳のジャム。味は見たとおり、濃厚なキャラメルソース。危険でしょ?これ、私が、ティーンエイジャーだったら一気に食べちゃっていたかもしれない美味しさです。

今朝はパンを切らしていたので、子猿達にパンケーキを焼いてあげたのですが、そこでもう体力消耗してしまった母猿。このキャラメルジャムのお陰で、何枚焼いたことか・・・。

そこに起きてきた我が夫。
「これからブリコマルシェ(東急ハンズみたいなところ)に行ってアレとコレを買いに行く!」と、またいつもの気紛れ日曜大工気分になっているらしい。私が「ふーん」と流していたら、「君はこなくてもいいんだよ」と当たり前のことを言うから、別に気にも留めずに「そう」と応えると、「坊主達も連れて行くよ」と言うから、「はぁ」と言ってみました。

Meanwhile、子猿達は朝寝坊したし、朝食で大量に糖分を補給したし、きょうは学校だと勘違いしていたのがそうでないとわかって、大はしゃぎの野猿状態。そこに「メトロに乗って買い物」という、彼らにとっては夢のような話に益々ハイになっていました。
車移動よりもメトロに乗る方がランク上なんて、子供の価値観って可愛い。Jubiさんのところの今や東大生のご長男も、昔は地下鉄大好きなちびっ子でしたね。

私はもうここで完全に傍観者になりきることに決めました。日曜だもん。もう、叱る気力も、手伝う気力もありません。あんたが言い出したんだから頑張ってね、と突き放してみていました。すると面白いこと!

「早く靴下履いて」
「やーだ。まだ遊ぶ」
「メトロに乗りたいんだろ」
「うん、でもあとでがいい」
「Now or never!」
「フランス語で言って」
「とにかく履け!」
・・・チビ猿を見ると兄猿の靴下を履き始めている
「ボカッ」「ウェーン」
「(父)なんでそんなことするんだ」
「(兄猿)・・・言い訳が思いつかず、ウェーン!!(注・嘘泣き、でも父は騙される)」

******中略********

「このブルゾンはやだ、あのブルゾンがいい、この靴はやだ、あの靴がいい」
「勝手にしろ、もういくぞ!じゃぁ、行って来るね!」
「ママ、バイバイ!」

ココまでに小一時間経過。ふと玄関から消えていく三人を見ると、チビ猿、靴を履いていない。兄猿は上着を着ていない。パパ猿はズボンのすそが靴下に入っている。

数分後・・・
「ウェーン!!」
チビ猿大泣きで戻ってくる。
「く、く、くつがな、な、ない~、パパが待ってくれなかったからぁ。」
パパ、日本語でも自分が責められていることがわかったようで、
「ほら、泣かなくってもいいんだよ、幾らでも待ってあげるよ、どの靴がいいんだい?」
「(兄猿母猿に解説する)パパが悪かったの、だからフィリップは泣いているの」
・・・・・パパ段々腹が立ってくる。
「もう二度とお使いに連れてかないっ!」
「ドードー。ここまでやったんだから、折角だし、今日は行ってきなよ」

その後3人、笑顔で出かけていきました。

こんな日曜日の朝。束の間の静けさが、母猿の耳に、胸に染み渡ります。
明日からフランスは万聖節のヴァカンスです。静けさなしの10日間となることでしょう。
Bon dimanche! 良い一週間を!

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