先日、43回目の誕生日を迎えました。当日はバタバタで喜びもへったくれもありませんでしたが、日が経つに連れ、既にこの世界を旅立った同世代の二人の友達へ想いが馳せられます。
一人は大学時代のバイト仲間。
石野眞子のような大きな瞳を輝かせながら、仕事への夢を語っていた彼女。就職活動の時期でした。いつも背筋がぴんとしていて、健康そのもの、みずみずしいという言葉は彼女のためのものって思っていました。
幼い子供を二人残しての旅立ったけど、最期は病魔との散々なバトルだったようだけど、それでも、「人生は良かった」という言葉を残して永眠についた、と聞きました。
もう一人はMBA時代のクラスメートです。この夏に亡くなられました。
西洋医学ではもう駄目、と言われているのに、「生命の神秘を信じているの」と、最期まで、愚痴一つ言わず、生きる望みを捨てず、生きる喜びを噛み締めて、旅立ったと聞いています。
もともと笑顔が美しい女性(ひと)でしたが、この夏に会ったときの、あの笑顔はなんと表現したらいいんだろう・・・。優しく、静かで、同時にダイヤのような透明感ある輝きでした。
・・・なので、「息を引き取られた」、と聞いたときは、「あぁ、あのひとは星になったんだな」と、自然に思えたのが、残された私へ優しさなのでしょう。
二人とも、早すぎる旅立ちで、別れを惜しむ時間がなくって、あの時は悲しかったけど、今も悲しくなるときがあるけれど。
二人とも、最後の一滴まで生きることを慈しみ、最後の最後の一滴まで人生を愛して旅立ったんだ、そんなことを確信しながら、自分はこの世でまた一つ歳をとって行く。
いつまでも彼女達のことを忘れたくない。
そんなことを思った誕生日付近でした。
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