雨がざーざー降っている。こんな時はワンパターンだが、八代亜紀の歌をおもい出さずにはいられない。「雨、雨ふれふれも~と降れ」ってやつ。すきでもないのに思い出すCMとかはRecall能力が高いというらしい。この歌も忘れたいのに忘れられない。やめられないとまらない、カッパえびせんなのである。
昔ニューヨークにいたときに、冬になると落ち込んだのを思い出す。雨が降るとなんとなく悲しくなる。こうなっては、常夏の島に移住するしかないとおもう、年老いたら。
先日、友人のお母様が心臓発作で亡くなった。歯医者さんで歯の治療をしている最中だったらしい。こんな死に方はいいような悪いような。こころの準備など必要ないので楽な反面、歯医者でなんか死にたくないと、子供らと話していて、理想の死に方で盛り上がった。常夏の島の浜辺でワインをかっ食らって、本を読んでいるうちにうたたねしていて、気がついて見たら、天国に行っていたというのが一番ということで意見が一致した。そして、灰は海にまかずに、暖かい草原がいいねということにもなった。
ま、先の話だとおもう。今のところは子供たちの面倒で手一杯なので。雨のなか、お誕生会とお化け屋敷をはしごする末っ子、映画に行った帰りにピザを食べに行き、夜道を黒装束で歩く長女、お化け屋敷に早く着きすぎて、雨の中ずぶぬれになり帰宅する次女、等々、行動を把握するだけで大変である。携帯電話に電話をかけ、身の安全を確認すると、なんでそんなにパニくるのかと、問いただされる。母の愛情はこんなにも軽くいなされる。いずれ彼らも親になったときに思い知るがよい。文句でもいうものなら、ふふふと笑うことにしよう。こんな仕返しをするまでは、天国にはいけない。
私の理想の死にかたは、昔ゴッドファーザーの映画が見たような死にかたがいい。天気のいい日にお花畑で孫と遊んでいる時に死んでしまうのだ。牧歌的。でも、大きな問題として私には孫がいない。どうしよう。
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