Monday, October 11, 2010

キレル子供

先日、オーストラリア人の仲良しが9歳の息子を連れてうちに来ました。9歳の男の子は元気で、ちょっと乱暴なところもあるけれど、まぁ、9歳児こんなものかと思って気に掛けていませんでした。お母さんは知的でとても穏やかなタイプ。フランス人のお父さんも大らかで優しい人です。
小一時間して彼らは帰りました。

その午後、子供部屋に、陶器のかけらが落ちていることに気づきました。子供部屋は、防音にと、敷き詰めてあるカーペットの上に毛足の長いカーペットを重ねています。そういえば、そのカーペットとカーペットの間が盛り上がっている。何だろうとみると陶器で出来ている子豚の貯金箱が二つ、見事に粉々に割れて、カーペットの下に隠されているのです。そのとき、9歳児と一緒にいた我が3歳児に、「コレどうしたの?」と聞くと、9歳君が壊してそこに入れていたと。カーペットを持ち上げて、きれいに(?)隠すこと、身体的に3歳児には無理だと思うので、多分言うとおりなんだろう。

その後、他にも楽器類などに、車に良くある、十円玉引っかき傷など発見。

こんなとき、皆さんならどうしますか?

私と夫は、結構ショックを受けました。物的ダメージも去ることながら、9歳ともあろうコが明らかに割れ物の貯金箱を粉々になるまで壊す、そして隠す。隠し方も、なんか、遊び心があるというか、本当に隠すことを目的としていない隠し方だし、からかってる?大げさかもれないけれど残虐さを感じました。
後日、勇気を振り絞って、友人である9歳児のお母さんに状況を伝えました。それなりのショックを感じていたようですが、終わりの会話で、「また来週も息子と寄るね~」とあまり気にしていない様子。「来るのか、何かいやだなぁ」と思いながら私も自分の気持ちを量りきれず。

そして「その後談」を、先ほどお母さんから聞いたところによると、貯金箱粉々について息子さんは、
はじめは、「うっかり落として壊れた」(母追及続ける)
「Ok Ok,面白いから蹴ってみた」(母なおも追及、母は中のお金が目的なのではと疑っていたようです。十円玉2枚くらいしか入っていないからそれはないと思うと言ったのに、前科があるのでしょうか)
「いや、実は、天から『怒りの感情』が降りてきて、気が付いたら粉々にしていた」
  ・・・・。

ワタクシ、またまた勇気を振り絞って、友に告げました。「貴方のことは大好きだけど、悪いけれど、息子さんには我が家にもう来てもらえない」、と。週一回、故あって彼女は子供連れで来ることになっていたのです。
友は、「えぇっ、何で、何でそんなこというの?折角、Aも、詫び状を書くって張り切っていたのに、代わりの貯金箱も買いに行こうって言ってたのに」
何度も、貴方は好きだから、悪く取らないで、と無理を承知で言ったけど、最後は涙混じりに別れました。

私がおかしいと思う方もいらっしゃるでしょう。でも怒りか何か知らないけれど、人の家にてものを粉々にする子の心を信頼できません。落として割れちゃったとかとは違う。「天から怒りが降りてきて」殴ったのが子供の頭だったら、「面白いから窓から落としてみた」と言って、ミニカーが誰かの頭をかち割ったら、また楽器に傷つけられたら・・・悲しい連想は付きません。

そしてコレ、明日はわが身なのは知ってます。
うちの5歳児と三歳児、喧嘩するときなど激しいし、時々、ムカッと来ると蹴リあったりしています。歳と共に落ち着くものと期待していますが、どういうものなのでしょう。
放課後のお稽古で柔道の先生に、「遠慮なく、びしっとやってください、ビシッと。セルフ・ディスプリーン、ここんところ、よろしくお願いいたします」といつになく積極的にお願いしてみたりする、他力本願な今日の母猿でした。

2 comments:

  1. かなりの試練でしたね。わたしだったらどうしたかなあなんて考えるのもストレス。わが子のことを考えると、同じだと対応をしたとおもう。

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  2. コメントありがとうございます。一夜明け、アフターショックのようなものも落ち着きました。
    友に言いにくいこと言うのは、難しい!これも将来、誰かから苦言を受けたときには、ちゃんと聞けるようになろう、という勉強にもなりました。

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