Sunday, November 7, 2010

希望があるところには試練がある

ベストセラー、村上春樹のIQ84(イチキューハチヨンと読みます)を遅まきながら読んでおります。

村上春樹を次期ノーベル文学賞に、と推す声もあるようですが、私は何故か彼の作品にクリックできないんです。彼の理屈っぽく、細かい状況説明がまどろっこしく感じるし、あの奇可解な話が一般大衆に受けるのも不思議に感じます。彼が現代日本人の深層心理、世界観を巧妙に表現しているのであれば、私はかなり日本人度低いんだな、って思います。エッセーなどを読むと、巧いなぁと思いますが、フィクションはいつも同じじゃん、って。
単に合わないってことなのでしょうが、このIQ84の売れ方をみても、少数派なんでしょうね、私のような人。

それでも読み始めたIQ84、これは面白いです。現在3巻目のはじめで、結末はまだみえていません。またアンニュイな終わりなのでしょうか。だんだん、その気が強くなってきており、ページを繰る手がスピードダウンしておりますが・・・。
読み進めていく中、これは名言!と思ったのを忘れないうちに、書留めようと思います。

「希望があれば試練がある」、こんなような一文。

これ、本当にそうだ、と思いませんか?
私ったら、この当たり前の事実に気づいていなかったようです。
「試練があって当たり前、だって、希望に向かっているんだから」、そう思えば、もっと前向きに苦難、不運に立ち向かえそうな気がしてきます。

ノルウェイの森も、羊の何とかも、読み終わった後に、なんとなく鬱っぽい気持ちになったものですが、今のところ、ポジティブな気持ちで読み進めているIQ84なのでした。

2 comments:

  1. 私は1Q84はあまり印象が無いのですが、唯一つ印象的なのは、あんなに沢山セックスの場面があるのに、多くの国民、それも老若男女を問わず広く受け入れられ共感を得ていることが何となく不思議な感じがします。。と1Q84については、下世話なことが印象に残っています。。

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  2. 私は一巻目が見あたらなかったので、二巻目から読むというズルをしているのですが、多分セックスは一巻目に多かったのではないでしょうか。

    ノルウェイの森でも、変なセックス話があったような。そのときも、隣のうぶな同級生が「村上春樹大好き」といっているのを聞いて、あのシーンとかどう受け取っているのか、聞いてみたいと思ったものでした。ツイストされた性欲・愛情が、そんなに広範的な日常なのでしょうか、今の日本。ふしぎ!!

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