Wednesday, November 3, 2010

私の歯医者さん

SFの中華、おいしそう。そして野球ね。どれどれと、フィガロを見ましたが、特に触れていないようですね。フランスでは野球は本当に人気がないようです。日本は日本シリーズらしい。それでもヤフー・ニュースでSFジャイアンツの勝利を伝えていますよ。

こちら、パリでは、と。
昨日は、久々に歯医者に行ってきました。5歳猿の検診。歯医者さんは、夫の亡くなった祖父の代からお願いしているDr.オブレー。
・・・と、いうことは。そうです、もうおじいちゃん先生なのです。「いつ隠居してもおかしくない。その前に診て貰おう、あの先生は痛くしないから」と夫に押され、行ってきました。

ほんとうに、この先生は痛いことをしません。私も足掛け5年くらい、お願いしていますが、痛いことするのがお嫌いのようで、どうしても痛みを伴う治療(神経を抜くとか)だと、他の先生に委託するのです!「えぇ~っ、他の先生行くの面倒だわ」、とでも言うと、「う~ん、じゃ私がやりますか。・・・いや、やっぱり行ってください。私は患者が痛がるのを見るの、苦手なので」って。「ちょっと、貴方先生でしょ」って思わないでもないのですが・・・。
優しく気弱なおじいちゃん先生なのです。

さて、私は悲しいかな歯が悪い。なって言ったって、2歳のときに、虫歯で前歯二本とも抜歯ししたという筋金入り。昨年も3本も神経を抜きました。トホホ・・・。
いつもDr.オブレーにお願いしていますが、彼の好きなところは、何でも急がないところ。
「神経抜いたからって直ぐにクラウンをかぶせる必要はない。完全に周囲の神経、細胞が、この(神経のない)新しい状態に馴染んで、落ち着いたことを確認してから、次のステップにいきましょう」
と、時間の経過を待つ。その間もメンテナンス的治療の面倒くささを惜しまない。(こういうメンテナンス治療は無料)
そういえば、カタールで一番の腕と言われている先生は、「まだ、痛いんですけど」と言っても、「大丈夫」と言い張るので、むかっと来たものです。

そうですよね~、歯だって、あの小さく細い神経だって身体の一部。治療したからって即OKっていうのは変です。身体が新しい状態に呼応していくのを待ってあげなくちゃ、と思うのです。

昨日に戻って、と。
子猿の歯。夏に帰省しているとき、時折「歯が痛い」といってたのを今まで放置していたので、覚悟していましたが、嬉しいことに問題はないとのこと。既にぐらぐらしてる乳歯があり、そこに圧力を掛ける時に痛く感じるのでしょう、と。
「あぁ、よかった!この子、私の歯を受け継いでいるなら弱いかな、と心配してました」
というと、
「子供の歯は親の責任ではありません。親が丈夫な歯を持っていても、子供がガタガタ、またその逆もよくあります。引き続きよく磨いていれば、丈夫な歯になりますよ」

・・・「親の責任ではない」、ワタクシ、この一言、じ~ん、と来ました。
頭が悪けりゃ親の責任、性格悪けりゃ親の責任、豚顔や猿顔を見る度に「ごめんね、私に似て」と思うし、次男の足の太さ、短さ、これも私の責任・・・。特に、週末は義理両親と過ごして、「(時折グズる次男に関し)子供をコントロールできていない、親の責任」という主旨の批判的なご意見を頂戴してきたばかり。
「ふん、そんなこと言われても、ブツブツ」とフラストレーションを溜め、淀んでいたのが、先生の一言で心がふわっと軽くなりました。

温かい気持ちで診察室をでると、そこはシャンゼリゼ大通のそばの雑踏の中。排気ガス一杯の空気でもいいわ、と深呼吸し、背筋を伸ばします。
Dr.オブレーの診察室は、歯だけじゃない、疲れた心も癒してくれる、優しさ一杯のオアシス。

2 comments:

  1. 歯の話。先日テレビを見ていたら、虫歯以外に歯を傷つける原因として、歯を食いしばることによる歯の磨滅や歯根の破損というのがありました。ストレスを感じたり怒ったりすると人間は無意識に上の歯と下の歯をこすり合わせているそうで、大きな力が歯にかかっているとのことなのです。だから内心でも怒ってこらえていると、その間歯をギリギリと磨滅しているのだそうです。寝てる間も歯ぎしりや夢の内容によっては大きな力がかかっているそうです。これを避けるためには、口は閉じていても、口の中の上の歯と下の歯は意識的に話しておくようにすべきだそうです・・・・

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  2. 私、まさにそれです。未だに歯軋りもしているようですし、今はちょっとうずく歯があるので、なるたけ、上と下を離すように心がけていますが、この難しいこと!気づくと歯を食いしばっています。

    以前、神経を抜いたあと、とてつもなく奥歯が痛い時期がありました。なので、細心の注意を払って、上と下が触れ合わないようにしていたはぐはぐおばさん。それがうっかり熱い鉄板に内腕の柔なところをジュっと・・・。そのとき、余りのショックに歯を食いしばってしまい、その痛さにもう失神しそうになりました。歯は大切にしましょう・・・・!

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