Monday, July 6, 2009

現代奴隷制について

いよいよ明日、カタールを経つことになった。本当は今日の予定だったか昨日移民局に預けていたパスポートが返ってこず、一日延びたのだ。

何故返ってこなかったかというと、スタンプ押す機械が壊れてしまったから、というショーモナイ理由であった。

何故移民局にパスポートを預けなくてはならなかったかというと、カタール(多くの中東の国々同様)は入国時だけでなく、出国するにも出国ビザが必要なのだ。出国ビザはスポンサーの許可があって初めて申請できる。外資の大企業に勤めていればあまり問題は生じないが、家政婦さんや、土建の出稼ぎ人などは雇い主からの許可が出ず、カタールに閉じ込められてしまうと言う話は良く聞く。このスポンサー(雇い主)の許可がなければ転職もできないし、使用人が夜逃げしないようにパスポートを取り上げるケースが多い。現代奴隷制ってところか。

この国で学んだ最初の言葉は「エンシャーラ」であった。「神の思われるままに、God's Will」という意味らしい。活用例としては、
「明日、パスポート返してくれるのね?」と念を押したときとか、「エンシャーラ(さーてね)」と言うのがよくあるパターン。

よって明日無事に旅立つかどうかはエンシャーラなのだ。

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