Monday, July 27, 2009

レイオフ

今日のラジオで、レイオフ(解雇)経験者を対象にした世論調査の結果をきいた。レイオフになったことは、”blessing in disguise” (災難だと思いきや幸運だった)と思うかという質問に対して、なんと55%が、「そう思う。」「今はまだそういう気になれないけど、そのうちそう思うようになると思う。」と、答えたという。これは、意外な結果だけど、自分を見つめなおすきっかけができたり、本当に大事なものとそうでないものを見分けることができたり、もっと自由時間が作れたり、と色々な要因が挙げられるのだと思う。戦後最大規模の金融危機・大不況をこの三年弱生きてきたアメリカ人は、失業や住居の差し押さえ等の災難を経験し、これまでの享楽的な生活パターンを見直し、贅肉を落とした生活に急速に調整を果たした。英語のことわざで、Live to fight another dayというのがある。これは、戦い敗れて死滅するよりは、いつの日かまた挑戦できるように生き延びろという意味である。まさに、いつの日かまた挑戦できるように生き延びようという感がある。その経過で、誰もが自分の生活で何が最も重要なのか自己探求をし、多くは家族や友人との絆を再認識し、健康を優先順位の上位にあげたようだ。お金という麻薬から解放された人々は、忘れていた大事なものを見つけ、なんとなくすっきりした気がする。

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