Thursday, February 12, 2009

カタール通信~日本人だと思う瞬間

「自分が日本人だと思うときってどんな時ですか。」
以前、ロンドンで働いていたときに日本人のアシスタント女性より尋ねられた。なにやら、彼女、今まではプジョーに乗っていたと、ところが週末にトヨタのヤリス(日本ではビッツですか)を夫よりプレゼントされ運転してみると、乗り心地、しっくり感など、余りにドンピシャリで、「あぁ、私は日本人!」と痛感したらしい。私もそう、思うのだろうかと、日本車体験を楽しみしていたが、全くダメだった。出先のレンタカーでトヨタのカローラに当たったのだが、乗り心地すこぶる悪く、やたらにエンストさせてしまって立ち往生。親切な通行人(パリジャン)が「この車はクラッチが云々」とそのからくりを説明し、助けてくれた。その時、そういうことが本能的に察知できなかった私はトヨタ車と相性が悪いんだなぁ、と思った。カタールでも日産車だがピンと来ない。

私は日本で暮らしたのが今のところの人生の半分である。そんな私に昨年、「私って日本人!」と思える瞬間があった。その朝はあまりに気持ちが良かったので、砂漠(というと美しいが、カタールの砂漠はただの荒野である)を突っ切り、子供達を乗せた乳母車を押しながら保育園に向かった。往復3キロ弱の散歩である。天気はカラッと快晴で(年間9割そうです)気温もまだ30度に達していなく(3月から11月は日中体感温度50度)、心地よい風が吹いていた。「Jubilancerさんが住んでいるカリフォルニアはこういう風が吹いているのだろうか」などと考えていたと思う。そんな私から出てきた鼻歌は、何故か、サザンだった。次から次へと出てくる。風はカリフォルニアでも心は鎌倉であった(現実はカタール)。保育園につく頃には長男が「シャララ♪(『海』です)」の部分をハモってくれた。サザンは私にとって「日本の心」である。

皆さんはどんなときに「日本人だなぁ」と感じますか。

2 comments:

  1. 確かにサザンを聞くと日本人になるなる。ことわざも日本語で思いつくことが多い。びっくりした時はとっさに日本語がでる。あと、車に乗り込む時に必ずでる「どっこいしょ」という言葉。日本人だと思う一瞬。

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  2. 「どっこいしょ」はなかなか出てこないですね。私は「よいしょ」です。その他、犬と小さな子供にはどうしても日本語が出てくる。
    一方、フランスの波を感じたのは、千切りという言葉が出てこなくって、「ジュリエンヌにして」、と日本人友に言ってしまって、嫌味なおばさんになってしまったときです。それと日本のチョコレートが美味しく感じられない、など。

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