Monday, December 20, 2010

今年の言葉、私は「出会い」

今日も雪のパリです。子供達の学校もクリスマス休暇に入り、めっきり年末モードに入りました。

先日、ネットニュースで、今年日本のキーワードの漢字は「暑」というのを見かけました。
夏帰省しましたが、確かに暑かった!京都で乗ったタクシーの運転手さんが、「なにやら、今日はフィリピンより暑いらしいですよ」と言ってましたっけ。日本は亜熱帯なのでしょうか。あの夏も今はもう懐かしい。

私の、今年を象徴する言葉は「出会い」。沢山の出会い、再会がありました。
週末には、ANA時代の友人が遊びに来てくれました。彼女はもうヒエラルキーも上の方で立派な社会人しています。
若い頃は、「やってられないよね~」「さっさと辞めようね~」「でも生活かかってるしね~」ってちょっと斜に構えていた私達。
私は6年働いたところで退職し、海外に出て、成り行き人生を続けている。
彼女はそのまま、踏ん張ってがんばっている。
縁あって、私の退職後も何年に一回は会う機会に恵まれています。そして、玉にしか会えない分、顕著にわかる彼女の「進化」というのがあって。まぁ、余計なこというようだけど、同期の桜ということで許してもらえるでしょう(?)。
何しろ、円熟しているのです、彼女。
随分前から「○×○×ね~」的なシニカルさは消え、代わりに、毎日を、毎フライトを真摯に勤め上げている、それが行間に伝わる、何と言うか、「静かなるポジティブ・シンキング」な言葉が振りまかれているのですよ、彼女の発言。
責任ある立場にいる今、きっと苦労は反比例して多いであろうに、愚痴など言わず、「今日ね、こんな良いことがあってね」って、小さなことでも大切に喜ぶのです。
そんな彼女と話しているとこちらの心まで温かくなります。私もがんばろーって思わされます。

そして、ちょっと前にバイリンガル教育のところで頂いたSoraさんのコメントの、「言葉の価値、重さ」というのを思い出したりします。
私も若い頃が斜に構えたことを言っていましたが、多分あの頃だって、ちょっとかっこつけただけで、実際には結構一所懸命に取り組んでいたと思うのです。唯々いわゆる「軽口」をたたいていただけなのでしょう。でも振り返ると言霊ってあるなぁと実感します。あの頃の私、自分の「軽口」に感化されて、やる気をそがれたり、見るべき方向を直視してなかったり、ってことがあったと思う。
年老いた(?)今は、もっと素直に気持ちや感情を言葉にして行きたいです。
そんなことを思った友人との再会。

テーマは「出会い」でしたね。色々な人に会いましたし、色々な本・漫画にも出会いました。この広い世界で何億といる人や本の中、出会えた運命というのはすごいとしか言えない。見えない力、引力を感じる年の瀬。来年も楽しみです。
ではまた!

2 comments:

  1. 出会いというのは本当に不思議なものですね。私が比較的気に行っている茂木健一郎氏の言葉によれば、人は偶有性の海を泳ぐことで、自分で発想することさえできないような、幸運な出会いに巡り合う確率が高まるそうです。私はこの、「偶有性の海」という言葉がとても好きで、この言葉に出会って以来、冒険する時に自分に言い聞かせる言葉になっています。一歩自分の枠の外に出れば、沢山の偶然に満ち溢れていて、その海を泳ぎまわれば、多くの奇跡的ともいえる出会いがあるのだと私は解釈しています。

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  2. コメントを送った直後に思い出しましたので、追加のコメントをもう一つ。先日、Wooody Allenの映画、Whatever worksを見ました。出会いの不思議、偶然の産物、でも結果として楽しけりゃ、何でもありじゃないの、という感じでとても面白かったです。もし時間があれば見てみてください。

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