Saturday, December 19, 2009

La Defense、エトセトラ

昨日はLa Defense、新凱旋門に出かけた。パリ北西、セーヌ川の向う岸にあり、パリ中心から30分くらいで行ける近さである。この周辺はオフィス街だが、駅と新凱旋門前は大きなショッピングモールとなっている。
キャビンアテンダントをしていた90年代始め、定宿はこの近くだった。当時はメトロの駅はなく、RERという郊外電車しか通っておらず、このモールも暗くって怪しい雰囲気を漂わせていた。今は随分様変わりしている。広々とした屋内に星の数ほどブティックがあって、下手にパリ市内に買い物に行くより、ここで済ませる方が効率的かもしれない。そう思うのはカタールでのモール文化に感化された為か、それともウィンドーショッピングを楽しむ時間のゆとりがない為か。

La Defense のFnacという大きな書店にてIain Pearsの最新本、Stone's Fallを探したが英仏版ともに売れ切れていた。(今、日本語でのタイトルを探したが出てこない。もし翻訳されていないのならJubilancerさん、やってみたら如何でしょう)彼のベストセラー、The Dream of Scipioは時代背景とか、プロットとか、倫理観とか、すごく良かった。
気を取り直して、先日借りた「沈まぬ太陽」を続ける。航空業界に身を置いたことがあるのに、未読だったことが悔やまれる内容である。今問題のJALがモデルらしいが、航空業界ってこういう感じ、というは経験からも推し量られる。十年前に出版され、その内容は70年代から始まるが、古臭さを感じないのは、旧体質の業界では時間が止まっているからだろうか。御巣鷹山の描写は凄まじく、遺族の無念さに涙せずにはいられない。

夜はブッフ・ブギニョンという、牛肉のワイン煮を食べた。前日に作ったものである。ワイン一本使ったシチュウのようなもの、身体が温まった。子猿たちが寝たあとに、Last Witnessという、長くって重い映画を観た。旧ユーゴでの虐殺に起因する殺人事件の解明という内容で、理由無く殺されてしまった人々を思うとやり切れない。が、それと同時にHelen Mirrenの若々しさにびっくり。60歳くらいのはずだが、40代~50代にしかみえない。努力の賜物らしい。ブッフブギ二ョンで膨れた腹に反省・・・。

そんなところでしょうか。クリスマスまであとちょっと。英気を養わなくては。また行きます!

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