Friday, January 27, 2012

大きな子供

同棲生活が18年超になるボーイフレンド兼夫兼子供の父親が、一番手間のかかる子供であることにようやく最近気がついた。子供たちにあきれられた。夫のいない時にふと漏らした愚痴に子供たちは大笑い。目からうろこである。
今週も振り回された。彼の会社のCFOをしているのだが、ぶっちぎれるイベント盛りだくさん。歯軋り次いでに笑ったりする。そして、客の接待。客はとても感じのいいモナコの夫妻なのだが、ひょんことから、彼らの手伝いをしてお金をいただけるはずが、全くの無償活動に終わった。少し後味がよろしくない。と、いうのも夫のために奔走してお手伝いしたのに感謝の言葉一つなく、むしろお金になるんだから文句言うなということを口にし、しかも客の顔色みて、「妻はお役にたててこの上ない喜びで、報酬を喜んで辞退する」なんて、死んでも口にしない文句を代弁してくれた。その客がSFに来ているので、接待に行くのだ。当人たちはとても感じがよく、私のつたないフランス語も気にせず、盛り上がるのだが、大きな子供なる夫には腹が立つので、「腹が立つ」と言い放った。すると、「僕が何をしたというんだ?」と、びっくりしている。あ~、大きな子供はこれだから世話が焼ける。
いちいち説明しなきゃいけないのも、子供に似ている。何故、男性はいつまでたっても子供で、女性だけが母=大人にならなければいけないのか、考え込む。モナコの奥様も今夜は多少疲れぎみ。お互いに慰めあう。夫たちは仕事だけすればいいけど、妻たちは、仕事はもちろん、掃除、洗濯、炊事、子供の面倒も織り込むので体力と気力を200%駆使する。これは、大きな子供=夫を持つ人の宿命かもしれない。

3 comments:

  1. はげみにならないことを言うようだけど、こういう「人の傾向」って年と共に加速するものだと思います。例えば私は昔から能天気で夢みがちで感情的でいっちゃいけないことをいっちゃった!という失敗が多いけれど、昨今益々これら特徴が増長していると思う。きっとご主人の子供っぽさというか、空気読めない傾向も勢いついていくと思っていた方が、奥さんとしてはストレスがたまらないと思いますです・・・・・

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  2. 子供が幼かった頃は、一応混乱させてはいけないので夫唱婦随で行っていたけれども、サンタもTooth Fairyもいないとわかった今、子供たちの方がわかっているようです。今朝もけんかになりそうなので、さっさとプールに行って退避して戻ってくると、くだらない大喧嘩を父・娘で展開したらしい。特注Tシャツに”I am right, you are wrong!!"という台詞をつけたら良いとケタケタみんなで笑っているところへ、鍵を忘れた張本人がもどってきたので、説明すると、「僕は父親だ!」と、みんなが知っていることを断言して出て行った。ああ、面白い。

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  3. こういう家族の話は恐らく本人はとても真剣に書いてくれているのでしょうが、読者からすると、なんだかとても楽しく読むことができます。旦那さんは、奥さんが旦那さんの読めない言語で、こういう風に書いていることを知ったら驚くでしょうね。旦那さんの理解できない言葉を持っているというのは、いいですね!

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