Monday, January 2, 2012

全力疾走

クリスマス前後から年初にかけての2週間は、東京を離れていた友人が東京に戻ってきて再会を楽しむ季節である。戻ってこられない友達も、休暇のこのシーズンには、時間をみつけてメールやカードで、新しく経験したことや、近況を知らせてくれる一年の中でも特別な季節である。今回も沢山の友人と再会し、昔一緒に遊び学んだ友人達が様々な場所で個性的に人生を展開させ、へこたれずに逞しく生き続けていることを確認し、自分も頑張らなくちゃと例年ながら思った次第である。中国で新たな融資先を開拓とか、モスクワで新規ビジネスを立ち上げ、台湾から台湾映画やドラマを日本に紹介する事業を立ち上げ中とか、ミャンマーに靴工場を建設する商社マンとか色々な地域で頑張っている。日本の中でも、来年は大阪から東京に事業展開して関東での足場を固めるとか、補正予算の補助金をとって被災地に市場を作るとか、無名のアーティストをプロデュースするとか、沢山の目標を据えて一生懸命生きている。こういう友人達と集中的に話をできるのが一年の終わりと始まりのこの2週間なのである。そんな友人の一人と年末に、年越し蕎麦を食べながら、「色々頑張るつもりだけれど結局のところ、どういう生き方がいい生き方なのかちっともわからないよ」なんていう答えようもない問いかけをしながら、年越し蕎麦を一緒に食べた。その時は、じゃ、またね、と気軽に分かれたのだが、数日後のお正月早々にその友人がメールをくれた。そのメールには、「こないだの問いかけだけど、やりたいことを全部やって全力疾走するのが、僕らの生き方なんじゃないでしょうか。その中から生きる意味が自然に出てくるんじゃないかな」とお蕎麦を食べながら問いかけた質問に対する考えを送ってくれた。最初に読んだ時は、ピンとこなかったが、何度も読み返す内に、まさに、やりたいことを全部やって全力疾走するのが、自分達の生き方なんじゃないか、と思うようになった。だからこれからは、思い迷うことなく全力疾走しようと新年に誓ったのだ。

1 comment:

  1. 60~90歳代の友人が、不思議と多いのだけれど、話すたびに悟りを少し分けてもらっている。思ったことをきちんと話してくれて、知恵を授けてもらえるので、とても嬉しい。その彼ら彼女らに共通するのは、各年代で全力疾走することが変わるのは当たり前という話。自分でもそう思う。子供たちが大きくなり、座れなくなった椅子をお隣のかわいい女の子たちにあげて、最初ははにかんでいたのに、思い直して両手広げて抱擁をくれるために丘を走りあがってくるのを受け止めて(知り持ちつかなくてよかった~)と思う今をありがたく思う。同じ年頃の子供がいた10年ほど前と今の自分の全力疾走の対象が変わっていることを自覚するとともに、懐かしく思う。

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