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7月の日本帰省から始まった長い夏休みもクライマックスに入ってきました。湘南で太平洋、コート・ダ・ジュールで地中海、そして締めはフランス西海岸はブルターニュの海、大西洋です。写真、結構上手く撮れてるかな?
パリはすっかり秋している中、西に向けて発ったのですが、こちらは一日に三シーズンがあるって感じで、寒いかと思えば、太陽がじりじりだったり、雨が降ったりで忙しい。紫外線は強いようで、曇りの日でも焼けます。
ここの浜辺は何故か懐かしく、ほら、どこかで見たような風景でしょ。
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昨日はご近所の塩田(マレ・サラン、marais salants)に散歩しました。そう、ブルターニュは、ゲランドの塩で有名な地方にいるのです。
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ここの塩田は昔ながらの手作業で、塩田を天日干した塩を収穫します。海水を引き入れ、囲い、太陽で塩が結晶となるのを待つ。
上の写真で小さく見える白いの、あれが鍬で集められ、山積みされた塩です。
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上の写真はうちの台所にある塩入れです。
上がフルール・ド・セルと呼ばれるもっとも上質な塩、下は料理用でもっと粒が粗く、色もグレー掛かっています。
どちらもマイルドで、ミネラルたっぷりな味です。日本でも、味にこだわるレストランでは使われているようですし、こちらでも、レストランで、ステーキなどのメニューに、「ゲランド産の塩付き」と明記されるほど、大切に特別扱いされている塩です。粗目の塩がソースやバターの中に溶けてしまう前に、こりっとかじって舌の上で味わいながら食べる肉片は美味しい。
唯、ここでも三人寄れば文殊の知恵ならぬ、諍いがあるようで、単独でやっている塩職人は組合に圧力をかけられているとか。
人間って、なんで団体になるとすぐ弱い部分が出てきてしまうのでしょうか。
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上の写真は、塩のストック、精製をするSalorgeでの写真です。背景の白いのが塩の山。
二コ-ルさんは長年塩職人をやってらっしゃる方で独立して塩作りをされています。
「シンプルな生活が好きで、塩は究極にシンプルなものだし、組合とか、ポリティックスとか、縁なくやってけるかと思っていたけど、どうやらそうは行かないようでしてね。電力を使って、機械を使って消費者好みのさらさらの塩を作るというやり方は、何かが違う。天日干しだからこそ天の恵みの味がすると思うのです。」
と、話し振りも知的な素敵な方でした。もちろん、彼の塩はBIO(有機)認定されています。
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また、組合の持っているクライアントに食い込むと言うやり方ではなく、新規市場を開拓するという方針も爽やかだと思いました。
現在は奥様がドイツの方ということもあり、ドイツ、ベルギーなどへの輸出をされているとのこと。卸から、小売用もパッケージングしていて、これは、「Sel fou、クレージーソルト」です。フランスでは3.5ユーロ。
見えますか、「福」という字があしらってあるラベル。「『福』が縁起の良い字だと聞いたのと、その成り立ちが、左に神、右は食べ物 → 口で、その下には田んぼというのが、私の塩にあっていると思ったのです」とのこと。
「日本?輸出したいですね。というか、是非訪れたい、いつか行ってみたいとかねがね思っている国です。日本は組合が既に参入しているようですから、そうでないお客様が見つけられるのなら、私の塩を食べて頂きたいです。」
とのこと。
何か良いアイデアありませんか?ワイン・ショップ、チーズ・ショップとのコラボレーションとか、ステーキ・ハウスとか、勿論、スーパーにも、ゲランドの塩いけるような気がするのですが・・・。
二コール・アーノーさん、優しい潮風のような出会いでした。
セビヤンですよ。写真を撮るのが段々上手になってきましたね。
ReplyDeleteフラー・ド・セルは、食事に招かれても、料理に気を使う家庭の食卓には置いてあるし、テレビの料理番組で見るシェフは、いつも最後にパラパラとふっているのを見るのに影響されて、ますます浸透してくると思います。
私もずーと前、日本のグループのお供でそこの塩田博物館を見学したことがあります。
日本の妹や姪もリクエストしてくるし、サンフランシスコの友だちが頼むおみやげはいつも、クレープ・ダンテル・ビスケットとフラー・ド・セルです。
日本の人はセンシティブだから、原産地の空気が伝わるような売り方を工夫すればいいんじゃないかな。
ここんさん、ありがとうございます。
ReplyDeleteブルターニュの浜辺を毎日満喫しています。といっても泳ぐわけではないのですが、いるだけで伸びやかな気持ちになります。海の幸も美味しいですし。
唯、パリと比べると人種ミックス度が低いですね。東洋人は一人も見かけないです。
おっしゃるとおり、お塩と共に日本の方にこの雰囲気を伝えられたいいですね。
写真の配置の仕方をそのうち教えてください。
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