Monday, August 24, 2009

トゥールーズ

週末、南フランスのトゥールーズに行ってきた。

義妹の赤ちゃんの洗礼に出席すべく、パリからTGV、電車を乗り継ぎ4時間半、漸く辿り着いたところは素晴らしく広大な農村地区であった。そこ彼処に果樹園が広がっていてフランスの大きさ、豊かさを再確認。丘と谷が繋がっていて「イタリアのトスカーナ地方に良く似ている」と多くの人が言っていた。

泊まり先はシャトー・ホテルと聞いていたので豪勢なものをイメージしていたがそうでもなく、どちらかというとFaulty Towersの方が近かった。まず、出迎えにはパジャマ姿の太っちょのティーンエイジャーが出てきて、「ママもパパもいないの」という。それ風にしていたら美しいだろう居間はテレビが点けっ放し、漫画とポテトチップスが撒き散らされていた。兎に角、彼女に部屋を案内させるとヨレヨレのママが「何で待てないの」とぷりぷりしながら私たちにチェックイン作業を促す。酒の匂いプンプンであった。そして、ふと外を見ると、スキンヘッドにピアスの男性がごみを出している。怪しい雇われ人かと思ったらその人が由緒正しいシャトーの主であった。
それでも部屋の内装はとても興味深く、居心地良いものであった。ヨレヨレママ、飲んだくれていてもセンスは抜群なのである。私たちの部屋は赤と黄色に配色されていて、黄色部分はプロバンス地方の強烈は自然光も計算に入れた配分で、もう、バランスお見事であった。内装でアンティークで賄いきれないところはArts de Fauxとでもいうのだろうか、新しいものでも古く見せるような加工がされていた。壁も良く見るとペンキの塗り方でわざと古ぼけているように見せたり、まるで絵画が飾ってあるかのような壁絵がかかれていたり、大理石風の割れ目を作ってみたり、遊び心、仕掛けも一杯でインテリアの良い参考になった。

さて、洗礼。夫の家族の洗礼の集まりは得てして親戚の寄り合いパーティーになり勝ちで、今回も然り。毎回初めてお会いする「伯母」が十人単位で出てくるのに、「叔父」は数えるほどしか居ないようだ。魔女?夫は自分の家族ながらこういう集まりが苦手で爽やかなガーデンパーティー、遠方で談笑しながらも目のしたが黒ずんでいくのが見える。帰りのTGVだが、これは新幹線に軍配を上げなくては。早いからとは言え、揺れと音がすごい。座席配置もイマイチだと思う。坊主達は興奮のあまり寝てくれない。

あぁ、ボロ雑巾!南仏の陽射しがしみを残していないことを願うばかりである。

2 comments:

  1. 郊外の素敵な光景が想像できます。ダウンタウンに住んでいても、まったく違う風景、特に郊外の自然が残る風景に半日程度の移動で出会える利点はフランスも日本も一緒でしょうか。特権ですね。

    ハワイから帰りました。海岸をスイスイと泳ぐ魚たちに夢中の子ども達に付き合って方肩と顔が赤く日焼け。シミそばかす対策にその日のうちにホテルのスパに駆け込みました。マンゴーをパックを施術してもらいました。南国らしい!美容もその土地にあったものが発展することを実感。日本で効果的に安価なパック方法をこれから探します。

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  2. おかえりなさ~い!ハワイは憧れの地です。マンゴーはビタミン豊富だろうから利くことでしょう。
    フランスの浜辺地方にはタラソテラピー関係が充実しているようですよ。湘南もイケルのでは。
    今日もパリは晴天。紫外線が強そうです。それでももう日が短くなってたりします。またいきますね。コメントありがとう!!

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