Saturday, December 17, 2011

お寿司の力

世の中には美味しい物が溢れているけれど、やっぱり王様といえばお寿司だと思う。子供の頃は親に連れて行ってもらう場所で、学生の時はお金がないから友達といく場所でもなく、社会人になってからはお金はできても、まだ敷居が高くて、とてもとてもお寿司屋のカウンターでお寿司を食べるなんて出来なかった。お寿司屋ほど若い人がカッコ悪く見える場所がないことを自分でもわかっているから、料金は払えても、大人の資格がない感じがして、居心地が悪かったのだ。今でも自分1人では行けないけれど、ようやく友人や会社の同僚とお寿司に行こうか、と言って変な緊張感なく自然に、リラックスしながらお寿司を楽しめるようになった。数日前も仕事を一緒にやっているチームのメンバーと日本橋のお寿司やで小さなチーム忘年会をやった。色々な食事の選択肢が有る中で、多くの人が、出張から帰ってきたから、とか、忙しくて最近は美味しい物が食べられなかったから、とか、大切なお客さんだから、とか、デートだから、とか何かと理由をつけては、背伸びをしてもお寿司屋に行く。お寿司は日本人にとっては、美味しい食べ物であるということ以上に、寿司屋に行く行為は誰が何と言ってもカッコいいし、色っぽいのだ。こんな意味合いを持った食べ物は他にない。お寿司の力は凄いのだ。

1 comment:

  1. 若い時にやってはいけないことに寿司屋というの、わかります。一回やってしまいました。居心地悪かったです。同じように場違いな経験は、ユーミンの歌にもでてくるキャンティに行った時。ああいうところも、大人の世界を知っている人とか、違う世界に生きている人が行くべきところなのでしょう。
    本当に感じるんですよね、「今、浮いている、受け入れられていない」っていうの。

    こういう感覚を医学上説明できるのでしょうか。それともこれも人間の神秘なのでしょうか。そらさんもどうぞよいクリスマスを!

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