Monday, March 9, 2009

すし食いねぇ、カタール編

今夜は近くのレジデンスに出張し、お寿司のクッキングレッスンをしに行く。
昨年、チャリティーマラソンをする友人にカンパするため、ミニ・募金活動の名のもと、近所の人を招いてお寿司の作り方を披露した。これが思いのほか、評判がよく、いつの間にか、私は知る人ぞ知る、カタールの寿司職人になっていたようだ。

今回もその口伝で頼まれた。本人はもう、やる気ゼロなのだが、その発起人の切実な眼差しについ、引き受けてしまった。カタールは中東の教育センターを目指しており、色んな有名校を招いている。その中の一つ、Georgetown Universityの職員、家族が今日の参加者である。発起人は人事部の人で、役目はRetentionという。何のことやら、と聞くと、
「教員、職員みんなアメリカから来るが、すぐに辞めたい、帰りたいという。多くのケースが家族がもう、カタールは嫌だ、というのが原因でね。だから私は何ていうの、『カタール生活、盛り上げ役』なの。だから、お願い、お寿司教室、やって!」
これは確かに難しい。何しろ近年、世界で一番つまらない国と定義づけられたことさえあるカタール。盛り上げるにもネタはすぐ尽きる。ということで私のお寿司が駆りだされたのだ。

それにしてもGeorgetown Univ.のアメリカ人、贅沢ではないか。日本、ヨーロッパから来た人々はカタール生活、文句はあるが、でも仕事で来たのだし、本国より大きい家に住めるし、プールがあるし、暖かいし(デンマーク人の意見)、慣れない言葉(英語)だけど頑張って楽しんでいる。しかし、ミドルクラスのアメリカ人なら自分の国にも大きな家もプールもあるし、カタールに来るメリットが少ないのだろう。海外赴任手当てよりも家族の幸せなのだろう。そう思うと、やはりアメリカは豊かな国だなぁ、と再確認してしまう。

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