Thursday, June 30, 2011

Japan Expo ジャパンエキスポ、その①

ジャパン・エキスポってご存知ですか?パリで開催される、日本見本市なのですが、実際のところは漫画・ゲームなどのサブカルチャーが中心です。今年で12回目、毎年フランス人のコスプレぶりが話題なるので、どれ一つ、野次馬根性で観に行ってきました。

会場はシャルル・ド・ゴール国際空港の直ぐ近く。日本でいう幕張メッセみたいなものでしょうか。
朝、郊外電車に乗るため、サンジェルマン近くの駅に行くと、いるいる!ゴスロリ(ゴシック・ロリータ)から、スーパーマリオ、そして何故か鎧を着た侍さんまで。普段はガラの悪さで有名なRERのB線も何だかハロウィーン状態です。
今日は木曜日ということで、ジャパンエキスポならではのイベント(去年はモーニング娘、あれ、それともAKB48だったけな?ともかく、どちらかが来てコンサートをしたとか)も少なそうですし、空いているかな、と思ったのですが、いやいや凄い人ですよ。ゾロゾロ会場に吸い込まれていく。何しろ昨年は18万2千人が来場したとか。これって、西武球場に直したら6杯分です。東京ドームだったら3.5杯。すごくないですか?

で、中に入ると、うっわぁって感じです。セガ、任天堂、ドラゴンボール、おっ、LaQもある!そしてその先は私には判らない世界ですが、漫画、アニメ、コスプレ、戦闘関係etc.20代が中心でしょうか。東洋人も多いけれど、圧倒的に白人です。ちなみに今年は「キャンディ・キャンディ」の作家、いがらしゆみさんがゲストとしていらっしゃるそうです。今やアラフォーの義理の妹達も子供の頃は、「キャンディ」という名でこのアニメに親しんでいたというし、日本のアニメはフランスに根を降ろしているようです。

それにしても、ジャパン・エキスポ、皆がとても楽しそうで、オタク、いいないいな、と思ってしまう。だって、皆本当にアニメやゲームが好きで好きでしょうがなくって来たんですものね。

昨年日本で秋葉に次ぐオタクの聖地、中野ブロードウェーを見学したときにも感じましたが、オタクの世界って、居心地いいんですよ。それはきっと、オタクなりの、いや、ならではのポジティブな「気」が一杯発せられていて、現実社会にては、充満しがちな妬み、嫉みとかっていうネガティブ・パワーみたいなものが浮上してこない。
「僕、このフィギュアが好き、このキャラクターが好き、あぁ、幸せ」みたいな。

もっと詳しいレポートがビズー・ジャポンという日仏バイリンガルのコミュニティー誌や、ピーチジュニアという、大ブレーク・オタクビジネスの先駆け社長のブログなどにアップされると思いますので、またそのときにリンク貼らせて戴きます。
というのも私のデジカメは今朝、ついに死んでしまったのです。折角可愛いコスプレのお姉さん達が沢山いたのに本当に残念です。

ということで、いやはや、「ジャパンエキスポはすごかった」の巻でした。

4 comments:

  1. 不思議な世界ですね。ちゃんと見にいく所が偉いね。フランスはなんだかんだ言いながら日本びいきなのでしょう。わかる気がします。ひとつひとつ偉そうに批判したがる国民性には和を追求する日本人はmusic to their earsなのでしょう。でも感受性とか感覚がとても共通する のは文学を読むと納得します。

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  2. オタクビジネスの市場の大きさを体感しました。成熟社会が外に狩り行くのではなく、内向的な一種の現実逃避に入っちゃってんのかな、などとも考えさせられる。

    確かに、フランスメディアでは、震災の「ストイックな日本人」という構図がやたらたたえられていました。ザ・エゴイストの国、フランスではありえないですものね。ストイストとエゴイスト、どちらにも良し悪しがあるんですがね。

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  3. ザ・エゴイストの国、フランスとは、言いえて妙。

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  4. そういえば、エゴイストというフランスの香水がありましたが、フランス人はエゴイストであることは、誇るべき資質、という感じがあるのですか?

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