Friday, June 10, 2011

お誕生日会


昨日は兄猿の六歳の誕生日パーティをしました。
欧米では、沢山の子供達を招いた誕生バーティが主流で、道化師やマジシャンを雇ったり、どこか、レストラン(マック含む)やアトリエを借りてすることも多々です。
でも、内弁慶な兄猿、友達が少ない。そして大勢は苦手。大勢いると、大抵弟猿と一緒にどっかの角っこで地味に遊んでいるタイプです。
昨日は、それでも3人来てくれました。
もう一人学校の友達を招いていたのですが、昨日の登園の際、その子が来れない旨知らされました。その時の兄猿の顔。ショックで一瞬顔が固まったけど、まだ何がショックなのか分からない、って感じ。乾いた笑顔を浮かべながら、「ママ、バイバイ」とボーっとしながらいつものように園庭に向う。気の毒になって、「(欠席の子には)今度遊びに来てもらおうね」と言ったけど、もう聞こえていなかったですね、あれは。
少しして、園庭をみると、兄猿、本物の猿みたいに袖で顔をごしごし擦っている。ははぁ、悲しみが時差で襲ってきたか。ま、大丈夫でしょ、と思って帰りましたが、案の定、お迎えの時には目先のパーティーとプレゼントで頭が一杯、超ハイでした。


私も海外育ちだったので、誕生日パーティはしてもらってました。写真を観ると大勢いて華やかなのもあるのですが、私そこら辺、頭弱くって、あまり覚 えていない。姉のパーティの方が覚えていたりする。自分のときには舞い上がっているから記憶機能が上手く作動してなかったのでしょうね。結婚式も詳細を覚 えていないし。残念です。

そんな中、一つ覚えているパーティがあります。多分8歳か9歳のときの誕生日パーティ。パーティーというよりは、「お誕生日会」と呼んだ方がふさわしいですね。
あ の頃は、まだ日本に帰国して日も浅く、友達なんていませんでした。当時は帰国子女なんて珍しいし、太っちょで不細工だった私は軽くいじめられていました。歩道橋から富士山が小さく見え、あぁ学校が近づいてきたな、と思うと同時にお腹が痛くなったものです。
今ほど残酷なものではなかったですよ。本当に、いつからああ言ういじめをするようになったのでしょう。いじめは「魂の殺人」と、或る方が呼んでいました が、真にそうだと思います。 

・・・と脱線しかけましたね。
とにかく、友達がいなかったのです。それでも誕生日会をすることになり、いじめられているところを助けてくれた子やこの子達にはいじめられたことがない、という消去法的な「友達」を計3人、招きました。
運悪く、当日は雨。
待ち合わせの場所の神社で、傘をさしながら、「誰も来なかったらどうしよう、いつまで待とうか」と不安な気持で待っていたのを覚えています。
それが、3人とも時間通りに来てくれた!天にも昇る気分で、皆を家に案内し、台所のテーブルで母の作ってくれたケーキを食べて、そのあと多分、トランプかゲームをして、お仕舞い。
これがもう最高に嬉しかったし、楽しかったのです。
ケーキがすごく美味しくって、普段兄弟とするといじけて終わってしまうゲームも、ゲラゲラ笑って、勝敗なんて覚えてもいない。招待客3人もとても楽しそうでした。(あとで訊くと、「行ったっけ?」「覚えてない」「覚えている、あんたのこと、外国人だと思っていたから、そんな家に行くんだって楽しみにしていたけど、結構普通だったね」なんて冷たかったけど。)

そのうちの一人とは未だに連絡を取り合っています。いつか、機会があれば、彼女とそんな子供時代の思い出話をしたいなぁ。

記憶が耳から流れ出ている今日この頃。ボケ防止には何が効くのでしょう。
以下はその他の料理です。

(手まり寿司、黒いのはマグロのしょうゆ漬けだから)

 (冷凍食品屋Picardのブリオッシュ・クリームサンド・ケーキ、
メチャ美味です。上のろうそくが立っているのが全形です)

(子供が好むのはこういうシンプルなバターケーキ)
皆さん、良い週末を!

3 comments:

  1. 兄猿君、お友達が来られなくなったこと、ショックだったのでしょうね。大人になると断られる場面が増えて、鈍感になる部分があるけれど、それでも他人からの拒絶は辛いですよね。兄猿君もこういう一つ一つの出来事を肥やしにしながら、大人になるのでしょうね。頑張れ兄猿君!

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  2. お誕生日おめでとう!!!
    子供の時の誕生日でおもいだしたけど、7歳の誕生日に母に縫ってもらった洋服を着てパーティーを開き、お友達を見送りにアパートのロビーにLazyさんとおそろいの服をきて、お姫様気分だったのに、通りすがりのティーンの女の子たちが「パジャマみたいな服」といったのをきき、おおいにショックを受けたのを覚えている。せっかく母の縫ってくれた服をその後一度も着なくて、今に思えば、かわいそうなことをした。

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  3. 涙が出てきた子供を「でも大丈夫」と見守っているお母さんの優しさ伝わります。なんかいい距離感です。いろんな感情をそのまま見守ってくれているから乗り越えられるなかな。
    私も小さな幼稚園から、子供が大勢いる小学校へ行ったとき、不安で毎日泣いていたこと思い出しました。そのうちケロッと元気になってましたが。母もまっ大丈夫って思っていたのかもしれません。
    おいしそうなケーキにきれいな手まり寿司、きっと後で思い出しますね。

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