Friday, May 6, 2011

具体的な行動計画

最近は会う人の多くが、これから日本はどうなって行くのだろう?と答えることが出来ない不安な気持ちをあらわにする。それぞれの人が置かれている場面で、今迄経験したことのないことが起こっていて、自分は運命に翻弄されていて、自分で決められることなど殆どない無力感と不安に苛まれている。多分人間は、このちっとも予測のつかない状態にひどく弱いのだと思う。本当はどんな時でも、一瞬先などわからないのだけれど、こういう事態になると、そのわからない度合いが急に増した感じがして、より一層不安な気持ちになるのだ。みんな頑張ろうと言うけれど、何を頑張ったらいいのか判らないし、頑張ったらどんな世界があるのか判らないのだ。でも中には、生きる力にみなぎっている人もいる。私が思うに、そういう人達に共通することは、彼らには具体的な計画があることだ。これをやって、次にあれをやって、いつまでに、あそこまで到達する・・・みたいな具体的な計画を持っている。自分の作った計画に自分を律して従うことで、自分が生活をコントロールできている感覚を取り戻すことができ自信につながるのだと思う。だから、こういう時には、あえて、小さな行動計画を立てて、それに沿って行動するのが良いと思う。崇高な目標を立てられなくても、生活の中の小さなことについて具体的な計画を達成することで、長い先が見通せなくても、そこそこの充実感を持って生きることができるように思う。

2 comments:

  1. 全く同感です。人の生涯とは、毎日が連続したものだから、日々小さな目標に向かって誠実に生きると気づくと思い出の詰まった人生になるのではないか、そう信じて、そうしようと思うのですが、気づくとダラダラと人生の無駄遣いをしていたりします。

    私は作家では井上靖が好きなのですが、彼の書いたものの量は凄く、中には以前書いた詩を小説にしていたりで、なんというのでしょう、インスピレーションを待って書くというよりは、ひたすら書く、という姿勢を感じます。書くことが自分の目標だから、って云う感じで。
    そんなところも好きな理由です。

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  2. lazyさんが井上靖の量の圧倒される点は良く理解できます。プロの書き手という感じですよね。私は浅田次郎なんかも物凄いスピードで沢山のものを書いている感じがしてプロっぽさを感じますし、音楽でいえば、桑田さんやユーミンなどは、これでもか、と言うほど沢山作り続けていて、”ひたすらさ”を感じます。私も、ひたすらに何かやることを見つけたいです。

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