先週のフランス西海岸旅行では、モン・サンミッシェルのあとSaint Malo、そしてその足で塩の華で有名なゲランド地方に行きました。
サン・マロは古い港街。左手に海、右手には松並木の、何ともひなびた散歩道を、港を目指してゆっくり歩きました。崖の上から見る海は、ヨットが浮かんでいたり、小さな入り江があったりで、アガサ・クリスティーの殺人事件現場を思い起こさせられます。
ゲランド近くのMesquerとかいう所の広い砂浜は、アメリカのロング・アイランドと海続きだけあって、(と、ここまで書いて、自信が失せてしまう私は地理音痴)同じ色でした。子供達と七番目の波まで数えては逃げる、という、素朴な遊びに明け暮れたり、お決まりどおり、波につかまってびしょびしょになった次男子猿を引き上げたり、海三昧でした。
そうそう、「毎日かあさん」というお笑い漫画に、男と棒の関係というのがあって、棒一本(折れた枝でも何でも)を公園に落として観察すると、幼(男)児はただ持って喜んだり、虫をつついたり、他の子を叩いたりし、少年はバットにして野球に明け暮れ、そして、夕方にはオジサンがゴルフ・クラブ代わりにして振っていた、とあり、男と棒は切っても切れない仲らしいですが、同様なことが石っころでも言える事を知りました。我が子猿たち、その従兄弟の10歳児、我が夫、この四人と一緒に浜辺に行ったときは、ずっと、ずーっと、平たい石を探しては、水面にバウンスさせるというのをやっていました。同行した叔母はあきれて浜辺で昼寝。平和でしょ。
私は、というと、このフランスの海に、私の知っている海を見つけようと、忙しくしていたように思われます。高校時代に電車を乗り継いで行った鎌倉付近の由比ガ浜や江ノ島、あの辺りの、深緑と青の混ざったような海、あれです。松の木があるのが似てる、とか、砂の色はもっと濃いグレーだったと思う、とか。
そうそう、波の音は同じでした。
素敵な旅行だったようで素晴らしいです。歴史的建造物に子供たちを連れていってもわからないだろうと勝手に思っていました。が、lazyelephantさんの旅行記を読んで「純粋なこの時期にこそ触れるのも大変良いことかもしれないな」と思いました。主人が日本史が好きですので、小田原城くらいから始めてみましょうか。今年の冬は小学校の修学旅行ぶりに日光も足を運んでみたいと思っています。
ReplyDelete子供達にとっての至福のひと時は、浜辺での砂遊びの午後でした。世界遺産もかないませんでしたね。そりゃそうだって?
ReplyDelete小田原城はなぜか象がいるんですよね。
来夏はここぞさんの近くに一ヶ月くらい、アパート借りて日本の夏を経験したいと思っています。