昨日は子猿らの健診のため、小児科医のところに行った。先生とは兄猿が生まれたときからのお付き合いで、カタールに行っていた3年をはさみ、4年越しのお付き合いである。
この先生、明るくって、大好きなのだ。
ギリシア人とイタリア人のハーフの女医さんは、この両国の太陽のように暖かくって楽しい人。4年前、産後の疲れと体重が増えない新生児を抱えキリキリしていた時に出会ったのだが、この先生の大らかさに感染したのか、その後は肩の力を抜いて安心して子育てできた。普段は恥ずかしがり屋の夫も、この先生に会うのは好きみたいで、いつもいそいそと帰ってきて一緒に診療所に付いて来る。
診療所は近所のアパルトマンの一室に構えていらっしゃって、そのインテリアも暖かな灯りを使ったり、気の利いたおもちゃが沢山あったりで、親も子供もほっとできる空間になっている。大柄は先生はスポーティ且つシックな装いで白い上っ張りは着ていない。そして、いつもエンターティメントに徹して、子供を笑わせ、診察に恐怖感を感じさせないようにして下さる。
余談だが、カタールの医者で、注射前に必ず「痛くないからね、大丈夫よ、ママもいるからね~」と予告する人がいた。子供は序々にテンションが高まり、注射の針が近づく頃には「ギャー!」と泣き叫ぶ。わかるわかる、痛くないなら何故言うの?って私も思ったもの。
我が太陽先生はそんなこと言わないし、神業のごとき早技で、ぼーっとしている子猿は注射の痛さも気づかなかったこともあった程。もちろん、肝心の診療も的確だし、知識もアップデートされているし、プロフェッショナルとはこういうことか、と感心してしまう。そうそう、フランスは抗生物質の消費量が格段に高い国らしいが、今のところ処方されたことがない。
「また会えて嬉しいわ!」と、この先生に満面の笑顔で言われた時、光のシャワーを浴びたような気分になった。お互い、3年ぶりの再会を喜び、先生は子猿らの成長に喜んで下さり、彼らが私に日本語で話しかけるのを大げさに感心してくださったり、でもこっそりと子猿達の遊び方、戯れ方を観察され、「ふんふん」と頷いてらした。昨日は子猿らに関するちょっとした心配も「大丈夫、Zen!」と力づけられ、子猿達は「今度来るときはあの車で遊ぶんだ」と計画しているし。私も夫も先生のオーラにかかり、すっかり楽しい気分で帰った。
こういう風に、ポジティブなエネルギーを与えてくれるのって天性の強さ、明るさに、その人のたゆまぬ努力が加わってのことなのだろう。こういう人、疲れること多いと思うもの。
太陽先生の素晴らしさに感動の夕暮れでした。
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